人工鶏能
ある博士は完璧なフランケイ(孵卵鶏)をつくった。
それは究極の肉用種のニワトリだ。
生育速度、生育量全てを最高能力で管理できるスーパー生体AI『人工鶏能』をニワトリの脳内に搭載された種だったからだ。
この種は1代限りのニワトリではなくちゃんと人工鶏能をもつニワトリを産むようにプログラムされておりほぼ永久的に良質な肉用ニワトリを生育できるようにされていたスーパーニワトリであった。
……………………
生育の差が収穫量を左右する肉用ニワトリ農家は群がるようにフランケイを買ったさ。
だって収入が安定するのは人間にとって安心の一つになるからね。
でも博士の予想は外れたんだよ。
沢山飼われたフランケイのほとんどが優秀だったさだけど一部は昔のニワトリと変わらず安定した肉が取れなかったんだ。
フランケイ用の小屋、フランケイ用のエサ…フランケイ用に全部変えたって一定のフランケイは育たなかったんだ。
博士は空論博士だなんて変なあだ名なんかつけられちゃってさ。
でも完璧な生物なんていないって誰も思わなかったんだろうか。
脳以外でも身体は情報共有する中で脳を変えたって身体がついていけない個体は置いてかれてしまうのはわかっていることのはずだ。
なんで博士なら簡単なことわからないでフランケイなんてつくったんだろうか。
つくらなかったらこんなにニワトリが増えて地球の主な住人として君臨しなかっただろう。
まぁ、ニンゲンじゃないからわからないし、今日もコーン茶がうまいからそれでいいや。
科学者風のニワトリはそう日記を書き記し香ばしいコーン茶を嘴に運んだ。
考え探究するのが仕事だが、筆や研究をやめコーン茶休憩をするのが彼の日課だったからだ。
のどかなに生活するニワトリ達を見ながら彼は考える。
個性あるニワトリ達が人口を鶏口に変えようが今日も地球は回っているから平和なのである。
それでいいじゃないかと。
あとがき
お久しぶりですモウオソテーです。
久しぶりに思い付きと勢いで短編書いたっす。
なんかたぶんSFですかね?
上手くはないけど見てくれたら感謝感激、コメントでハッピーになります。
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