男性の魅力と体脂肪率の科学 (マガジンでしか言えない話)
「せっかくジムに通って肩を大きくしたのに、なぜか女性からの反応が変わらない……」
もしあなたがそんなモヤモヤを抱えているとしたら、それは努力が足りないからではありません。「努力の方向」が、科学的な正解と少しだけズレていたからかもしれません。
「男の魅力=逆三角形の背中」
「広い肩幅こそがモテる条件」
フィットネス業界では、長らくこの“常識”が信じられてきました。あなたもこの神話を信じ、肩や広背筋を懸命に鍛えてきたのではないでしょうか。
しかし、最新の研究報告が、その定説に冷ややかな、しかし衝撃的な「No」を突きつけました。
実は、男性の身体的な魅力を決定づけていたのは、必死に作り上げた「逆三角形のシルエット」ではなかったのです。その正体は、もっと残酷で、かつシンプルな数字、「体脂肪率」にありました。
今回は、中国、リトアニア、イギリスという異なる文化圏で行われた大規模な調査データをもとに、一般のメディアではあまり語られない「男性の魅力の不都合な真実」をひもといていきます。
特に今回は、欧米人のデータだけでなく、骨格や体質が私たち日本人に近い「中国のデータ」に焦点を当てて解説します。欧米のフィットネスモデルを目指して挫折する前に、まずはこの「日本人の魅力の黄金比」を知ってください。
◆ 「逆三角形」神話の崩壊
これまで、男性の身体的魅力に関する研究では、肩幅とウエストの比率(SWR)が重要であるとされてきました。過去の研究では、この比率が高い、つまり逆三角形であるほど魅力的であるという報告がなされていたのです。
しかし、これらの過去の研究には課題もありました。
ウエストのサイズは「体脂肪」の量によって大きく変動するため、肩とウエストの比率の効果なのか、単に痩せていること(BMIや体脂肪率の低さ)の効果なのかを切り分けることが難しかったのです。
そこで2025年、ファンらの研究チームは、この疑問に決着をつけるべく、中国、リトアニア、イギリスという異なる文化圏の男女283名を対象に、大規模な調査を行いました。
研究チームは、15名の男性の身体をスキャンした「DXA画像」を使用しました。これは、実際の生身の男性の画像から顔や身長の情報を取り除き、純粋に「体型」と「体組成」だけで判断できるように加工されたものです。
これらの画像は、体脂肪率が5.9%から37.2%、BMIが20.1から33.7、そして肩とウエストの比率が1.48から1.70という幅広い範囲の体型を含んでいました。
参加者はこれらの画像を「最も魅力的」から「最も魅力的でない」順に並べ替え、その結果を解析しました。
その結果、驚くべき事実が明らかになりました。
3つの国すべてにおいて、男性の魅力を決定づける主要な要因は、肩とウエストの比率ではなく、「体脂肪率とBMI」だったのです。
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