見出し画像

「母さん、旅行に行こう」50年ぶりの3息子との旅

50年ぶりの親子旅、

先日、息子たち3人から思いがけない言葉をもらいました。

「母さん、旅行に行こうか~」

一瞬、聞き間違えたかと思いました。

正直に言うと、少し驚いた。

というのも、世の中には
「娘と母の旅行」や「夫婦の旅行」はよくあるけれど、

「社会人息子3人と母親との旅行」なんて、
ほとんど存在しないと思っていたから。

周りを見ても、姉やお嫁さんは
年に何度も母親と一緒に海外や温泉へ行っている。

それを横目に見ながら、羨ましくもありどこかで諦めていた。

「うちは男の子だから、そういうのはないな」と、


思い返せば、親子だけで出かけた旅行は一度だけ。

まだ私が20代、体力だけは誰にも負けなかった頃でした。

「どこへ行きたい?」

そう聞くと、3人とも声をそろえて

「海!」

その日の光景は、今でも昨日のことのように思い出せます。

海遊びに疲れ、砂浜で大の字に両足を広げ眠ってしまった、
白い半袖に赤いロンパース姿の口を開けた次男の寝顔。

帰りの電車では、まだ数か月だった三男が、
よだれを垂らしながら気持ちよさそうに眠っていました。

私はというと、

よちよち歩きの次男、
眠ったままの三男、
水に濡れた服、食べ物の入ったバッグ。

「いったい、どうやって電車を降りよう」

そう、困っていた時です。

まだ3歳だった長男が、小さな手でバッグを2つ持ち上げ、

「僕が持つ!」

そう言ってくれました。

あの小さな背中、頼もしい言葉、今でも、忘れられない。


そして気がつけば、それ以来の旅行、
あの日から約50年!

今度は息子たちが私を旅行へ連れ出そうとしてくれています。

さぁ~て、どこへ行こうか。

本当は、1週間くらい海外でのんびり過ごしたい。

でも、息子たちはみんな現役で仕事をしている。

休めても、せいぜい2-3日。

となると、現実的には国内の温泉かもしれない。

でも、場所なんてどこでもいい。

「母さん、一緒に行こう~」✨

その一言が、何よりも嬉しい、ただただ嬉しい。

最近は、首も肩も背中も凝り固まっていた。

でも不思議なもので、旅行のことを考えただけで

身体が少し軽くなる。心が、ふわっと浮き立つ。

こんな気持ちになるのは、いつぶりだろう。
きっと、どこへ行ってもいい旅になる。

なにしろ、

一緒に行く相手が、

あの頃の小さな3人なのだ・か・ら



いいなと思ったら応援しよう!