Bigscreen Beyond 2 電源とオーディオ周りのお話
Bigscreen Beyond 2 の運用において、ちょっと気にしておきたい事項の共有記事となります。
電源の安定化について
前世代の Beyond 1(無印)の頃からも、Beyond 2 を私より先行して入手された方からも、電力不足による不具合の報告(ブラックアウトや画面のノイズ等)が上がってました。
Beyond は、リンクボックスから出ている2本のUSBケーブルのうち片方が電源供給用となっているのですが、これをPCに接続するのではなく、AC入力の給電器に接続すると安定するとのこと。
私の環境では特に問題が出ていたわけではないですが、念のため最初から給電器を使っています。

これはすでに廃番になっているので、オススメとして紹介できないのですが、過去に公式へ問い合わせた方の得た回答では「5V 2.0A以上」がよいそうです。PCのUSBポートは、規格上 5V 0.9A( Beyond 側がPD等の規格に対応しているという情報はないのでおそらくこれが上限)なので、迷わず給電器を使った方がよいですね。マザボによっては電源供給が安定しないものもありますし……。
ちなみに、SCP/QC 対応 5V 3.0A 出力可能な Type-A ポートを持つ多ポート充電器に繋いでみたところ、激しく電源断が繰り返される状態になってしまいました。最近の「給電規格自動判定機能」のあるリッチな製品だと逆に問題が出るようなので、写真のようなちょっと古めの(スマホの急速充電対応と言われていたもの)単体充電器がよさそうです。
USB オーディオの相性問題
Beyond はオーディオ出力端子を持っていないので、音声出力を耳に届けるには、ワイヤレスオーディオを繋ぐか、本体右側の USB 2.0 端子に USB オーディオ(DAC内蔵イヤホン変換アダプタと呼ばれているもの)を接続するかの選択になります。(有線のオーディオを伸ばしてくる手段もありますが……。)
Beyond の音声出力は、Windows のオーディオデバイス利用になります。Bluetooth 接続では低遅延プロトコルを使用するのが困難(対応トランスミッタや対応イヤホンの購入が必要。選択肢が少ない)なため、ワイヤレスを利用する場合は多少の遅延は許容することになります。
さて、USB オーディオの場合はというと……、これがかなり相性があるようです。人柱のつもりで8製品を試してみましたが、私の Beyond 2 では完璧に動作してくれるものはなく、8製品中4製品がなんとか許容範囲というところでした。
おそらく個体差はあると思われるものの、Beyond 2 の USB 2.0 端子の電源ラインにはノイズが乗っているようで、オーディオデバイスの動作に影響が出ます。ノイズを拾ったときのデバイスの挙動は複数パターンあり、DA変換が止まってしまっていると思われるものは使い物になりません。正常に動いた製品でも、ポツポツという小さい音(クラックルノイズ)が発生します。どのようなものかというと、音声出力がある(完全無音時ではない)ときに、ポツポツという雨だれのような音が不規則に発生します。ゲーム等ではほぼ気になりませんが、大画面で映画作品等を観る(Bigscreen 社が想定している本来の使い方……?)場合、静かなシーンでは意識してしまいます。そういう用途のときは腰を据えているので、普段使いのオーディオに切り替えればよく、さほど大きな問題ではないですが……。
【許容範囲の製品】
・UGREEN USB C イヤホンジャック変換 / 型番:50631 / UAC 1.0
⇒ 24bit/96KHz まで対応しており、セールで安くなりやすい。型番違いの UAC 2.0対応製品はNGなので注意
・Mcdodo Castle Series Type-C to DC3.5 / 型番:BLMDCA21-AD / UAC 1.0
⇒ 16bit/48KHz までしか対応しておらず、特に安いわけでもないので商品リンクは割愛
・エレコム オーディオアダプタ / 型番:MPA-C35DBK / UAC 1.0
⇒ 他オーナーさんの動作実績あり。16bit/48KHz のみ対応なのは残念だが、他3製品よりクラックルノイズが気持ち控えめに感じる
・Apple ヘッドフォンジャックアダプタ / 型番:MW2Q3FE/A / UAC 1.0
⇒ 他オーナーさんの動作実績あり。24bit/48KHz まで対応。ケーブルが細いのが不安。他3製品よりクラックルノイズが気持ち多め? すでに所有している場合は流用できますよ、程度のオススメ度
【オススメできない製品】
× FIIO KA11 / 型番:FIO-KA11TC / UAC 2.0
⇒ ノイズは無いが、不規則に一瞬無音状態になる。実用に耐えない。ハイエンド製品のためか音量大きめで、正常動作したとしても扱いにくい
× Anker USB-C & 3.5 mm オーディオアダプタ / 型番:A8195 / UAC 1.0
⇒ 激しく音声が乱れ、実用に耐えない
× MeteorA Type-C変換ケーブル / 型番:ADTC001BK / UAC 2.0
⇒ 普段はクラックルノイズのみだが、稀に大音量のノイズが乗る。別ブランドの同一商品があるので、型番で判断
× UGREEN USB C イヤホンジャック変換 / 型番:25836 / UAC 2.0
⇒ 激しく音声が乱れ、実用に耐えない
見ての通り、UAC 2.0 対応製品は鬼門です。ADTC001BK でビットレートを上げてみて帯域不足でないことは確認しました。チップの処理能力が高い分、電源のノイズに弱いのではないかと思います。
まとめ?
PC本体直結、リンクボックス直結、延長コネクタを使用して5m光ファイバーケーブルの先に接続、など一通りデバイスを繋いで検証し、ノイズ発生源が Beyond 2 本体であることは確認できています。他オーナーさんのUSB オーディオ利用時の同様のノイズ報告は見当たりませんし、私の個体以外では問題が発生しないかも(逆にもっと症状の悪い個体もあるかも)しれませんが、程度の差はあれ、ノイズの影響を受けやすい製品は避けるべきでしょう。今回紹介した製品で私と同様のノイズが発生する本体でもノイズが発生しない製品が見つかったら、是非教えてください……。
USB オーディオを利用する場合には、こういうアイテムの使用をオススメします。PC から DAC へは音量100でデータを送って、アナログ部分で音量をコントロールするのがベストです。(※ 同じ形状でもっと安い商品がいくつもありますが、粗悪品は音をかなり劣化させるので、ケチらないようにしましょう。このアイテムが今回のノイズ発生と関係が無いことは切り分け確認しています。)
