質問箱回答|作品紹介・あらすじの言葉選びで意識していること
質問箱にてご質問をいただきましたー!
ご質問くださった方、ありがとうございます!
質問箱内で回答しようかなと思ったのですが、回答が長くなりそうな予感がしたので、今回は記事でご回答させていただくことにしました。
まずは、いただいた質問をご紹介。
今回いただいたのは、こちらのご質問になります!
わぁいっ!BL作家さんからのご質問だぁ!
その界隈にはいつも大変お世話になっております。
今後もBLのご制作、頑張ってください(揉み手)
とまぁ、個人的なことはさておき。
「作品紹介やあらすじの言葉選びで悩んでいる」とのこと。
「そうした経験が私自身にもあるか」「普段やっている工夫があったら教えてほしい」というのが今回のご質問のようです。
わかります、わかりますよ……その気持ち。
実際私もね、そういう経験があるかどうかと問われましたら、ぶっちゃけ、「常にそう!」というのが回答になります(笑)
作品紹介やあらすじに悩んだ経験はあるか
自分の小説の紹介文やあらすじ、いつもいつもいっっっっっっっっつもっ、悩んでおりますっ!!
もうね、本当に難しいんですよ、作品紹介やあらすじって。
ただ作品の紹介をするだけじゃん、あらすじを書くだけじゃんって言われそうだけど、その「するだけ」「書くだけ」が言うほど簡単じゃない。
私は作品紹介やあらすじというものは、一種の関門と捉えています。
なんの関門かというと、「作品を読んでもらえるかどうかの関門」です。
読者に読んでもらえるかどうか、その最初の関門としてよく挙げられるのはタイトルだと思います。
「タイトルで惹かれなかったら、作品を読もうという気持ちはわかない」ということですね。わかる。私も最初はタイトルを見ちゃう。
で、その次にどこを見るか。
これが書店に置いてあるような本だったら、装丁の感じを見て決めるかもしれません。
とはいえ、Webのみで活動している場合は、この関門はすっ飛ばされることの方が多いでしょう。表紙ありで投稿できるサイトさんって、そんなに多くない気がします。
では、表紙を見た次に、そして表紙をすっ飛ばした際にどこを見るか。
「物語の内容」です。
つまり、話の内容を要約している作品紹介やあらすじの欄を見るっ!
まぁ、なかには「事前情報はなしで読みたい!」という方もいるかもしれませんが……(冷や汗)
そういう方は、タイトルとキャッチコピーが関門になるのかな?
とはいえ、キャッチコピーも物語の魅力を要約しているようなものなので、結論「物語の内容」に帰ってくるといえるでしょう。
いえる……ということにしておいてください(おい)
タイトルで興味を持っても、作品紹介やあらすじを読んだら「想像しているのと違う」と感じたら、そこで離脱しませんか?
「読みたかったお話のテイストじゃないな」と思って離れちゃう。
なので、作品紹介やあらすじは、読者が作品を読むか読まないかを決める第二の関門(表紙がある場合は第三の関門)になると、勝哉は考えています。
つまり、作品紹介やあらすじは、下手にお話の展開だけ書けばいいというわけじゃないということ。
だから常に悩みはつきねんだなあ。
by かつやみちを
作品紹介やあらすじは「好き!」と思ってくれる人に届けるイメージで
では、そうした関門をクリアするために、作品紹介やあらすじを書く際の言葉選びで私がなにをしているか。
一言で要約すると、「読者層を決めておく」です。
より正確に言うと、「この作品を読んでもらいたい or きっと読むであろう読者層を想定して、その層に届く言葉を選ぶ」です。
例があった方が説明しやすいので、最近書いた小説のあらすじを例題にして話を進めていこうと思います。
【あらすじ例】
人と関わることが怖い青年・櫻井(さくらい)。ひょんなことから彼は、自身と同じ大学に通うトラブルメーカーの青年・天崎(てんざき)と一緒に暮らし始める。
互いに干渉しない日々を過ごす2人。
だがある日、その距離感を崩す出来事が起きて……。
――天気のように変わりゆく関係性に翻弄される青年達の同居ライフ――
この小説は「ブロマンス」を意識して書いた作品です。
なので、読者層としては「ブロマンスやそれに準ずる男同士の関係性が好きな人」をイメージしていました。
くわえ、このお話は要約すると「一緒に暮らしている男達が、お互いの関係性について頭を抱える話」というものになります。
「自分達の関係性・付き合い方にモダモダする男達の話が好きな人」向けの小説になるため、その層に刺さる言葉を選んで制作しました。
