グラーツの世界遺産、エッゲンベルク宮殿400周年(2025年6月)
オーストリアの6月は、ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭、ウィーン・フィルのサマーナイト・コンサート、ステュリアルテ音楽祭……と盛りだくさん。400周年に沸くグラーツの世界遺産、エッゲンベルク宮殿の今の様子も写真と共にお伝えします。

まずは6~9日にザルツブルクで開催された、聖霊降臨祭音楽祭へ。今年の標語は「Klänge der Serenissima」で、「Serenissima」(晴朗きわまる所)はここではヴェネツィア共和国を意味しているため、「ヴェネツィアの響き」と訳してよいでしょう。

ハイライトは8日に「モーツァルトのための劇場」で観た、ヴェネツィア生まれのヴィヴァルディのパスティッチョ「ホテル・メタモルフォーシス」。様々な既存の曲を一つにまとめて新たなオペラにしたもので、プーブリウス・オウィディウス・ナーソー『変身物語』のうち5つの話がホテルで展開するという、興味深いプロダクションでした。

ホテルと言えば、昨年5月の「『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地となったホテルに宿泊」でご紹介した、シュロス・レオポルツクローンの朝食ルーム。今年は雨でバルコニーに座れないため、別の部屋で食べることもできたのですが……

その「別の部屋」が、なんとここ。映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞踏会のシーンで(セットとして再現されて)使われた、ヴェネツィアのサロンでした。「ヴェネツィアの響き」を朝から感じて、取材に精を出しました。

13日は、シェーンブルン宮殿の庭園で開催されたウィーン・フィルのサマーナイト・コンサート。そのレポートは、『音楽の友』8月号、ソニーミュージック公式サイト、『ウィーン・フィル・シェーンブルン・サマーナイト・コンサート2025』のCDとブルーレイのブックレットに載る予定です。
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