筋トレ後のストレッチ、やっぱり効果なし? 最新メタ分析が出した“科学的な答え”
「筋トレの後にはストレッチをしておかないと、筋肉痛がひどくなる」
「体が固くなる気がする」
多くの人がそう信じて、筋トレ後のストレッチを“ルーティン”にしています。
前回の記事では、ポルト大学のAfonsoら(2021)によるメタアナリシスを紹介しました。
そこでは、筋トレ直後から数日後までの回復効果を調べた結果、ストレッチをしてもしなくても、筋肉痛・筋力・柔軟性にほとんど違いがないことが報告されていました。
つまり、「ストレッチをやっても、疲労回復にはあまり効果がないかもしれない」という、従来の常識を覆す内容でした。
では、それから数年たち、研究はどこまで進んだのでしょうか?
今回紹介するのは、2025年に仁荷大学のZhangららが発表した、筋トレ後のストレッチの最新メタアナリシスです。
この研究の特徴は、過去の報告よりもさらに多くの研究(15本・465人)を統合し、筋肉痛・筋力・パフォーマンス・柔軟性・痛覚閾値といった幅広い指標を網羅的に分析している点です。
ストレッチは本当に回復を促すのか?
それとも、気持ちの問題にすぎないのか?
最新の科学的エビデンスをもとに、筋トレ後の「ストレッチの真実」を明らかにしていきましょう。
◆ 研究の概要:筋トレ後のストレッチを徹底検証!
この研究は、8つのデータベースから2025年7月までに発表された論文を網羅的に検索し、以下の条件に当てはまる研究を対象としました。
健康な人を対象にした研究
筋トレ後にストレッチ(静的・動的・PNFなど)を行った群と、ストレッチを行わなかった群を比較している
筋肉痛、筋力、柔軟性、パフォーマンス、痛みの感じ方(痛覚閾値)のいずれかを評価している
無作為化比較試験(RCT)やクロスオーバー試験など、信頼性の高い研究デザイン
その結果、15本の研究(465人の被験者)が最終的に分析に採用されました。筋トレ直後のストレッチが、どの程度回復やパフォーマンスに影響するのかを、統一的な統計手法(ランダム効果モデル)で比較しています。
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