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3位『ザ・トラベルナース』、2位『ライオンの隠れ家』、果たして1位は !? 67万サンプルの視聴データから、2024秋ドラマについて語ってみた

ドラマ振り返り企画第二弾として、社内のドラマ好きが集まって、レグザの視聴データを元に2024年秋ドラマについて語る対談をお届けします。

第一弾の2024夏ドラマの対談はこちら

秋ドラマは『海に眠るダイヤモンド』や『ライオンの隠れ家』『全領域異常解決室』や制作方法が話題になった『3000万』など話題にのぼるドラマも多くあるなか、どんな結果となったのか。今回は座談会メンバーもさらに増え、語り合うなかで、面白い結果や考察も見えてきました。


秋ドラマ総合ランキングについて語り合う!

2024秋ドラマ 総合ランキング

賀澤
それでは24年秋ドラマを振り返っていきましょう。総合ランキングのグラフ (オレンジの7割以上視聴) を見ると、1位から4位の『海に眠るダイヤモンド』『ライオンの隠れ家』『トラベルナース』『わたしの宝物』がトップ集団ですね。次の第2グループが『モンスター』と『嘘解きレトリック』で、第3グループが『あのクズを殴ってやりたい』『放課後カルテ』9位の『全領域異常解決室』まで。そこから少し下がって10位が『オクラ』でした。その下からは差が大きいので、トップ10までが特に人気ですね。今回の人気順位は皆さんが見た中では妥当ですか?

自分は『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』が最下位だったのがショックでした…。

さやまる
(『ベイビーワルキューレエブリデイ!』の順位がもう少し順位が高くていいのは)個人的には同意です。もっと評価されてもおかしくないかなって。

いぬづか
ドラマは話題になってましたよね。『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』は周りでも見ている人が多かったイメージがあります。

賀澤
『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』は、通常の秋ドラマは10月開始のところ、9月開始で特殊だったんですよね。

いぬづか
早かったんですね。

さやまる
他だと『トラベルナース』の人気がすごいですね。『ドクターX』や『相棒』みたいな作品がテレ朝系の持ち味で、作品としてうまいところを突いてくると思いました。

つねみさん、つかださんはいかがですか?

つかだ
ランキンググラフの「1回でも視聴(緑)」と「7割以上視聴(オレンジ)」を見ると、ドラマ1話目を見て離脱する人が多いんだなって思いました。1話目が面白くないと予想以上に視聴し続けてくれないんですね。データで見るとすごくよくわかって興味深かったです。

賀澤
逆に例えば『宙わたる教室』は7割以上視聴の順位だと6段階上がってるんで、この作品は見続けた人が残ってます。NHKドラマはいぬづかさんがよく見てますよね。

いぬづか
そうですね。NHK作品が順位の真ん中にいるのは珍しい印象ですね。

さやまる
『宙わたる教室』は私も見ましたけど、窪田正孝さんの演技も良かったのに順位が低いのはなぜか不思議です。『3000万』もそうなんですけど、NHKドラマというだけでランキングが低いと思ったのがパッと見た印象ですね。特に『3000万』は、初回からガツっと惹きつけられる面白さがあったので、これは話題になると思ったのですが….。

いぬづかさんと私はクールのドラマの1話目はほとんど見て、その中から見続けるドラマを選んでいきます。つねみさんも同じような感じですか?

逆進のつねみ
そうですね。

つかだ
私は番宣で知って見る感じになっちゃうので、ノーマークの知らなかったドラマもすごく多かったです。 

さやまる
後追いが多いですか?

つかだ
後追いが多いです。話題になってから見ようかなと。あとはご飯を食べているときにやっているドラマだとだいたい見ます。

さやまる
リアルタイムで見られるドラマを追うのは面白いですね。

つかだ
そうなんです。時間帯で自分に合うところはだいたい見て、面白かったら続けて見ることが多いです。 

秋クール1位は、全年代満遍なく人気だった『海に眠るダイヤモンド』

性・年代バランスグラフ

賀澤
ランキング上位の作品を見ていきましょう。1位は『海に眠るダイヤモンド』です。圧倒的 1位ですが、性・年代別で見ていくと、男性は全年代で1位です。ティーンはがっくり下がって5位で、女性は2位か3位でした。男性には全般的に人気で、10代にはあまり人気がない。女性にも人気ですが、男性より少し落ちるくらいですね。

私がドラマを見た印象として、端島(軍艦島)の炭鉱の話で昔の歴史っぽかったので、古臭いと思われて10代は下がってるのかもって印象があります。他の皆さんはどうでしょうか?

