イタリア対EUになるか? (3006文字)
GoogleのAIモードで「イタリア ECB 金」で検索したら、 「イタリアのメローニ首相の政党「イタリアの同胞」は現在、イタリア銀行が保有する金準備の所有権を巡り、その帰属先を「イタリア国民」または「国家」とする法案を推進しているそうだ。この動きは、欧州中央銀行(ECB)やEUとの間で論争を巻き起こす可能性があり、ECBは中央銀行の独立性侵害にあたると警告している。」という内容が表示された。
ことの詳細は承知していないが、なんとなく「イタリア 対 EU」という紛争を予感させる。
イタリアは第二次世界大戦後長い間、経済的に「ヨーロッパの劣等生」のような立ち位置であった。
北部は工業が発達しており豊かだが、南部は貧しい。「コロッセオなどの過去の遺跡とフェラーリやランボルギーニのスーパーかーが有名。」といった程度の認識しか持たなかった人が多いと思う。
私の印象では、イタリアは「偉大な文化の国」であり「イギリスやフランスのように装飾的に物事を飾るのではなく、現実をあるがままに見る歴史観を持つ国」である。
また、イタリアは家族の繋がりが強いことも知られている。
テレビドラマ『刑事コロンボ』でも、イタリア系の主人公コロンボは「うちの甥っ子がね、私とは真逆で、これがまた出来がよくて・・・。」などと奥さんのみならず一族の話をよくするのも、イタリアの国柄を踏まえているのだろうと思う(なお、主演のピーたー・フォークの父親はロシア系ユダヤ人だし母親はポーランド=チェコ=ハンガリー系ユダヤ人だということなので、イタリア系とは言えないようだ。)。
そのイタリアにメローニ首相が登場したとき、マスゴミは「美人の首相登場」程度の関心しか持たなかったのではないかと思う。
イタリア人は、多様な人種が入り混じっており、白人っぽい特徴の顔立ちのイタリア人もいれば東洋人の特徴を色濃く備えたイタリア人もいる(ここでいう「イタリア人」は最近イタリアに帰化した者を除いている。つまり、イタリア由来(元来。もともと。)のイタリア人である。)。
美人がおおいことでは、私はエストニアと双璧だと思っている。
さて、イタリアの金であるが、イタリアは世界第3位の金準備(後述)をを保有しており、イタリア銀行のバランスシート(貸借対照表)に記載されている。メローニ首相の政党は、この金が最終的にイタリア国民の財産であることを明確にしたいと考えているようである。
金準備 中央銀行または政府が、銀行券または政府紙幣の兌換(だかん)請求に応じるとともに、国際収支の最終的な決済を行なうために保有している金貨、金地金または金為替。
現在、日本銀行券は金と交換されないから(不換紙幣。特定の金や銀と交換することを保証されていない紙幣のこと。)、日本には金準備はないのだろうと思ったが、外貨準備の一部として保管されているそうだ。
周辺知識を書くことは止めて、話を本論に戻す。
メローニ首相は、恐らくイタリア銀行にあるはずの金はECBが勝手にどうにかしているのだろうと思っているのだと思う。
だから、「その金はイタリアのものだから、以後イタリアが好きにします。」となったら、ECBはとても困るはずである。
ECB(欧州中央銀行)は、金準備を国家予算に組み入れたり、公的支出の財源として利用したりすることは、中央銀行の独立性に関するEU条約に違反すると警告している。
イタリア政府は、この動き(イタリア銀行が保有する金準備の所有権を巡り、その帰属先を「イタリア国民」または「国家」とする法案を推進している動き)は、金準備が将来不適切に使用されるリスクを防ぐためのものであると主張している。しかし将来のイタリア政権が巨額のイタリアの債務削減や歳出のために金を売却できるようにすることが真の狙いなのではないかと思われる(多分こっちの方がイタリアの本音であろう。)。
仮に上記の想像が当たっているとすれば、イタリアもECBも共に後に引けない状況になるかもしれない。
過去にもいろいろな国により同様のことがあったらしいが、最終的に各国はECBの言うことに従っている。
だが、今回はどうなるのであろう。
ジョルジャ・メローニは、イタリアの右翼政党「イタリアの同胞」の党首である。
彼女の政治的立場は「右派」と分類され、特に「極右」とされることもある。これは、彼女の政党がムソリーニの精神を受け継ぐネオファシスト党の流れを汲んでいることに由来する。
しかし、政権運営にあたっては、以前のEU懐疑的な姿勢を封印し、EUとの協調や現実路線を強調しているそうだ。
私は、今までメディアの偏向報道に晒されてきたので、彼らが「極右」というと「共産主義者が嫌う相手に付けるレッテル」だと思うようになった。
それに、ムッソリーニだが私にはそれほど悪い政治指導者だったとは思えない。
第二次大戦勃発前は、戦争を防ぐためにいろいろ尽力した形跡がある。ヒトラーはムッソリーニを尊敬していたそうだから、イギリスやフランス等の邪魔がなければムッソリーニはヒトラーを説得して戦争を回避させたのではないかと思うことがある。
「ファシスト」という言葉についても、その語源はイタリア語の fascio だそうだが、「束」「集団」「結束」といった意味がある。
この事実だけでも、マスゴミが言うムッソリーニ像は、実像と異なるように思う。
とにかく、そのムッソリーニの精神を引き継ぐ政党「イタリアの同胞」の党首であるメローニなら、「なんならイタリアは、EUから抜けるぞ!」くらい言いそうである。
私見では、「EUは共産主義の平和的(暴力革命ではない)実践の実験」と思うので、EUから国が脱退することはうれしい。
イタリアの金準備は、帳簿上はイタリア銀行に保管されていることになっている。イメージとしては映画『ダイ・ハード3』の連邦準備銀行のより小規模なものを想像すればいいだろうと思う。
なお、映画『007 ゴールドフィンガー』に出てくるフォート・ノックスは、アメリカ合衆国ケンタッキー州にある陸軍基地である。
アメリカ連邦の金塊貯蔵庫として世界的に有名で、最高レベルのセキュリティで厳重に守られている。
映画『ゴールド・フィンガー』では、悪役の手下がフォート・ノックス上空を飛行機で飛行し催眠ガスをばらまくが、恐らく実際はフォート・ノックス上空もその周辺空域も飛行禁止で、下手に飛んだら撃ち落とされると思われる。
とにかく、メローニ対ECBの戦いが飛び火して問題が拡大し、EU崩壊に至ってくれればいいなと思う。
なお、ドイツもAfD「ドイツのための選択肢 (ドイツ語 Alternative für Deutschland)が政権をとれば(今でもドイツ国民の支持を最も集めている政党である。)、EUを脱退するのではないかと思う。
トランプ米大統領もJDヴァンスス米副大統領もAfDを支持しており、アメリカがNATOから抜ける代わりに対ロシア用としてドイツに核武装を許すのではないかと思われる。
この「第二次世界大戦の敗戦国に核武装を許す」というのは、第一次トランプ政権のときにトランプが日本に対して言っていたことであるし、国務省の内部でも「そろそろ日本やドイツに国家として独立させても(独自の軍備を許しても)いいのではないか。」という意見が強くなっているという話を聞くので、現実性があるように思う。
日本が核兵器を持てば、アメリカが軍事予算を使わなくても中華人民共和国やロシアの東方進出を封ずることができるし、ドイツが核兵器を持てば、ロシアの西方進出を押さえることができる。
それと同時に、アメリカもNATOから離脱することで軍事予算を節約できる。
残るNATOの主要国はフランスだが、私としてはフランスがどうなろうとどうでもいい。
