ソーイング日和 10 二十年前のバッグを、もう一度
このバッグは、二十年ほど前に福岡の雑貨店で購入したものだ。

写真には写っていないが、口は巾着になっている帆布のバッグで、中は保冷シートだ。このクオリティーのバッグが、当時は千円ほどで売られていた。
お気に入りの保冷バッグで、近年はエコバッグとして重宝してきたが、洗濯を繰り返すうちに中の保冷シートが破れてしまい、洗濯でも落とせない汚れも少しずつ目立つようになった。
千円ほどのバッグが二十年ももったのだ。この辺りが潮時かな?としみじみしていたが、このまま捨ててしまうのももったいない気がして、同じものを自分で作ってみることにした。
バッグのパーツをひとつひとつ測って構造をチェックし、A4の用紙に仕様書を起こして工程を書き出した。
布は二種類。バッグの表と裏、脇を2枚、底を1枚、表のポケットに脇のポケット、持ち手、巾着のパーツ、巾着紐、ボタン、保冷シート etc…
書き出してみると、意外にパーツが多く凝った作りになっていることがわかった。持ち手ひとつとってみても、1枚の共布で作っているわけではなく、補強とデザインを兼ね備えた綾テープも縫い付けられている。表のポケットも真ん中にタックが入っているし、ボタンは飾りではなくちゃんとボタンホールがあって、取り外し式になっていた。
二十年前は、これほどの作りのバッグが千円で買えていたのだと改めて気付く。今では材料費だけで千円は超えてしまうだろう。
とりあえず、手元にある材料を使って、なるべく元の形を再現するつもりで布をカットした。
帆布は無かったので、ベースとなるバッグの部分は薄いグレーのオックス生地。チェックはコットン生地に厚手の接着芯を貼った。
古いバッグを参考にしながら、カットしたパーツを組み立てていって出来上がったのがこちら。

色は違うが、元のデザインを踏襲した。思っていたよりも使えそうなバッグが出来上がった。
巾着の部分。

中は保冷シートに。

バッグの内側に、オリジナルのタグを付けた。

このタグは、おささんが紹介してくれたやり方で作ったものだ。とても素敵だったので、私も真似して作ってみた。想像していた通りのものが出来て満足!
kočka(コチカ) とは、チェコ語で「猫」という意味だ。猫のイラストは私が考えたものをAI画伯が描いてくれた。
古いバッグを再現してみるプロジェクトは面白く、それなりに上手くいった。でも縫いながら、こうした方が良かったかな?と思う部分もいくつかあったので、反省点を活かすために、もう1度同じものを作ってみるつもりだ。
海外先生も、同じものをいくつか縫うのが上達の近道と言っていたしね。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!