さやまる
ティーンの順位が落ちているのはすごく納得ですね。 初っ端から神木隆之介さんと宮本信子さんの絡みだったりで、ティーンなど若い人が踏み込みにくいような感じがありました。

このグラフで意外だったのが、F3が低いところです。ドラマのテイストは朝ドラに近いような印象があるので、F3がもうちょっと上でもいいんじゃないかなと思いました。逆にF1・F2の方が高いところに「なるほど」と。

このドラマを見ていた友だちと盛り上がったポイントが、斎藤工さんは炭鉱夫役でも何であんなに色っぽいんだというのと、野木亜紀子さんの素晴らしい脚本です。例えば原爆を落とされたっていうと、どうしても広島にフォーカスしがちなところを長崎にフォーカスしたり、テレビがこの時代に普及していった流れとかも描かれていて。

私は高度成長期の歴史を肌で感じるドラマとしてもすごく面白かった。もちろん展開も人間ドラマも面白かったという意味で、『海に眠るダイヤモンド』は私の中では秋ドラマナンバーワンでした。

賀澤
現代パートがあったことで、むかし端島にいた人が現代ではどうなっているかとか、宮本信子さん演じるおばあちゃんは端島メンバーの一体誰なんだってミステリー要素が入っていたので、すごくうまいと思いました。

さやまる
いちばん意外な人でしたもんね。

賀澤
現代パートをなんで入れてるのかなと思ったら、そういうことかって。

つかだ
私、このデータを見ると女性ももっと人気かなって思ってたので、さやまるさんと同じくちょっと意外な結果でした。端島が舞台で歴史のこともきちんとやってたので、それで男性にも人気があったってことなんですかね? 私は恋愛面にフォーカスして見ちゃってたので、女性の方が低い結果が意外でした。

さやまる
つかださんは『海に眠るダイヤモンド』は初回から目をつけてましたか?

つかだ
私は端島には観光で行ったことがあって、場所としてすごく好きだったので、『海に眠るダイヤモンド』は絶対見ようと思っていました。それがきっかけでストーリー展開を全然知らないまま見始めたのですが、すごく面白かったです。

さやまる 
端島や廃墟って男性の方が好きそうなイメージです。

つかだ
私は廃墟が好きで、以前、端島の廃墟を見たくて行ったんですが、男性の方が廃墟好きだろうなっていうのは思いました。

逆進のつねみ
私は皆さんと逆で、主役級の役者さんがたくさん出演されていたんで見ていたんですが、途中でだんだん飽きてしまい流し見になりました。最終回だけ見逃しちゃったんですが、最終回を見たいって気持ちにもならなかったので、『海に眠るダイヤモンド』の評価は皆さんとは逆ですね。

さやまる
つねみさんのような意見は面白いし、大歓迎です(笑)

逆進のつねみ
『海に眠るダイヤモンド』はM3層でも1位になってるけど、50歳(M3)の自分としてはこんな評価だったのかと逆に思ったところです。

2位 ティーンに人気 『ライオンの隠れ家』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次に2位だったのは『ライオンの隠れ家』ですね。『ライオンの隠れ家』は『海に眠るダイヤモンド』とは逆でティーンが1位。10代の人には『ライオンの隠れ家』の方が人気ですね。また、F3には『海に眠るダイヤモンド』が3位でしたが、1位はこちらの『ライオンの隠れ家』ですね。

男性はちょっと低めでM3は特に低い。F1やF2もそこまでは高くないですね。子どもとお母さんに人気。

逆進のつねみ
これも不思議ですね。私はM3だけど、『ライオンの隠れ家』をいちばん楽しみにしてました。レグザのタイムシフトマシンで最初に見る作品だったんですが、世間のM3層と評価が全然逆なんですね。

やっぱり坂東龍汰さんと柳楽優弥さんの演技がすごい!と思って。それでずっと見てしまったんですよね。

いぬづか
秋ドラマはあまり見れてなかったんですけど、『ライオンの隠れ家』は毎週楽しみに見ていました。それこそSNSで坂東龍汰さんの演技がすごいと話題になっていて、私の友だちもTVerで1、2話見て、途中からドラマを見出した人も多かったので、話題になってから見る人も増えたのかなと。ティーンとF3から人気なのは納得です。

内容も心温まる部分もあり、ミステリー的なハラハラする展開もあり、最終話までずっと面白かったので、飽きることなく見れました。今期いちばん面白かった作品で、個人的1位です。

さやまる
私は正直始まりの段階では普通に見てました。いぬづかさんがおっしゃったように、坂東龍汰さんの演技がもうすごくて、秒単位で生活をきっちり送らないとダメっていう自閉症の弟・小森美路人役の演技もすごく細かかったり、ライオン役の男の子がめちゃくちゃ可愛くて、それもあって良かったです。つねみさんもおっしゃったように、主役の兄弟の演技がうまいなっていうのもあります。

