立夏――外へ広がる季節と、整える内側の食事
春に動き出したものが、外へと広がっていく季節。
それが、立夏です。
2026年の立夏は5月5日から。
ここから、暦の上では「夏」が始まります。
気温も上がり、日差しも強くなり、
体も自然と外へ向かっていきます。
ただその一方で、
まだ体の内側は整いきっていません。
外は夏へ。
内側はまだ春の途中。
この“ズレ”が、
不調の原因になることもあります。
梅雨に向かう体――「湿」と「脾」
立夏のあとは、梅雨へと向かいます。
この時期に意識したいのが「湿(しつ)」です。
湿気は、体の中にも溜まりやすく、
巡りを滞らせます。
・体が重だるい
・むくみやすい
・食欲が落ちる
・頭がぼんやりする
こうした状態は、
体に湿が溜まっているサインです。
中医学では、この働きに関わるのが「脾(ひ)」です。
脾は、消化吸収と水分の巡りを担う存在。
湿を嫌い、乾いた状態を好みます。
つまり、
湿が増えると脾が弱り、
脾が弱るとさらに湿が溜まる。
この流れを、早めに整えることが大切です。
食べ方を変える――“溜めない”という選択
この時期の食事で大切なのは、
「何を足すか」ではなく「何を溜めないか」です。
・甘いものの摂りすぎ
・冷たい飲食
・油っこい食事
これらは、体に湿を溜めやすくします。
少し控えるだけでも、
体の軽さは変わってきます。
そのうえで、
・とうもろこし、きゅうりなどの夏野菜
・大豆や小豆(豆類)
・わかめなどの海藻類
・ぶどうやすいか、メロン
といった、水分の巡りを助ける食材を取り入れると、
体は整いやすくなります。
夏に向かう準備――「心」をいたわる
立夏を過ぎると、
体は少しずつ「夏仕様」へと変わっていきます。
中医学では、夏は「心(しん)」の季節です。
心は、血の巡りや精神状態にも関わります。
・寝つきが悪い
・動悸がする
・なんとなく落ち着かない
こうしたサインが出る前に、
無理をしすぎないことが大切です。
適度に汗をかき、
熱をこもらせない。
それだけでも、
体はずいぶん楽になります。
シンプルな整える習慣
特別なことは必要ありません。
・朝、温かい味噌汁を飲む
・軽く汗をかく
・冷たいものを摂りすぎない
それだけで、
体の巡りは変わっていきます。
立夏は、頑張る季節ではなく、
「整えながら進む」季節です。
まとめ
立夏は、外へと広がる季節のはじまりです。
その一方で、
体の内側はまだ繊細な状態にあります。
湿を溜めず、脾をいたわる。
そして、夏に向けて少しずつ整えていく。
それだけで、
これからの季節はぐっと過ごしやすくなります。
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