感情を持たないほうが、生きやすかった━━心臓にハンデのある身体で、普通を目指してきた記録
感情を持たないほうが、生きやすかった
生まれたときから心臓にハンデがあった。
だから、悔しいとか、悲しいとか、
そういう感情を持つこと自体が、
どこか無駄に思えていた。
できないものは、できない。
身体がそうなっている以上、どうしようもない。
だったら、いちいち悩まない。
期待しない。
考えすぎない。
そのほうが、楽だった。
感情を持たないというより、
最初から感情を使わない生き方を選んできた、
というほうが近いかもしれない。
だから今でも、
「そのときどう思ってたの?」と聞かれると、
言葉に詰まる。
分からない。
思い出せない。
それでも、生きてはきた。
「感じなかった」のは、逃げだったのか
感情を持たない生き方は、
周りから見れば、冷たく見えるかもしれない。
でも、自分にとっては、それが一番、
自分を守れる方法だった。
もし、
できないことを一つ一つ悔しがっていたら、
周りと同じようにできない自分を責め続けていたら、
たぶん、心のほうが先に壊れていた。
だから、
感情を切り離す選択は、逃げではなかった。
生き延びるための選択だった。
そう思っている。
ただ──
それだけでは説明できない気持ちも、
確かに、同時に存在していた。
ここから先は、
感情を切り離して生きてきた自分と、
それとは真逆の衝動を抱えていた自分の話です。
きれいに整理はできていません。
今も、答えは出ていません。
それでも、
確かにそこにあった矛盾について、
正直に書いています。
これは、
役に立つ話や解決策を提示する記事ではありません。
自分の中にあった矛盾を、できるだけ正直に書いた記録です。
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1,062字
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