女性の人気が高いのはイケメン俳優出演という要素もあるかもしれませんが、F2・F3の子育てに悩む層もいらっしゃるのかなと思って。そうするとDVだったりってところが関心事であるんじゃないかなと思うので、他人事ではなく見ちゃう面もあったのかなと思いました。

私はDV親役の向井理さんが本当に怖くて、兄弟とライオンくんの3人のいる日常がもうずっと続けばいいのにと願いつつ、ハラハラしながら見てました。見終わったら『ライオンの隠れ家』はすごい面白かったというのが、初回に見始めた時よりも期待値が高まって満足度の高い作品でした。 

賀澤
『ライオンの隠れ家』が10代に人気なのはなぜですかね?

さやまる
やっぱり坂東くんじゃないでしょうか。坂東くんはネクストブレイクと言われる俳優で演技力もあり、イケメンなので。

賀澤
『ライオンの隠れ家』は『海に眠るダイヤモンド』とは逆で、ティーンで1位の作品でした。

3位 年配層に人気のあった『ザ・トラベルナース』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『ザ・トラベルナース』はテレ朝系のドラマによく見られる形で、若い層には人気が低めですが、M3やF3に人気で、『相棒』と同じようなグラフの形。この形のグラフの作品は比較的安定して見れる作品なんだと思います。

逆進のつねみ
この『ザ・トラベルナース』は、シーズン2ですね。シーズン2は大抵つまらないじゃないですか。(つねみさんの見解)でも『ザ・トラベルナース』はシーズン1と同じように、次の展開はどうなるんだろうって楽しみに見れました。

さやまる
そうですね。私も初回から全話見ましたが、シーズン1と同じく1話完結で患者さんが変わってき、テレ朝独特の完全懲悪というか、スカッとするようなシーンが多いので、気楽に見れました。見るのに抵抗がないというか、最後に悪は正されるみたいなものを、安心して見たい層には受けるのかなと。『ドクターX』もそうですが、医療ドラマは人気があるし、テレ朝だしっていう相性の良さもあるのかなと思いました。

4位 女性に人気のあった『わたしの宝物』

性・年代バランスグラフ

賀澤
4位は『わたしの宝物』で、これはつねみさんの推しですね。『海に眠るダイヤモンド』を抑えて、F1・F2では1位なので、女性には『わたしの宝物』が人気。ただF3は4位でちょっと差があります。 ティーンやM1にもわりと人気ですね。でM2・M3はがっくり下がります。若めの女性には『わたしの宝物』が1位。つねみさんはいかがですか?

逆進のつねみ
そうですね。私の年代(M3)の順位は11位なんですね。私が見たドラマでは2番目に『わたしの宝物』が良かったんです。普段私はあまり泣かないんですが、このドラマは涙が出る直前のシーンが後半多く、ドラマの中で奥さん(松本若菜さん)が可哀そうだなって、奥さん側の気持ちに寄り添っているシーンがあって、ご主人(田中圭さん)とSnow Manの深澤くん演じる冬月の関係が辛いなってのがあり、涙が出そうなシーンがあるドラマだったなっていう感想です。

さやまる
旦那さんのモラハラが原因なのに、奥さん(松本若菜さん)ばかりが責められる展開がすごくモヤっとしていました。私はSnow Manを箱推ししているんですけど、深澤くんがいなかったら見続けられたかっていうと、ちょっと厳しくて。つねみさんは泣いたとおっしゃっていたんですが、私は展開が苦しかった。だって結局2人は結ばれないじゃないですか。子どものためには夫婦 2人でとなる展開は全然いいんですが、奥さん(松本若菜さん)がとにかく可哀そうなので、女性からすると辛かった。

逆進のつねみ
最終回で私はどっちに付くんだろうと思ってたんですが、どっちにも付かず結局1人で娘と生きていく選択をしたところが予想外で、最後まで面白かったところでした。

さやまる
ただF1・F2の人気が1位なのはSnow Man人気もあるんじゃないかなと思っています。

賀澤
それはありそうですね。

さやまる
松本若菜さんはM1で人気あるんですかね? 前クールの夏ドラマ 『西園寺さんは家事をしない』 の松本若菜さんはめっちゃ可愛かった。そのドラマに引きずられてM1に人気っていうのもなくはないけど、どうなんでしょうね。しかしM3層とつねみさんの推しドラマがことごとく真逆の結果になっているのがすごい面白いですね。

