アルフレッド・ジャリの戯曲『寝取られユビュ』の読書記録
アルフレッド・ジャリの戯曲『寝取られユビュ』読書記録。
全五幕。37度の浜辺で地獄の読書。
ユビュ親父による多面体研究者アクラスの邸宅乗っ取り。
ワイシャツを着た良心。
串刺しのアクラス。
球は天使の形態。樽型と相似形のわし(ユビュ親父)は美しい。
「今日の晩飯好物の、金持ち野郎の脳ミソだ」。
火だるまの靴屋。
「ブロカの大脳回転に支障を来たしたのだろう」。
読み終えて、?????。
『ユビュ王』よりも圧倒的に意味がわからない。
よって、整理が必要。
第一幕
第一場 アクラスの多面体に関する独り言。
第二場 アクラス邸への不意の来客。
第三場 ユビュ親父によるアクラス邸乗っ取り。
第四場 ワイシャツを着た良心とユビュ親父の会話
第五場 ユビュ親父による間男メムノンへの復讐計画
第六場 パロタンたちの歌と串刺しのアクラス。
第七場 ユビュおっ母登場。
第二幕
第一場 アクラス、串刺し状態から良心により解放。(普通死んでいる)。
第二場 ユビュ親父、アクラスの作った落とし穴へ転落。
第三場 ユビュ親父、穴から脱出。
第四場 ユビュ親父、くそポンプを取り出す。
第五場 極刑についてのパロタンたちの歌。
第三幕
第一場 金持ちを脅すパロタンたちの歌。
第二場 アクラスとルボンチエの会話。
第三場 メムノンとパロタンたちによる首はね、脳を食べる等の不吉な歌。
第四場 様々な「クソつぶし」を売る靴屋シトトミル登場。
第五場 アクラスとルボンチエ、パロタンたちにより捕獲される。
第四幕
第一場 ユビュおっ母とメムノンの会話。
第二場 ユビュ親父が登場し、ユビュおっ母はメムノンに自殺を勧める。
第三場 良心とメムノンの会話。
第四場 くそポンプが動かないことに怒るユビュ親父。
第五場 くそポンプが故障していることをユビュ親父に説明するメムノン。
第五幕
第一場 アクラスとルボンチエの、リヨン駅の税関から逃げ出した鰐や猿についての会話。
第二場 間男であろうとユビュ親父に問い詰められパロタンたちから痛めつけられるルボンチエ。
第三場 ユビュ親父と良心の極短い会話。
第四場 アクラスとユビュ親父と良心で、舞台を横切る鰐について、小どり、鯨、蛇と議論を交わす。
感想・考察
一読してよくわからず、整理を試みたが、やはりわからなかった。『ユビュ王』に比べても、わからない度合いが圧倒的に高い。特に第五幕は、何もわからなかった。『ユビュ王』は皮肉混じりの理不尽劇だが、『寝取られユビュ』は定義が不可能。こちらの方がシュルレアリスム。そして、演劇としての視覚的イメージは、こちらの方が断然湧いた。この劇を見てみたいと思った。
読後、この戯曲について調べていたら、なんとポール・マッカトニーがラジオ演劇でこれを聴いたことが、『Maxwell's Silver Hammer』誕生の元となっていたという。あの曲はほのぼのした愉快なメロディに無茶苦茶で不吉な歌詞が乗っていて大好きであり、いろいろつながるものだ、と驚いた。
職業柄勉強したブローカが出てきた。ジャリを読んでいると、結構こういうことがある。
小ドリってなんだろう。小鳥か?
これ、読んだ人少ないだろうな。
