美容室というアートに振り回されている
今住んでるところに引っ越してきて2年になる。
行きつけの美容室が遠くなってしまったので
近くで良い感じの美容室を探してる。
これまで3件の美容室にお世話になった。
1件目は、少しお高い。
お喋りお兄さんがチャラくて好きじゃなかった。
だけど今思い返すと、
カットが1番上手かった。
2件目は、すごく近所。
だからできればここが良いなって思ってたけど
設備にお金がかかっているようで
値段がそこそこ高いけど技術が低い。
素人のくせに技術の良し悪しを語るのは
ほんと調子に乗んなって話だけど、
定規で測るみたいにカットされるので、
え?大丈夫そう?って不安になる。
カラーやカットの仕上がりについても
なぜかやる前から自信満々に言い訳してくる。
あーこの人、理屈はわかってるけど
感覚持ってないタイプだな。
頭で考える美容師って初めて見た。
私は、芸術家タイプの美容師が好きなんだと思う。
自分に持ってないものだから。
良かった点は、
シャンプー台が私のところに来てくれることと
カラー待ちで小さなケーキが出てくること。
3件目は、つい先日行ったばかり。
ここは安さで選んだ。
カラーとカットで他より3000円ほど安い。
美容師さんが話しかけてくるけど
店内がちょっと騒がしくて
こちらがでかい声で返答しても聞こえないらしく、
え?って顔した美容師さんと
鏡越しに何度も目が合った。
カラー剤を塗ったあと
10分おきますね〜と言ってたのに、
10分後に一瞬だけ来て
「上がりにくいね!」と言い残し
別の客のカラーをし始めた。
エェッ!?
何分放置される予定なんだろう。
てか、頭皮がめちゃくちゃ痛いんだが。
どのカラー客もすました顔で座ってるけど
痛くないのか?慣れてるのか?
私の頭皮がバージン頭皮なのか?
そもそもバージン頭皮だったら痛いのか?
痛いって伝えたらどうなる?
カラー中止?それは困る。
わけわからないことを考えながら
30分ぐらい待った。
当たり前だけど、
びっくりしないぐらい当たり前に
髪色が抜け過ぎていた。
美容師のお姉さんは
綺麗に染まったねと言わんばかりに
私の髪をさっさと乾かしながら
スタイリングの説明をしてくれた。
その時につけてくれたバームが
裕福なおじさんがつけてそうな香水みたいに
ものすごい破壊力だったので
私は、もう一刻も早く帰りたかった。
帰るなり息子に「ママきんぱつ?」と聞かれた。
金髪ではないけど、元が暗かったからか
根本がオレンジ色に輝いているようにみえる。
もうすぐ仕事復帰なんだけどなぁ。
まだ顔も合わせたことない上司に
会った瞬間にツッコまれるんだろうか。
「美容師のせいでこうなりました。」
っていう言い訳は通用するんだろうか。
あぁ、私も頭で考えるタイプの客をやめたい。
芸術家のような客になりたい。
でも今思うと、
味覚とか嗅覚とか痛覚で攻めてくる美容室も
ある意味アートなのかもしれないな。
できれば、もうちょい優しいアートに出会いたい。
まだ慣れない髪色を見つめながら、
次なるアーティストに出会う日を
楽しみに待っている。たぶん。