5位 M3層に人気 『モンスター』

性・年代バランスグラフ

賀澤
続いて趣里さんが主演の『モンスター』ですね。『モンスター』はM3では3位と人気ですね。全体で5位、男性も上の年代に人気ですが、ティーンはいまいちですね。『モンスター』は35歳以上の男性に人気の作品ですね。

さやまる
やっぱり趣里さんの演技が素晴らしかった。あと古田新太さんと趣里さんが親子関係で、 2人が法廷で戦って、いつもすごいポーカーフェイスな役の主人公なんですが、お父さんに負けたときだけ激しく泣くワンシーンがあって、もうそのときの変わりっぷりが、趣里さんのすごい演技力で面白かった。ちょっとその変わった親子が最後には手を取り合って、日本を支えた巨大企業に立ち向かうみたいな感じでした。

つかだ
私も全話見ました。最初は1話完結の裁判ドラマでいろんなテーマがあって、女性が好きそうなタイプの話も多かったので、女性にウケるんじゃないかなって思ってたんですが、 裁判の話や企業に立ち向かう話だから男性の方にウケたんですかね。私は毎回話が頭に入らないぐらい趣里さん可愛いって思いながらドラマ見てましたし、ハマり役でしたね。

6位 少女漫画原作だが男性に人気 『嘘解きレトリック』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次は『嘘解きレトリック』です。この作品は全体6位で、上位なのがM3やM2ですね。30代以上の男性に人気で、M1層は低いですね。ティーンも低くて、女性はF2とF3は6位だから、全体ランクと同じぐらいで平均って感じです。もともと『嘘解きレトリック』は漫画原作でしたっけ?

さやまる
そうですね。少女漫画原作ですね。

賀澤
少女漫画の割には男性人気が高いんですね。『嘘解きレトリック』を見た方いますか?

さやまる
全話見ましたが、もともと私は大正時代系の作品がすごく好きなんです。それもあって『嘘解きレトリック』は時代背景もいい。月9なんですがラブストーリーに振ってなく、あくまでもイケメンとその助手による謎解きなのが面白かったです。M3の人気が高いのは作品がミステリーだからですかね。

このドラマには松本穂香さんが出てたんですけど、朝ドラで好印象だった子で、特に和風な顔立ちで、黒木華さんみたいな昔を演じるのにぴったりな感じで、素朴なキャラクター性が良かったです。

『嘘解きレトリック』が放送された月曜日は、週の仕事始めですが、『嘘解きレトリック』はすごくライトに見れたので、月曜日に見る疲れないドラマとしてちょうど良かったですね。悪人がほとんどクローズアップされないので、本当の意味での悪はいるんですけど、基本優しさで成り立ってるようなドラマです。

逆進のつねみ
私も見ていたんですが、これも途中離脱しました。だからM3が4位なのも、私の評価とは逆なんですよね。

一同
(笑)

逆進のつねみ
鈴鹿央士さんが出ているドラマは面白いんですよ。でも『嘘解きレトリック』は途中離脱といっても半分ぐらいまでは見てました。だから他の途中離脱のドラマと比べれば長続きしましたね。でも嘘つきが、嘘ついてるのがこちら側にわかる点が、私が”うーん”と思ったところで、それで途中離脱しちゃったのかもしれないです。

賀澤
ここまでが上位6作品でした。

ちょっと語りたい秋ドラマを深掘り!

9位 『全領域異常解決室』

性・年代バランスグラフ

賀澤
ここからはその他に語りたいドラマについて深堀りしていきます。まずは全体で9位の『全領域異常解決室』、通称「ゼンケツ」です。これは私も好きなドラマでした。

M2層に特に人気で、『海に眠るダイヤモンド』に次ぐ2位。全体で『全領域異常解決室』は9位ですが、男性の人気は9位よりすべて上ですね。男性層は『全領域異常解決室』が好きで、女性層もF3だけちょっと低いですが、F2にも人気ですね。

つかだ
毎話すごく面白く見ました。最初はあらすじを見なかったので、ミステリー仕立てだったストーリーが、だんだん超能力系みたいな話になり、いろんな謎が解けてきて話がすごく広がったのがすごく面白かったです。最後にこういう話なんだ、神様が出るんだというのが意外でした。

