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肩ひもが片側だけ落ちる人に見える骨盤の3つの特徴

会議中にそっと肩ひもを直す。電車で吊り革に手を伸ばした拍子に、また落ちてくる。しかも落ちるのは、決まっていつも同じ側。

下着を買い替えても変わらなかった、という方に共通しているのは、見ている場所が肩ひもの長さのほうに寄っていることです。ひもは、首の付け根から肩先へ向かう斜面の上に乗っているだけの存在です。滑るかどうかを決めているのは、ひもではなく、その斜面のほうにあります。

「サイズが合っていない」では説明がつかないこと


左右のストラップを同じ長さにそろえているのに、落ちるのは片側だけ。詰めると今度はその肩に食い込んで、夕方には重だるくなる。この形で困っている方は、下着の問題として扱うと行き止まりになりやすいところです。

斜面の角度を決めているのは、鎖骨と肩甲骨の位置です。つまり肩ひもが滑るかどうかは、肩甲骨がいまどこにあるかで決まっている、と言い換えられます。

肩まわりは、日中ずっと重さを支え続けている場所でもあります。身体分節の質量比の研究では、片腕(肩から指先まで)の重さは体重のおよそ5パーセントとされています。体重50キロの方なら、片側だけで約2.5キロ。肩甲骨まわりの筋肉は、この重さをぶら下げたまま一日を過ごしています。

落ちる側に共通していた、3つの積み上がり


当院で30〜40代のデスクワークの方を拝見していて、片側だけ落ちるとおっしゃる方に見えてくる背景は、だいたい3つに整理できます。下にいくほど、肩から遠い場所の話になります。

一つめは、肩甲骨が下がって前に傾いている側は、斜面がそのぶん急になること。ひもは急なほうから先に滑ります。落ちる側は「肩が下がっている側」であることが多く、鏡で見ると襟のラインの寄り方にも差が出ています。

二つめは、巻き肩になると斜面の「向き」まで変わること。パソコン作業では両腕を体の前に出したまま何時間も過ごすため、胸の前側が縮んだ長さで固まり、肩甲骨が外へ開いていきます。すると、ひもは肩の真上ではなく外側の縁に乗ることになります。腕を上げた拍子に外へ落ちるのは、長さではなく角度の話だからです。

三つめが、いちばん見落とされやすいところで、骨盤の左右差が肩まで積み上がってくること。いつも同じ脚に体重をかけて立っていると、骨盤は左右で高さの違う状態のまま固まります。骨盤が傾けば背骨はその上でゆるやかに曲がり、いちばん上にある肩の高さで差として出てきます。

臨床の場で何度も感じるのは、落ちている側は「悪い側」ではなく、下から積み上がってきた差の出口だということです。だから、その肩だけをどうにかしようとすると空振りします。

鏡の前で10秒ずつ、3つだけ


下着を買い替える前に確かめておきたいのは、落ちる側と体のクセの側が重なっているかどうかです。

  • 肩の高さ。正面を向いて力を抜いて立ち、左右の肩先の高さと鎖骨の見え方を比べます。低いほうと、ひもが落ちる側は一致していますか

  • - 手の甲の向き。腕をだらんと下げたとき、甲が前を向いているほうは、肩甲骨が外へ開いて前に傾いています

  • - 立つときの重心。何も意識せず立ったとき、体重が乗っているのはどちらの脚か。その側と、かばんをかける側、ひもが落ちる側の関係を見てみてください

当てはまる数が多いほど、下着側の調整だけでは戻りやすい状態だと考えています。

セルフケアが数時間で戻ってしまう理由


落ちる側の肩まわりをゆるめるケアは、それ自体は役に立ちます。ただ、体重のかけ方やかばんを持つ側が同じままなら、数時間から翌日には元の傾きに戻ります。差を作っている土台のほうが変わっていないからです。

ケアの前に「立つときの重心」「かばんの側」「座り方」の3つを見ておくと、同じ時間をかけても残り方が変わってきます。

整体より先に、窓口へのご相談をおすすめする場合


肩の左右差のすべてを、姿勢や日常のクセで説明できるわけではありません。短期間で片側の肩が目に見えて下がってきた、腕や手にしびれや力の入りにくさがある、安静にしていても痛みが強く夜間に目が覚める、けがや転倒のあとから差が出た。こうしたサインがある場合は、整体より先に整形外科の窓口へご相談ください。

私たちは体の状態を判断する立場ではありません。当院でもこうしたサインが確認できた場合は施術をお受けせず、専門の窓口をご案内しています。

骨膜リリースが向き合っているところ


ここからは、上のサインがない場合の、姿勢と体の使い方の話です。

ReLUMIでは、骨膜リリース(骨と筋肉の境目にアプローチする独自手技)で、肩甲骨・胸郭・骨盤の連動を整えています。骨膜は骨の表面を覆う膜のことで、ここに働きかけることで筋肉の付着部まわりの硬さがゆるみ、肩甲骨が動ける範囲が引き出されていきます。

もみほぐしが肩の上の表層をゆるめるのに対して、こちらは土台の側から順番をたどるのが違いです。落ちる側の肩だけを見るのではなく、差の出どころを確認してから施術を組み立てます。

整骨院で4年間、肩や腰の左右差を抱えた方を見てきて印象に残っているのは、最初のきっかけが痛みではなく生活の中の小さな不便だったことです。肩ひもが落ちる、リュックが片方だけずれる、上着の襟がいつも同じ側に寄る。そうしたサインを何年も見送ったまま年齢を重ねると、肩の可動範囲そのものが狭くなり、着替えの動作にも時間がかかるようになります。差が固まりきる前に土台を整えておくことが、この先の毎日の過ごしやすさを左右すると感じています。

3つのポイントで2つ以上当てはまった方は、1回の施術で肩の高さと腕の上げやすさがどう変わるかを確かめてみてください。「今日は肩ひもを直していない」とご自身で気づかれる方や、ご家族から「後ろ姿が変わった?」と聞かれたとお話しくださる方もいらっしゃいます。

関連する解説記事


  • 詳しい解説(元記事): https://hp.relumi.jp/blog-bra-himo-ochiru.html

  • - 巻き肩にストレッチが効かない構造的な理由: https://hp.relumi.jp/blog-makigata.html

  • - 同じ肩にかばんをかける癖が巻き肩を固定する理由: https://hp.relumi.jp/blog-kaban-katayori.html

  • - 骨膜リリースとは何をしている手技なのか: https://hp.relumi.jp/blog-kotsumaku-release.html




姿勢・猫背・肩こりのお悩みは、美容整体ReLUMI天王寺院へ。
独自の「骨膜リリース」で、変化を体感していただけます。


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