見出し画像

相談天国

ブルーハーツの「NO NO NO」。
この曲は衝撃的だった。

NO NO NO…. 笑い飛ばせばいいさ

「NO NO NO」ザ・ブルーハーツ
 

何度も「NO!」と否定した後で放たれる
「笑い飛ばせばいいさ」。
否定して、怒り散らかすのではなく、
否定した後で、笑い飛ばす。どちらが健全で、
どちらが精神衛生上にいいか、明らかだ。
自分も相当影響を受けた。
「何笑ってんねん!」ともよく言われたが。。

ヒロトとマーシーが、そんな「笑い飛ばす」ことを自分達の表現として作品化していたのは、
ハイロウズの初期だろう。
何かにつけ、ブルーハーツのことを持ち出されたり、比較されることにうんざりしていたのは、
間違いない。そんな苛立ちをストレートに怒りで表現するのではなく、意味性を回避することで
笑い飛ばそうとした、その究極がマーシー作の「相談天国」だ。
この曲をリリースした頃、ヒロトが吉井和哉の
「オールナイトニッポン」に出演していた。
「相談天国」へのコメントに、吉井が
口ごもっていると、ヒロトは
「笑ってください(笑)」と言った。
当たり前だが、確信犯なのだ。
そしてその頃、賛否両論だった、
セックスピストルズの再結成来日ライブに
話題が及んだ時も、ヒロトは言った
「笑いに行くよ(笑)」と。
なんて一貫しているのだ、本当にブレない。

その翌年ハイロウズは、一回目のフジロックに
出演している。ハイロウズのライブを観て
フー・ファイターズのデイヴ・グロールは、
「ディープパープルをバックにイギー・ポップ
 が歌っている!」と興奮していたらしい。
そういえば、デイヴ・グロールの笑顔も強烈だ。
あの笑顔を見ればパワーが漲ってくる。
ハイロウズの「笑い飛ばす」力も、
デイヴ・グロールの笑顔も、
何か乗り越えないといけないものがあり、
そのための力を自身に与えるための【笑い】
なのだ。当たり前だが、
単に笑ってるだけではない。

しかし【笑い】には、限界もある。
実際、ハイロウズの次作「ロブスター」の
レコーディング前にヒロトはマーシーに
こう言った。
「もうちょっと真面目にやろうよ」と。


いいなと思ったら応援しよう!