賀澤
最初は『TRICK』みたいに、超常現象じゃなくて科学的なトリックですよっていう話だと思ったら、ガチの神様が出てきてひっくり返りました。

つかだ
びっくりしました。あのあと『全領域異常解決室』にハマりすぎて、近所の神社の由来とか神様のことも色々調べました。

賀澤
日本古事記の話なんですよね。

つかだ
そうですね。でもティーンはもっと好きなのかなって思ってたので意外でした。

賀澤
ティーンが好きになりそうな話なのに、実際の人気はあまり高くないですね。

さやまる
個人的にはキャストがめっちゃ豪華だと思いました。

賀澤
藤原竜也でしたからね。

さやまる
『VIVANT』(TBS系)で超悪役だった迫田さんがめちゃくちゃ良い役だったのがよかったですね。

迫田さんは『VIVANT』の後は下衆い役が続いてたので、私はちょっと嫌いになりました(笑)。 
でも、迫田さんがいい役をもらえていたり、福本莉子ちゃんがめっちゃ可愛かったり、キャストは豪華なので、もう少し上位に行くかなと思ったのですが、神様の説明もさらっと文字で読ませる系の表現だったので、そこでちょっと難しく感じる人はいるのかなと思いました。でも私もすごく面白く見てました。

賀澤
M2・F2が特に尖ってるんで、そのぐらいの年代が特に好きだったようですね。

11位 『潜入兄妹』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次は11位の『潜入兄妹』です。全体11位で、M1が7位でM2が9位です。女性層にはあまり人気がない。若めの男性に人気ですね。 

逆進のつねみ
『潜入兄妹』は最後まで見た作品です。ドラマの中のセリフのやり取りが賢く、私はそのセリフの賢いやり取りの反応が面白かったです。この作品も私の年代層(M3)では人気は10位なんですね。

さやまる
家族の仇を取るために悪の組織に入り込む話ですね。 それで二転三転する展開に、毎話毎話ハラハラさせられるといったドラマです。

決してつまらなくはないんですが、ご都合展開的なところがあって、心の中で、”いや無理無理”と思いながら見てました。

でもハラハラドキドキサスペンス系が好きな方には見応えとしては面白い。だからF3がぐっと下がっているのはわかります。やっぱりティーンや若い人がランクは上に行きます。日常から離れたスリル感を味わえるドラマとしては、このグラフは納得でした。

35位 『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』

性・年代バランスグラフ

賀澤
続いては『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』です。 残念ながら今回の作品の中で1番下なんですが、年代別で見ると必ずしも最下位ではありません。ただ、あまり高くはないので、気づかれてないような気がします。

逆進のつねみ
私は気づかなかったですね。今回拝見して、『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』があったんだと思って。

賀澤
もともと映画で『ベイビーわるきゅーれ』があって、その作品の続編、深夜30分枠のドラマで、殺し屋の女子2人の話です。

さやまる
映画ではアクションがメインだったんですけど、このタイトルにあるように、女子2人のエブリデイ(=日常)を描いてるんですよね。そこがまず映画を知ってないと入り込みづらい。

ドラマではいきなり日常編に入ってくるので、二人がなんでこうなったのかという背景説明がなく、しかも1話完結じゃない。何やってんのこの馬鹿な展開と思っていたら、4回目でスカッと伏線を回収していく展開があったので、ファンはすごく面白かったと思うんですけど、ファン以外には開始時期が9月で特殊なのもあって、私と賀澤さんとしては、なんでこの順位なんだろうってところがめちゃくちゃあるなと。

『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』に出てくる主演2人のうちの1人、髙石あかりちゃんが朝ドラ主演に決まるってニュースがもっと早かったら、もう少しこの順位が上だったんじゃないかなと思うものの、個人的にはすごく面白かった。映画も含めて大好きな作品です。

賀澤
『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』は緩急がすごくて、最初はみんなで釜飯を手分けして作るみたいな話をしているので、「なんだこのゆるい展開」と見ていたら、その後に映画さながらのアクションで全員ぶっ殺すみたいな話になったので、緩急の段差が激しい。

さやまる
仕事にムカついたときに見るとスカッとするかもしれないです。

賀澤
『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』は映画版を知っている限られた人が面白かった感じですね。

さやまる
ただ最新版の映画では前田あっちゃんとか池松壮亮さんとか柄本時生さんが出たり、すごいキャスティングも豪華で映画化されてるので、また続編があったらもうちょっとランクは上に行くんじゃないかと期待してます。

いぬづかさんは語りたいセレクション(特にNHKドラマ)

さやまる 
まだ、いぬづかさんの”語りたい”が聞けていません!

賀澤
語りたいドラマはありますか?

