鳥よ
待ち人をあきらめ歩く春の海
春の海を歩けば、
手放したものの重さが、ふっと軽くなる。
もう、待たなくていい。
そう 想ったら 軽くなった
風にのって、ひと羽の鳥がさっと横切る。
かもめか。
再生の靴音聴けり路傍より
路傍に聴こえる靴音は、
終わりではなく、はじまりを知らせる。
春を待つ営みのなかで。
あなたは、小鳥のさえずりを聞きましたか?
さよならは孤独の甘美始まりの
さよならは、孤独の奥で静かに甘く手をふる。
行かないで、とつぶやいても
泡のように消えて
ただ
その光に導かれて、
人は再び立ち上がる。
鳥の羽ばたきが、胸にそっと響く。
春の野にただひとりならすがしさや
ひとりで立つ春の野は、
なぜこんなにも澄んでいるのだろう。
胸の奥で、なにかが
そっと芽吹きはじめている。
空を舞う鳥たちの自由な影が、
希望の光を運ぶようだ。
春は まだ遠いけど
なぜか ふわっと春の景色が浮かびました。
高知の桂浜の海が 浮かびました。
かつて 何時間も夜明けの海を見ていた
あれから 幾星霜
いろんなことがあった。
そんな風景に浮かんだ
絵が著せたらいいな。
春の野を歩くとき、
孤独もさよならも、痛みも迷いも
みんな光に変わる気がする
分からないものは、わからない。
でも、
そっと かみしめれば そこに戻れる。
足もとに芽吹く小さな再生に気づけば、
もう大丈夫だと、春は静かに告げる。
今日も、明日も、そっと生きていける。
そでいい、
ほんのひとすじの希望でいい。
鳥たちの羽ばたきが、
背中を押してくれるから
さあ また 歩き出そう。
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