ちなみに、刺す言葉として盛り込んだのは、
「一緒に暮らす(同居)」「距離感」「翻弄」
この3つです。
一緒に暮らす(同居)
⇒ 描かれる男達がどういう関係にあるのか。
ひとつ屋根のしたで暮らす男達っていいよね(涎)
【本作の魅力・萌える要素①】距離感
⇒ 今回の男達の関係性における議題。
距離感をつかめずにいる男達、可愛いね。
【本作の魅力・萌える要素②】翻弄
⇒ 男達がお互いに翻弄されてモダつく話だよ!というわかりやすい示唆。互いに影響を与え合う男達の関係性、プライスレス。
【本作の魅力・萌える要素③】
をイメージしてぶち込みました。
「モダモダしてるんだよ、萌えるだろっ!? わかれーっ、伝われーっ!」という感じに詰め込んであります(笑)
最後のキャッチコピーも、ここまでの流れを一言で要約するイメージでつけました。
この作品で参加したイベントのテーマが「天気」だったので、せっかくだから、テーマにあわせた一文を作りたかったんだな。
また、男性同士の関係性を描く作品の場合、メインとなるキャラクター達の属性をはっきりしておいた方が、読む側がより選択しやすくなる可能性があるかと。
ほら、BLでもあるでしょう。
大型犬タイプとしっかり真面目タイプのCPとか、左は小さくてキュート、右はデカくて強くてゴツイ奴な組み合わせとか……。
読んでから「うわっ、これ地雷な組み合わせだったっ!」となるの悲しいじゃないですか。
悲しい、でしょ……?
私は悲しかった……(遠い目)
なので、こうした悲しい事故を避けるために、あらかじめキャラクターがどんなタイプの子なのかを盛り込みました。
「人と関わることが怖い青年・櫻井」「トラブルメーカーの青年・天崎」
この2文ですね。
私が書く小説は、基本的に「万人受け」というよりも「好きな人に刺さる作品」をイメージして執筆しています。
「届く人に届く作品を」というのが、自分の創作スタイルです。
そのため、作品紹介やあらすじも、届く人 or 届かせたい人に届く言葉を探して、それをぶち込むつもりで書いています。
そうすることで、この小説を「好き!」と思ってくださる人に届くと信じて……。
やっぱりどうせ出会うならね、小説と読者、両者にとって素敵な出会いになる形が一番最高ですからね!
言葉を選ぶ=読まれるではない
最後に、自分が常に心の片隅に置いてることをひとつ。
言葉を選んで書いたところで、読んでもらえるかどうかは別問題である。
記事の前半で「作品紹介やあらすじで読者が離脱する場合もある」と話したと思います。
正直、これはどんな風に作品紹介やあらすじを書いたところで、絶対に起こりうることです。
むしろ、言葉を選ぶからこそ起こりやすいとも、勝哉は考えています。
どんな作品も、それを好きと感じる人、それをあんまりと感じる人、その両者がいておかしくありません。
「そんなことはない!」と仰る方もいるかもしれませんが、私はこの考えでいます。
誰かに刺さる言葉を選べば、その誰かに当てはまらない人には当然刺さらない。それが自然の理。
「誰かの性癖は誰かの地雷」って、ヲタクの友人も言っていました。
本当にそうだと思います。
皆が皆、同じ性癖が好きなわけではない。
しかしだからこそ、自分の作品を好きだと思ってくださる人にちゃんと届く言葉選びをしたいと思うのです。
好きだと思ってくださる方がどこかにきっといるはずだから。
そういう方との出会いを逃さないためにも、まだ見ぬどこかにいるその方に届く言葉選びを心掛けていきたいです。
以上、質問への回答でした~!
案の定長くなっちゃった。
見てよ、この時点でもう文字数が3000文字を超えている……。
こんな長文回答ですみません(土下座)
こんな回答でもよければ、ぜひ質問者様の作品紹介やあらすじ制作の参考に……なるかわからないけど、なったら嬉しいです。
改めて、質問ありがとうございました~!
質問箱、相も変わらず設置中!
創作や感想屋の活動について、訊いてみたいことがありましたらぜひに~!
かまっていただけるの嬉しいので、どしどし送ってあげてください。
今回例題として挙げた小説の関連リンク
「noteで自分の小説の話をしたら、関連するリンクを貼っておけ」って、おじいちゃんから教わったんだ。
というわけで貼っていきます。
全6話の短い作品なので、気になったらぜひ読んでみてください。
▼無料の本編
▼折本データ&後日談配信先
▼オマケのキャラクターのあれこれ
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