いぬづか
『3000万』ですね。

21位 『3000万』

性・年代バランスグラフ

賀澤
じゃあ『3000万』いきましょう。前回のNHKドラマでもあったんですが、お父さんお母さんとティーンの子どもが一緒に見てるのかなと思われる、M3とF3とティーンだけがグッと上がっている牙みたいなグラフの形になっています。

いぬづか
『3000万』は海外ドラマの話法を取り込んだチードラマの作り方になってるみたいで、1話1話の内容が濃くて。※脚本開発チームWDRプロジェクト

1話から迫力もあって面白く、かつCMがないから50分フルフルで尺があるので、ゆっくり見ています。内容はドラマっぽくなくて映画を見てるような感じもあり、これは”NHKドラマならでは”の良さが出ているドラマなのではないかなと思います。

前回のNHKドラマと同じく、今回のデータ的にも若い層(F1、M1)にはなかなか刺さらない部分が見えているので、若い層にNHKドラマの良さが広まれば嬉しいなってずっと思っています。

F3のランキングが意外と高いのは何刺さりなんだろうって若干気になるのと、あとはF1の支持をもう少し取ってほしいというのが個人的な理想です。

さやまる
私も見たのでネタバレなしに言うと、まず1話が素晴らしくて、1話を見終わって「何これすっごい面白い!」と。いぬづかさんと同じなんですけど、日本ドラマにないような、NHKって聞くと少し固いドラマ制作のイメージがあるんですけど、モラルとか倫理観を1話でぶっ飛ばしちゃうような展開でした。

これは1話を見ただけで面白いと思えるように仕掛けられていて、偶然手にした3000万をもとに物語が展開していくんですが、初めは息子にお金を勝手に取ってきちゃダメだよと言ってたのが、1話の終わりでは、夫婦で「3000万!」と叫んでいて、全くガラっと変わっています。

タイトル付けも上手くて、”3000万”と聞くと、ガソリン代がめっちゃ上がってるとか、103万の壁とか、ニュースがいろいろとお金で溢れている中で、3000万ってなんだろうみたいなところから入って、F3にもちょっと人気だったのかなって。 ドラマ自体はいぬづかさんがおっしゃったように面白かったです。

賀澤
確かに面白そうですね。

さやまる
もう1話だけ見てください。すごく面白いです。

いぬづか
ハラハラします。

さやまる
安達祐実さんの演技がすごく上手いです。

33位 『ウイングマン』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『ウイングマン』のグラフの形はテレ東の深夜ドラマの形で、前回で言うと『量産型リコ』も同じようなグラフの形。M2やM3が高くて、F層やティーンが低い感じですね。『ウイングマン』の原作漫画やアニメは、そもそも世代がM2・M3あたりですね。

逆進のつねみ
そうですね。私もまさに『ウイングマン』がジャンプで連載していた時にリアルタイムに読んでいた世代なんで、『ウイングマン』がドラマで始まるというので見始めたんですが、残念ながら途中離脱でした。

漫画の『ウイングマン』だと桂正和先生の作画ってちょっとエロいじゃないですか。その辺が当時の幼い私に刺さったので、今回ドラマ化されてみたら、女の子に意外とエロさがなかった。 それで違うなって離脱しました。

いぬづか
私は『ウイングマン』のキャストが好きで見てました。原作の桂先生の『I’s』が少し前にドラマ化されていたんですけど、そのときに『ウイングマン』のヒロイン役の加藤小夏さんが出演していて好きになりました。今回また桂先生の作品に加藤さんが出演するということで、注目して見ていました。

でもデータで見ると本当に女性はほぼ誰も見ていないんですね。これはこれで想定通りではあるんですが、データで可視化されることで改めて理解できて面白いなと思いました。逆にM2・M3がこんなに人気が高いのは意外です。

賀澤
そうですね。全体では33位のところ、M2・M3だと19位だから、深夜ドラマなのにかなり上にいるんで人気ですよね。

いぬづか
個人的にはこれを知れて嬉しかったです。

さやまる
私も『ウイングマン』っていう名前だけは聞いたことあったので、つねみさん世代には嬉しかったのかなっていうのがあって。私は逆に原作を知らなかったので、主人公の男の子に感情移入できず、1話で見るのを止めちゃったんですが、原作を知っていたりとか、ファンだったりすると、人気がぐんと上がるんだなって意味ですごく面白いデータですよね。

例えば漫画原作ありなしでデータ推移がどう違うか、オリジナル脚本でどうか分析をやってみても面白いと思います。あと、意外とF1と比べてティーンはランキングが上にいるんですね。

その他ランキング上位のドラマを振り返る

7位 『あのクズを殴ってやりたいんだ』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『あのクズを殴ってやりたいんだ』 は全体では7位ですね。ティーンは2位でかなり人気ですね。ティーンの人気は『ライオンの隠れ家』の次は『あのクズを殴ってやりたいんだ』 。F1では3位なんで、F1の若者にも人気な感じですね。

逆進のつねみ
私は全話見ましたけど、あまり印象に残ってない。

さやまる
とにかくこのドラマの肝はKis-My-Ft2の玉森くんじゃないかなって思います。ちょっとクールなボクサー系って感じで、すごく玉森くんの役柄が合ってたんですよね。

ラブコメで、主人公が派手に結婚式の日に新郎に振られるところから始まるんですけど、私は最初タイトルを聞いたとき、クズを殴ってやりたいの”クズ”が新郎かなと思ったら、玉森くんの役である新郎から受けた傷を慰めてくれた人が実はクズだった設定で、玉森くんがクズを殴りたいって話なんですよ。

若い子たちに人気が出たのはキャスティングではないかな、と思います。あとはボクシング人気、という線も考えられますかね?

