うつ病、癌、そしてダウン症――それでも、僕は父になった
うつ病、癌、そしてダウン症。
「なぜ自分だけ」と泣いた父の指を、
赤ちゃんは、ぎゅっと離さなかった。
父親になった瞬間から、
人は強くなれるわけじゃない。
少なくとも、僕は違った。
生まれてきた我が子に
ダウン症があると告げられたとき、
最初に浮かんだのは
「この子をどう守るか」ではなかった。
——もう、これ以上は無理かもしれない。
そんな、自分のことだけを考えて
泣いていた。
これは、
強い父の話ではない。
逃げたかった父が、
それでも逃げなかった理由の話だ。
医師の言葉
医師の声は、静かだった。
——ダウン症です。
その一言で、
未来が音を立てて崩れた。
横を見ると、妻が泣いていた。
声を殺して、肩を震わせながら。
僕も泣いた。
慰める言葉は出なかった。
「大丈夫」なんて、
どこにも見当たらなかった。
二人で泣いた。
親としての覚悟も、
前向きな言葉も、
その場には存在しなかった。
ただ、
「現実」だけがあった。
ここから先について
ここから先は、
父としての“きれいじゃない本音”を書いています。
・子どもより先に、自分のことを考えてしまったこと
・うつ病と癌を経験した人間の、限界の感覚
・父親として「失格かもしれない」と思った夜
・それでも、この手を離さなかった理由
同じ立場でなくても構いません。
ただ、
弱さを抱えたまま生きている人に
読んでほしいと思っています。
有料パート
ここから先は
766字
この記事のみ
¥
300
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
この記事が参加している募集
🌟ぜひ応援お願いします🌟 もっとがんばります(ง •̀_•́)ง
