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『宇野書店イベント_「働く場所」に必要なのは「冒険」か「三角の関係」か?』に参加してきました

表記イベントに参加してきたので感想を記載します。

 宇野常寛さんが運営している宇野書店のイベントで、『トリニティ組織』の矢野和男さんと『冒険する組織のつくりかた』の安斎勇樹さんの対談があったので見に行きました。
 組織論をテーマにした2冊に対して宇野さんが切り込む刺激的なイベントでした。

トリニティ組織について

・幸せは二次元で考えるのが大事で、また静的にとらえるのではなく、動的にとらえるのが大事。チクセントミハイ先生のフロー理論を特に参考にしている
・パフォーマンスの高い組織はVではなく△の関係がある。AさんとBさんとCさんがそれぞれつながっているのが△の関係だが、仕事では組織図が階層になっていることから、AさんがBさんとCさんと繋がり、BさんとCさんが繋がらない状態が多い(Vの関係)
・Vの状態は用事だけの関係であり、人間関係が深まらず仕事でもパフォーマンスを上げづらい(イノベーションにつながりづらい)
・Vと三角形という用語自体あまり意識されていなかったので、認知することが大事

冒険する組織のつくりかたについて

・安斎さん自体はもともとあまり、組織は好きでなかった。その背景に軍事的なメタファーがあると考えている。会社中心のキャリア感から人生中心のキャリア感に変化する中で今までの軍事メタファーのOSだけだと難しくなっている
・たとえば、心理的安全性についても「心理的安全性を守るべし」とトップダウンで命令が来て、「心理的安全性が低い」とは言わせないような「軍事的心理的安全性」のようなやり方が最たるもの。このように、アプリが新しくなってもOSが古いままだと意味がない。
・組織として社会的ミッションの探究といったパラダイム変化に対応できない。

対談で心に残った内容

三角形を作ること自体を目的にしても良いのか?
 膨大な調査内容からトリニティの重要性は理解するものの、三角形を作ることを目的にするような動きでも良いのか?

⇒ 三角形を作ること自体は目的ではない。ただし、リテラシーとして押さえておくことは重要。今回の調査は職場のパフォーマンスを測るものであり、”仕事でつながらない”ことが問題になっている。
 分業で解いていく上では、Vの組織図は合理的である。ただ、その状態からさらに改善していこうとすると、横のつながりで改善していく△の動きが必要。

・「冒険する組織のつくりかた」でも、とにかくコミュニティを作ってつながればよいと言っているわけではなく、”関心”で繋がることを重視している。本日の場などもただ集まったわけでなく、関心で集まっている。

・ただ、未来の可能性に心を開くことも大事。エンタングルメント(絡み合い)を意識して、未来に心をひらくことが大事。関心についても広く持って未来のつながりを大事にすることも重要


組織は手段
 組織の問題を話すときに、いつの間にか組織の維持自体が目的になってないか?組織はあくまでも手段なので、その範囲で考える方が自然。
 大きな組織にいると普通の人を抑制する動きになっていると感じる。そういった中で冒険する組織に変えていくという点について“ごまかしの処方箋”になってるのでは?

⇒「冒険する組織のつくりかた」は自分が言いたいことを100%言ってるわけでなく、読み手を意識して書いている。もし「冒険するキャリアのつくりかた」という本を書くとすると、組織に縛られず、個人の探究を主眼に置く本を書くと思う。ただ、大きめの組織の中で頑張っている人に対して届けることを意識してこの本は書いている。与えられたような仕事であっても、外発的動機だけでなく内発的動機を発揮して、楽しめる進め方がある。ファシリテーション等をやっていく中で内発的にコラボレーションを産む可能性を感じていて、そういったことを伝えたかった。

労働集約的な組織の限界
 
フォーディズムといった労働集約的な働き方は、家庭の仕組みまで労働に合わせて変えていった(郊外にローンを組ませて縛る)。
 ただ、そういった賃労働の考え方の限界が来ていると感じている。今後は、複数のプロジェクトに個人が関わっていくような会社に縛られない仕事の仕方も広がっていく。そうなると、若手の育成等も含めて、”業務ごとの組合”みたいな枠組みが必要になってくる。先進国はどこも、労働力が足りない中で創造性、協業をすすめる必要があるため、そういった枠組みの議論も必要

感想

 宇野さんが話していた「組織の維持自体が目的になってないか?」という問いに対してはギクっとしました。目的は自分の幸せや生活であくまでも組織は手段という話です。
 私自身は、組織自体を目的にすることについてはどちらかというと前向きです。
 日々の仕事を楽しく過ごしていくためには、組織自体は目的ではないという原則(俯瞰する目)は持ちながらも、組織の維持自体にダイブするような動きも良いのでは?と感じています。そのほうが日々の課題に対しての攻略自体を楽しめ、楽しく過ごせると思っているからです。
 話は変わりますが、『アジャイルは目的ではなく手段』と言う話と似ていると思ってました。(アジャイル自体を目的にするといった考え方も大事)

 また、今回宇野書店に初めて行きましたが、気になる本や好きな本がいっぱいでまた行きたくなりました。予定があってすぐに帰りましたが、今度はもう少しゆっくり見てみたいです。
 今度は庭の話にサインもらいたい・・・。
 ありがとうございました。

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