8位 『放課後カルテ』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『放課後カルテ』は全体で8位です。ティーンは3位。ティーンには『ライオンの隠れ家』『あのクズを殴ってやりたい』そして『放課後カルテ』が人気ですね。

さやまる
『放課後カルテ』がティーンに3位なのはすごく意外なんですよ。

逆進のつねみ
小学校が舞台になってるから、自分の年齢と重ねるんですかね?

賀澤
うちの子どもが見てました。

さやまる
なるほど。でも小学校って言っても1年生から6年生まで幅広く描かれていたのと、レグザのデータだとティーンと言っても上の方ですよね、と思ったり。賀澤さんのところのお子さんはおいくつですか?

賀澤
中1です。

さやまる
それくらいだと小学生に近いところがありますよね。いじめがテーマになっていたり、家庭環境が複雑だったり、そういうところなんですかね。個人的にはすごく面白かったので、『放課後カルテ』は 最後まで見ました。

10位 『オクラ』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次は『オクラ』ですね。これは刑事モノです。全体10位で、M2・M3の男性30代以上に人気です。

逆進のつねみ
私は4話見てから離脱しました。

賀澤
M3は6位なんで、M3としては『全領域異常解決室』の次ですね。

さやまる
私は最後まで見たんですけど、見なくてもよかったかな…。良かった点で言うと警察の中で事件を解決するというよりも、真犯人を暴くために証拠を毎回捏造するというところです。

その手口が今までにない刑事ドラマなので、それが新しい発想だと思って見てました。「えっ、あの人が?!」みたいなところを少し狙いすぎちゃったのかなって思うので、刑事ドラマとして切り口は面白いけど重厚感が足りなかったかなと。

12位 『若草物語』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『若草物語』はまた逆進のつねみパターンで、女性に基本的には人気で、特に若者に人気ですね。M1・ティーン・F1・F2が高いですね。

逆進のつねみ
『若草物語』は面白かったので最後まで見ました。トップ3 or 4ぐらい面白かった。でも何が面白かったのかと言われると、パっとは出ません。四姉妹のやり取りがよかった。

さやまる
1話だけ見ました。ティーンに人気なのはわかるんですよね。若い世代の子たちの生き様、四姉妹の悩みがあるんで。1話で私は落ちちゃったんですけど面白かったのが、四姉妹の1人がドラマ制作をやっていて、本当は小説家になりたいってところが、原作の若草物語の次女のジョーが小説書き、それで出来上がったのが若草物語だったので、ドラマ制作で自分のアレンジを出したら脚本家に激怒されて、辞めてやると言って、仕事を辞めて自分で小説を書くところが、スカッとする部分ではあったんで、そういうシーンも若者受けしたんじゃないかと思いました。

私の中ではどちらかというと、こういう日常系は全然悪くないんですけど、他のドラマを優先しただけで、1話で落としちゃったんですが、なんとなく1話見た限りでは、若い人のランキングで上位に来るのはわかります。 

いぬづか
私も1話を見て確かに面白いとは思ったんですが、それこそ本当にさやまるさんと同じくもっと他に見たいなと思うドラマがあり切ってしまいました。この先どうなるんだろうと展開は気になったんですが、U-NEXTで見れるので後で見ればいいかなと思った部分もあります。

13位 『無能の鷹』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次は『無能の鷹』です。全体13位で女性が低い。M3がちょっと高くて、ティーンが低いですね。

逆進のつねみ
『無能の鷹』を見ていた理由は単に菜々緒さんのファンなんで、菜々緒さんを見てました。

15位 『民王R』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『民王R』は全体15位で、F3は低いですね。

逆進のつねみ
私は騙されましたね。全部見たんですけど。池井戸潤さんが作った作品のドラマ化だと思ったら違うんですね。だから途中で「アレ?」とは思ったけど、見始めちゃったから最後まで見ました。池井戸潤さんが書いてたらもっと面白かったんだろうって気がします。

