JTC社内の掟と社員のシノギ
おそらく(経験と想像の両方ですが)、ほとんどのJTC(Japanese Traditional Company)の社内は伝統的な村社会の文化が色濃く残っているように思います。
村社会の特徴は以下のような感じでしょうか。
・年功序列
・同調圧力
・相互監視
・排他性
・ウェットな人間関係
企業は成長して安定すると、組織が官僚化して硬直的な縦割りになるジレンマがあります。お役所のように保守的になり、イノベーションが産まれるような活発な土壌もなくなります。
大きな組織はリスクも負えず、内向きになり、派閥などの腐敗した内部政治が横行することになるのです。
大企業は当然ながら大規模な仕事をしますが、内部で働く社員は上司から割り当てられた小さな仕事を淡々とこなす日々です。
大企業の社員は傍からの見た目はいいかもしれませんが、仕事は細切れで楽しいはずはないでしょう。(自己暗示できれば別ですが)
JTCで生きるということは、「安定」や「身分」をもらう代償として「歯車」の小さな自分を受け入れるしかありません。
歯車の経験では年齢を重ねると転職すら難しく、独立や起業などできるわけはないので、多くの社員はJTCに人生の大部分を捧げることになります。
会社が安定している時はまだいいですが、業績不振で不安定になると非常に大きなリスクです。特に中高年は逃げ場がないので一連托生の運命です。
昭和時代のJTCには余裕があり、釣りバカ日誌の「ハマちゃん」のような働かないおじさんも普通にいましたが、平成時代からのJTCには余裕がなくなり、大企業でも左遷やリストラは結構あります。
社内での逃げ道はどんどん減り、否が応でも出世競争に巻き込まれます。
JTCで出世するのに最重要なスキルは「ゴマスリ」です。
どんなに無能な上司だろうと、上司の指示には恵比寿顔でニコニコと応対することが大切です。阿諛追従(あゆついしょう)というやつです。
心の中に軽蔑の念が芽生えたとしても、眉ひとつ動かさずに消し去る高度な精神技術が必要です。
出世のためには「派閥」の見極めも重要です。
どんなに優秀な人でも、所属部署が微妙だったり、無能な上司に仕えているとなかなか出世ができません。同じような実力でも、置かれた環境によって出世のスピードが違うことはよくあることです。不遇な場所に配属されてしまったら、一刻も早く異動する必要があります。
ゴマスリも使う場所や相手を間違えると、置かれた場所で咲くこともなく、枯れてしまうだけです。
社内の「空気」を読む力も重要です。
閉鎖空間では複雑な利害関係が発生しているものです。
村社会の人間は嫉妬心が非常に強いので、常に周りの空気を敏感に察知しなければなりません。
和をもって尊しとする村社会で和を乱すことは禁忌中の禁忌ですが、出世競争では必ず勝者と敗者ができてしまいます。下剋上のような出世をした場合は、敗者に逆恨みされるリスクが高いので、足元を掬われないように常に細心の注意をしなければいけません。
かつては自分も所属していたJTCについて改めて書いてみましたが、自分にはとても無理だったなというのが素直な感想でした(笑)
