「20億円」という数字よりも、誇りに思っていること~日本の挑戦を支えるインフラに
はじめに──20億円という節目に立って
「ラクヤス決済」を先月、本リリースいたしました。本リリースの際に、クレジットカードと振込をあわせて10億円の決済という金額でしたが、4月の決済金額が振込サービス単体での決済額が20億円を突破しました。
月間流通額は今年2月時点から急拡大を続けており、直近の月次成長率は平均約144%。日々数値と向き合う経営者として、本音を言えば、こうした結果が出るのは純粋に嬉しいものです。同時に数字に一喜一憂してしまう自分がいました。
一方で、「20億円」という数字は、結局のところ「どれだけお客様に価値を提供できたか」の結果でしかない。そう思うようになりました。
数字の大切さに対する意識は変わりませんが、それが価値提供の結実であるということを、改めて強く実感しています。
だからこそ、今日は数字の話ではなく、その裏側で私たちが本当に誇りに思っていることを皆さんにお伝えできればと思います。
私たちの誇り
誇りに思っていることを一言で表すと「誰かのためになっていること」です。ありきたりではありますが、ビジネスはこれに尽きると最近再認識しています。
そして、この誇りは誰かの声によって得られる気づきでもあります。
お客様からの声
私たちは「早く、安く着金させる」ことを掲げてきました。でも、お客様にとっての「早さ」への期待は、私たちの想像をはるかに超えていたんです。もっと言えば、「早く、かつ安定的に着金させること」に、当初考えていた以上の価値がありました。
「ラクヤス決済を使うと、早くて楽。他のメンバーにもっと使ってもらえるように働きかけていきたい。」
顧客の経営陣はもちろん、現場の方々にも評価いただけていることは非常に嬉しいことです。
加えて、まだ数こそ多くありませんが、既存のお客様が新しいお客様を紹介してくださるケースが、少しずつ増えてきています。
セールスやマーケティングの数字以上に、「使ってよかったから、人に薦めた」という行動ほど、サービスへの信頼を表してくれるものはないと思います。誇らしくて、嬉しい。シンプルに、そう感じています。
(顧客インタビューも随時更新しています。)
金融機関からの声
先日、ある大手金融機関の方とお会いしたとき、印象に残る言葉がありました。
「大企業から個人事業主まで、すべての外為取引を一つの仕組みで回そうとすること自体に、無理があるんです。」
まさに、その通りだと思いました。
送金金額、送金先の国、お客様の属性。それぞれによって、最適なマネロン対策もオペレーションも本来は異なるはずです。それを1つのサービスで画一的に処理しようとしているのが今の状況です。
特に、地方の金融機関の案件が動き出している中で、日本社会が抱える構造的な課題の深さを感じることが増えました。
オペレーションが回らない。高齢化による後継者不足。これまで勘に頼ってきた業務の限界。
だからこそ、地方銀行や信用金庫の皆様との連携が前進しています。
これは、パートナーである金融機関の皆様だけでなく、日本経済において非常にポジティブなことであると感じています。
異なるパターンを定義し、それぞれに最適化された仕組みを提供できれば、日本の金融インフラはもっと良くなる。
これが、私たちが取り組んでいることの本質です。送金金額・送金先・顧客属性ごとに最適な仕組みを設計し、地方銀行や信用金庫と連携しながら、画一的だった外為インフラを、もっと細やかなものへ作り変えていく。
今、私たちが立っている場所、そして取り組んでいることには、大きな価値がある。そう信じています。
海外パートナーからの声
3月に海外のパートナーに会うためにシンガポールへ行ってきました。
とあるパートナーと会食をしながら、
「早く次のステップに連携スキームを前進させたい」
というありがたいお話をいただきました。
非常に前向きな議論をさせていただき、大変充実した時間でした。
皆さんもご認識の通り、アジアにおいて日本というマーケットはまだまだ重要性の高い大きなマーケットです。
しかしながら、日本の法律は特殊であり、アクセスが難しいのが現状です。
従って、海外のパートナーからすると私たちとのアライアンスは大変重要な要素になります。
実際に、外資系のFintech企業から新規でのアライアンスのお話を多数いただいています。
海外と日本の架け橋になるというパートナーへの価値提供だけでなく、その橋が日本の国際競争力向上に繋がると強く感じています。
同時に私たちがそのような役割を担える位置にいることを、誇らしく思っています。

現場の課題に寄り添い、解像度を上げ続ける
もちろん、いいことばかりではありません。改善すべき課題も、はっきり見えてきました。
そのうちの1つが「わかりやすさ」です。
私たちの提供している仕組みは、国際送金の99%を金融機関経由で実施する日本において、まさに新しい仕組みです。
その価値や利用方法など、担当の方にはご理解いただけても、現場のメンバーまで正確に伝わらないことも多々あると感じています。
とにかくわかりやすさにこだわり、顧客の社内の全ての方に正確に私たちのプロダクトが伝わる仕組みを作る。そして、メンバーひとりひとりがそれを伝えていく。
地味で地道なプロセスですが、こういう積み重ねこそが、私たちの強みになっていくと信じています。
それと同時に顧客から率直なフィードバックをいただける関係性を築けていること自体が素晴らしいことですし、顧客には感謝しかありません。
小川裕大、個人としての誇り
ここまでチームとして誇りに思っていることを記載してきましたので、ここで私の誇りを1つお伝えできればと思っています。
それは「RemitAidのチーム」です。ここまでの歩みは、
・チームが一丸となって同じ方向を向き、
・適切な努力を
・継続できたから
だと思っています。
言葉にすると簡単ではありますが、皆さんもご認識の通り、この3つをやり続けるのは本当に難しいことです。
日々、顧客や市場と向き合ってくれているメンバーは私の誇りです。
日本経済により大きなインパクトを残せるよう、ともに次のステージへと進んで行きたいと心から思っています。
おわりに──数字の先にあるもの
様々な業界の方々と対話する中で「これからの日本に必要サービスだ」という声を本当に多くいただけるようになりました。
徐々にではありますが、私たちが提供するサービスが、海外に挑む方々にとって不可欠なものになりつつあると感じています。
20億円という数字は、確かに1つの節目です。
そして、本リリースから1か月で到達できたことを嬉しく思います。
でも、それ以上に大切なのは、その先にある景色です。お客様の声、業界からの期待、そして日本の金融インフラを少しずつ変えていけるかもしれないという可能性。
まだまだ、改善すべきことは山積みです。一歩ずつ、確実に価値を提供し続けていきたいと持っています。
それが、日本経済を支えることに繋がると同時に、数字だけでなく、私たちの誇りを積み上げていくことなんだと、今は強く思っています。
