赤面症で悩んだ20年間
私は赤面症である。
そのことをはっきり自覚したのは、小学校5~6年生の頃。
クラスの朝礼で、日直当番が何かしらのテーマを基に1分ほどスピーチをする、という慣習があった。
何の話をしたのか覚えてはいないが、汗が噴き出て、ハンカチを握り締めながら必死で喋ったこと、その時の壇上からの景色は、今でも忘れられない。
そこからは社会人の現在に至るまで、赤面症は治っていないどころか、悪化した面もある。
子どもの頃は「複数人の前で話す」ときにだけ、赤面していたように思う。しかし気づけば異性がダメになり、そのうちに同性でも、慣れない相手だと赤面している自分に気が付くようになった。
全てのシーンで必ず赤面するわけではないが、自分では赤面していると思っていない時でも「レイナちゃん、顔赤いよ」と指摘されたことが度々ある。
赤面に限らず、例えば役所の窓口で書類を記入するときに、人に見られているとペンを持つ手が震えてしまうなども悩みだった。赤面に限らない社会不安障害なんだと思う。ただこの手の震えについては、大学時代に窓口対応のアルバイトに従事し、人前で記入する経験を積んだことで治すことができた。
同じように場慣れするために、大学では人前での発表が多い演劇サークルに入ってみたりした。結果、自分を注目している相手の数が多すぎると逆に平気で、数人~数十人程度の小規模な相手に向けて喋ったり、複数人で話している際にいきなり注目を浴びたり、といったシーンが特にダメだ、ということに気が付いた。
会社に入ってからも赤面症は続いた。「赤面症 克服」と検索したら出てきた某怪しげなセミナーに10数万円払って参加してみたりもした。素直で心のきれいな人にとってはきっと効果があるんだろうな、という内容で、値段相応の価値があるかはさておき、詐欺では無かった。しかし、私は自分のマインドを変えることはできず、赤面症は治せなかった。
私がキャリアとして実績のある総務より、経理であることにこだわる理由。リモートワークが多い会社にこだわる理由。それは「いかに人前で喋る機会を減らせるか」が、実は要因として大きな部分を占めている。
年を取ったら、羞恥心も減って多少は良くなるんだろうか?もうアラサーだというのに、未だに改善の兆しは見られない。
休職中の今、転職活動でウェブ面接をする機会が多いが、画面に映る自分が赤面していることに気が付くこともある。化粧しているのでそこまで目立たないが、赤面していることに気が付くと焦り、喋りながら顔が白いことを確認して安心したり。いい年して、そんなことで一喜一憂しているのが本当に情けない。
「丸の内勤務」「大企業」などという、どうでもいい看板にこだわってしまうのは、自分への自信が無いことの裏返し。
赤面症である自分を受け入れて、こだわりを捨てて、自分らしく働ける会社に転職したい。
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