DNA鑑定なんかしなくても、私は紛れもなく父の子である
「お父さんと全く同じこと言われたわ」
筆者が母から5万回は言われたセリフである。
いや、実際にはその半分くらいは「お父さんみたいなこと言うわね」だけれども。
筆者の発言には、どうにも父が滲み出てしまう。
***
この間実家に帰ったら、母が漢字パズルをやっていた。

最近ハマっているらしいのだが、なかなか苦戦しているようで。
「この字がつく言葉は少ないんだから、ココから考えたらいいじゃん」
と、口を挟んだら
「お父さんに全く同じこと言われたわ」
と言う母。
また言われた。言っちまった。
「お父さんと同じことを言われた」と言われるたびに、嫌でも自分に父のDNAを感じてしまう。
筆者を妊娠・出産した母はともかく、父が筆者の父であると証明する方法ってDNA鑑定しかないと思うのだが、私はそんなことしなくても、紛れもなく父の子である自信がある。
母が不倫しているわけがないのだけれど、まぁそれはそれとして。
パズル系のゲームが得意なところだけじゃない。
冬になると引くほど唇が乾燥するところとか
テレビに向かって喋り続けるところとか
形から入るタイプなところとか
気になることがあったらすぐに調べないと気が済まないところとか
仕事中心の生活なところとか
スーパー行った時、個包装とパック売りのどっちがおトクかとかすぐに計算し始めちゃうところとか
とにかくありとあらゆる言動が、筆者を父の娘たらしめている。
ド理系の父のDNAがあるからこそ、筆者はド文系の割に思考が数学的な仕上がりになったと思うし、そのことでそれなりに恩恵も受けたけれど、似なくて良いところまでDNAを引き継いでしまった気がしてならない。
何より、父の思考回路は理路整然としすぎていてとても可愛いと言えるものではないので、筆者の発言も油断すればあまりに可愛くないものになってしまう。
可愛いこと言えるところは母に似たかったのに。

子どもの頃に父への反抗期があったなら、父と逆の行動を取ろうと画策しただろうけれど、いわゆる女子が「お父さん嫌い」になる思春期の間、父は単身赴任だったので娘の反抗期を運よく回避した。
筆者自身も「お父さん嫌い」になるタイミングを失ったので、順調に父似の道を歩んだ。
その結果が今の筆者である。
我ながら全然可愛くない思考をしているなと感じる時もたくさんあるけれど、父のDNAのおかげで「可愛いだけじゃない」私ができあがっているのだとしたら、これはやはり父に感謝しなければならない。
悔しいから、直接は言ってあげないけど。
素直じゃないところも父似なのだから、許してほしい。
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