見出し画像

「死後の世界」を知る唯一の方法

「死んだ後の世界はどんなだろう?」
誰もが一度は思い巡らせたことがある問いだろう。

けれど、この問いには決して答えは返ってこない。
死を経験した者は、もうこの世には戻らないからだ。

でも、一つだけ、私たちが死んだ後の世界を体験できる事象がある。


では質問です。
あなたが生まれる前って、どんな感じでしたか?』

私は、それが答えだと思うんです。

つまり、存在していない状態を、私たちはすでに経験済みなのだ。
それが「生まれる前の時間」であり、死後の世界を想像する唯一のヒントとなる。


ふと思った。
私たちは生きているから、生きていることが普通のことだと錯覚している。

あなたが生まれる前も、世界は存在した。
歴史は流れ、親は生き、祖先たちの営みがあった。
だが、そのすべてをあなたは体験していない。
あなたは「いなかった」。
そして、実は 「この世に存在していない時間」のほうが圧倒的に長い のだ。

ここで、心電図を思い浮かべてほしい。
波が止まり、まっすぐに伸びた線が「死」だ。

そこに突如として、激しい突起が現れる。
それが「生」だ。
ほんの一瞬、振り切れるように動く異常なノイズ。
そしてまた、線は静かに平常へと戻っていく。

そう考えると分かる。
死んでいる状態こそが「普通」であり、生きていることこそが「異常」なのだ。
私たちが「当たり前」だと思っているこの時間は、歴史の長大なスケールの中で見れば、ほんのひとつの小さな突起にすぎない。

死んでいる状態がむしろ「普通」なんだ。


そう思うと、この「生きている」という経験がどれだけ貴重かに気づく。
良いとか悪いとかではない。
ただ、これがどれだけ稀な奇跡かということだ。

この何千万年、何億年という時の流れの中で、
私たちは今この一瞬、この時代に「存在する」という状態を与えられている。


だからこそ、私はこう思う。

生きていることに意味を見つける必要なんてない。
存在しているだけで、もう充分すぎるほど異常で、奇跡なんだから。


いいなと思ったら応援しよう!