ベビーカーの中に、天使がいた話。
はじめに
ベビーカーの中には、
小さな体と、大きなやさしさが乗っている。
前が見えないからと日除けを跳ね上げて、
笑顔で手を振る娘。
その手はまるで、
「ここにいるよ」「あなたも元気でね」と言ってるようで。
ある日、泣いていた男の子に
そっと近づき、何も言わずにハグをした娘を見て──
僕は本気で思った。
やっぱり、天使っていたんだ。
暑い日にはベビーカーに日除けをつける。
娘のために、日差しを遮ってあげたい。
……が、しかし。
日除けをつけた瞬間に、
ガバッ!と戻す娘。
「前見えねーじゃねーか‼️」と言わんばかりの勢いで🤣
前がスッキリすると、
彼女の“いつものタイム”が始まる。
それはもう、満面の笑みで両手をブンブン振る。
通りすがる人たち一人ひとりに、手を振る。
振り返してもらえたらテンション⤴︎⤴︎
振ってくれなかったら、ちょっとしょんぼり😂
それでも、止まらない。
人と人との交流は、彼女にとって
“見ず知らず”とか“他人”とか、きっと関係ないのだろう。
目が合った人=友だち。
手を振る=会話のスタート。
そんな彼女の行動には、
たまに“パパのマネ”かな?と思う瞬間もある。
でも、先日起きた出来事には、思わず目頭が熱くなった。
ベビーカーから降りて歩いていると、
近くに泣いている男の子がいた。
年はたぶん同じか、少し下くらい。
娘は迷うことなくトコトコと近づき、
泣いている彼の顔を覗き込んだ。
そして──
ぎゅっと、ハグした。
なぐさめるように、そっと。
パパもママも何も教えていないのに。
なんでそんなことができるんだろう。
天使って……たぶん、
本当にいるんだなって思った。
ꉂ🤣w𐤔
きっと、子どもは見てるし、感じてる。
「子どもって、親のすることをよく見てるよ」
そう言われたことがある。
それは本当にそうで、
僕が娘を抱きしめるようにした日には、
娘もぬいぐるみを抱きしめるようになったりする。
でも、それだけじゃ説明できないような
“人としてのやさしさ”が、
彼女の中にある気がしてならない。
誰かの涙に、手を差し伸べる。
相手が大人とか子どもとか関係なく、
ただ「泣いている」それだけで、抱きしめる。
母性本能なのか、学びなのか。
それとも──やっぱり天使なのか。
あとがき
──「真似」から生まれるやさしさ
人は、誰かを真似て育っていく。
けれど、「やさしさ」って、
真似だけじゃなくて“感じ取る力”でもあると思う。
娘の小さな背中から、
僕は今日も、たくさんのことを教えてもらっている。
そして密かに願っている。
君のそのやさしさが、これから先もどうか、
くすぐったくなるくらい眩しいままでありますように。
最後まで読んでくれてありがとう
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