つかだ
私は毎回笑いながら気楽に見られるので最後まで見ました。保育や闇バイト問題とか、色々な世代に響く感じのテーマが毎回出てくるので、飽きなかったです。あと毎話、無理やり解決してくれる構成になっていていい終わり方をするので、安心して見てました。

さやまる
『民王R』は見てたんですけど、私はこのドラマを調べていた段階で “ inspired 池井戸潤”とあったので、 池井戸潤さんじゃないんだなって気づいて期待値が低かったです。あとは、菅田将暉くんと秘書の貝原さん役の高橋一生さんがすごく好きだったので、そこがキャスティングされてなかったのが残念でした。
 
途中で離脱しちゃいましたが、入れ替わりの展開の幅がすごく面白かったので、これは飽きずに見られるドラマだなっていうのと、エンケンさんのコメディの演技が面白くて良かったです。

16位 『私たちが恋する理由』

性・年代バランスグラフ

賀澤
16位の『私たちが恋する理由』はM3は低くて、 ティーンとF1に人気。女性の若い層人気ですかね。 

逆進のつねみ
私は最後まで楽しく見させてもらったんですけど、きっと若い子たちが見てるのは菊池風磨くんが出演しているのを見に来ているのかなって気がしますね。

さやまる
私は3組とも良かったし、年上の彼女カップルが個人的にめっちゃ良かったです。が、確かにこのグラフから見ると絶対、菊池風磨くんだよねと思いました。

19位 『宙わたる教室』

性・年代バランスグラフ

賀澤
次は『宙わたる教室』です。これもNHKドラマで、全体19位ですね。先程のNHKドラマ独特のグラフの形でM3とF3が高め、ティーンもちょっと上がって、他が下がってる感じですね。

いぬづか
『宙わたる教室』はまだ見れていません。1話だけ見て後回しにしちゃってます…。データはNHKドラマの形になっていますね。

さやまる
私も一応見たんですけれども『宙わたる教室』は人を選ぶんですよね。宇宙モノに興味がある人だと、窪田正孝さんが演じる人が理系のめっちゃ頭いい人な役なので、ちょっとその辺りでF1の人気がガクンと下がる傾向があったりして。でもやっぱり教室っていう部分が、ティーンと親子で見ているところで、 うん、すごくわかる。さすがNHKで丁寧なドラマの作り方もしているし、宇宙モノが好きな人には刺さるだろうし、ちょっと秋クールの中で異色なドラマでした。

そこまで派手ではないけれども、すごく丁寧に作り込まれてるヒューマンドラマって言ったらあれなんですけど。

32位 『私の町の千葉くんは。』

性・年代バランスグラフ

賀澤
『私の町の千葉くんは。』の原作は少女漫画。ティーンと女性が高い系で、 ティーンは上位ですね。全体32位なんですが、ティーンだけ見ると21位、 F1も高め。

逆進のつねみ
『私の町の千葉くんは。』は、面白いなと思って最後まで見たドラマです。兄弟で取り合うってのもおかしいけど、弟のやり方がちょっとキモいなと思いつつ、つい見てしまったっていう。

さやまる
女子がめっちゃ好きなシチュエーションなんですよね。イケメン2人に挟まれるというか、取り合われる。少女漫画原作で、主人公が女性の教師なんですけど、その赴任した学校に、学生時代に恋していた千葉くんそっくりな生徒がいて、実は千葉くんの弟でって。

その2人に挟まれるみたいな感じなんですけど、やっぱりティーンが上位にいき、F1も上に行くのはわかるわかる、そうだよねっていうのが、萌とキュンが詰まっている話なので、 これはすごく納得です。

最後に

賀澤
望月さん、補足・感想などいかがでしょう?

望月
とりあえずNHKのグラフなるほどっていうのと、 つねみさんが見るやつは大体女子が高くなるっていうのはすごい面白い。 今後レギュラーとして座談会に出席してもらえると、より明確にパターンが出て面白いかな。

賀澤
今日は皆さんどうもありがとうございました。

まとめ

今回は参加者も増え、いろいろな目線での秋ドラマ対談となりました。レグザの実際の視聴データを見ることで、全体的な人気ドラマだけでなく、特定の年代に人気のドラマも発見でき、参加者も楽しく語り合えました。過去のドラマも最近では配信で見られますので、この記事で「見てみようかな」と思うドラマがあれば、ぜひ楽しんでください。

<今後見ていきたいポイント>
・逆進のつねみはこれからも世代とは異なる雰囲気でドラマを見るのか?
・NHKドラマ独特のグラフの形はまた同様に見られるのか?
・テレ東ドラマ独特のグラフの形はまた同様に見られるのか?