Qi2認証充電器で、Galaxy Z Fold7を急速充電出来るのか?

最近は「Qi2認証」のワイヤレス充電器が数多く登場している。安全性が高く、iPhone の最新機種では最大15Wの高速充電を保証してくれるため、Amazonのレビューや商品説明にも「最新規格」「15W対応」といった魅力的な文言が並ぶ。
では、Galaxy Z Fold7を持つユーザーがこの「Qi2認証のワイヤレス充電器」を手に入れれば、同じように15Wの高速充電を享受できるのだろうか。
答えは残念ながら“ノー”のようだ。

検証してみようとしたきっかけ

きっかけは単純だった。
Galaxy Z Fold7をQi2認証の充電器に置いたところ、画面に表示された「残り充電時間」がやけに長かった。
実際の充電時間も「15Wの急速充電」には到底思えない遅さ。

そこで計測アプリを使って確認。
充電開始直後でも3~4W程度(バッテリー温度31度)。
バッテリー温度は充電開始して5分ほどで41度となったが、そこからは温度は落ち着いた。
しかし、充電量は2~3W程度になっている。
==バッテリーが熱くなって下がるのは解るけど、開始直線で3~4Wは何かがおかしい!==

「Qi2認証=最新規格だから速いはず」と思い込んでいただけに、疑問が湧いた。
==本当に、Qi2を使えばFold7でも15Wが出るのか?==

ここから今回の検証、ネットサーフィンによるお勉強が始まった。

Qi2とEPP (Qi)― ふたつの「15W」

ワイヤレス充電の規格は複雑だ。
Qi(旧来の規格)には、

  • BPP (Basic Power Profile)=最大5W

  • EPP (Extended Power Profile)=最大15W

があり、Galaxyの「急速ワイヤレス充電15W」はこのBPPをベースにしたGalaxyオリジナルの仕組みと考えられる。(想定理由は後述)

一方、Qi2(新世代規格)は、AppleのMagSafe技術を取り込み、MPP (Magnetic Power Profile) という新方式で最大15Wを実現する。
iPhoneの最新モデルはこちらに対応している。

つまり、同じ「15W」でも、GalaxyとiPhoneでは別方式で高速化を実現しているわけだ。

あれ?Fold7はQi2 Readyなのでは?

Galaxy Z Fold7は「Qi2 Ready」と紹介されることがある。

しかし、WPC(Wireless Power Consortium)の認証データベースを確認すると、Qi-ID: 24379 が割り当てられ、Power Profile = BPPと明記されていた。


画像はWPCのデータベースをスマホで閲覧したスクショ

==これはつまり、「将来のQi2に対応できる素地はあったとしても、WPC認証上はBPP端末であり、15W充電はBPPベースのGalaxy独自方式で実現している」ということなのではないか?!==

正直なところ

本当に、Qi2のメリット(磁石アライメントやMPPによる標準15W)が使えないとすると、「Ready」という言葉はやや過大評価って思ってしまったのが、個人の正直な感想。
==まあ、安全基準を最重視するなら、Readyなのかもしれないけど==

Fold7ユーザーが選ぶべき充電器

ここからは今後検証したいのだが、Fold7で確実に15Wを得たいなら、おそらく「EPP対応」と明記された充電器を選ぶことだ。
Samsung純正の15Wワイヤレス充電パッドや、Galaxy対応をうたうアクセサリーメーカーの製品が代表例となるのだろう。

結論を言うと「Qi2認証=最新・安全」であること自体は間違いないが、Fold7の高速充電には直結しない可能性が高い。
Fold7ユーザーがワイヤレスで高速充電を狙うなら、2025年9月30日現在のところ、キーワードは「Qi2」ではなく 「EPP対応」 なのかもしれない。

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