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BUMPで泣く私は青すぎる


広すぎる世界を見て絶望する時、
私は『才悩人応援歌』に帰ってくる。


子どもの頃から、自分のルックスに自信がなかった。誰かからハッキリとブスだと言われたことがあるわけじゃないのだけれど、学校行事の集合写真を見るたびに、隣の子と自分を比べては、あぁ自分はブスだなぁと思いながら過ごしてきた。

あまりにも漠然とした劣等感。「人間見た目じゃなくて中身だよ」という言葉は慰めにしかならない。この劣等感や妬み嫉みがブスに拍車をかけていると、頭では分かっていても止められない。当時から私は、妙に卑屈だった。

持って生まれた見た目はどうしようもないから、せめて勉強くらいはできるようにしよう。そう思い、私は勉強に励んだ。幼い私に、化粧や整形手術の概念はなかった。


中学時代をあまり上手に過ごせなかった私は、自分を知る人がいないところに進学したくて、家から少し離れた高校を選んだ。模試での判定は微妙なラインだったけれど、どうしても行きたかったから頑張った。必死だった。

いざ入学してみると、そこには「すべり止め」で入った子や、ランクを落として安全圏で入学したという子がゴロゴロいた。私が一生懸命に一つひとつ積み上げたものを、軽々と飛び越えていく人がこんなにいる。その事実に眩暈がした。

可愛くもない、勉強も大してできない。運動なんてもってのほか。そんな私に何の価値があるのか。念願の高校に入学して早々、私は奈落の底に突き落とされたような気持ちになった。高校生の価値観なんて、そんなもんだ。


そんな軽い絶望を抱えながら高校生活を送っている時に出会ったのが、BUMP OF CHICKENである。それ以前から『天体観測』は知っていたけれど、“太鼓の達人に入っている曲”くらいの認識だった。

流行っているし、ちゃんと聴いてみよう。そう思って手に取ったのが3rdアルバム『orbital period』だった。PS2用ゲーム『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌『カルマ』が収録されたアルバムだ。


このアルバムにに収録されているうちの一曲『才悩人応援歌』は、当時の私にあまりにも刺さるものだった。

得意な事があった事 今じゃもう忘れてるのは
それを自分より 得意な誰かが居たから

ずっと前から解ってた 自分のための世界じゃない
問題無いでしょう 一人くらい 寝てたって

冒頭の歌詞


自分のことを歌われていると錯覚した。私は一瞬でこの曲に心を奪われた。

今でも、この歌詞はかなり刺激的だなと思う。

自分には飛び抜けた才能なんてない。
自分よりスゴい人なんてごまんといる。
自分はこの世界にいてもいなくても変わらない。

大人になってもまだこんなことを考えている。本当、成長できてない。年齢だけ重ねて、中身は思春期で止まったままだ。


隣人は立派 将来有望 才能人
そんな奴がさぁ 頑張れってさぁ
怠けて見えてかい そう聞いたら頷くかい
死にたくなるよ 生きていたいよ

間奏明けの歌詞


立派な隣人からの「頑張れ」は、時々どうしようもなく苦しい。

苦しいけど、もがくだけで、何もできない。
全てを諦めることすらできないのがもどかしい。
努力も、諦めも、全部中途半端な自分がどうしようもなく嫌いだ。

全部に蓋をすることが出来たら楽なのに、
私はまたぽろぽろと言葉をこぼしてしまう。

それでもなお、生きていたいと思ってしまう。零れる言葉を形にしたいと思ってしまう。こんなにみっともないのに。


僕が歌う 僕のための ラララ
君が歌う 君のための ラララ
いつか 大きな声 唯一人のための唄 ラララ
ラララ

ラスサビの歌詞



そうだった。

周りの声に惑わされることもなく。
大きすぎる目標を抱えることもなく。

私は、私が形にしたい言葉を、私が思い描く通りに。
たくさんの「誰か」じゃなく、「唯一人」のために。

それで良いんだ。それが、私の書く原点なのだから。


嗚呼。やっぱりこの曲は救いの曲だ。



私が私等身大でいるために。
私は今日も、この曲才悩人応援歌を聴いて涙する。





▼私の原点



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彩野リィ 最後までお読みいただきありがとうございました!「面白ぇ女」と思っていただけたらスキ❤️やコメント、シェアのほど、よろしくお願いします。チップは私の執筆のおとも・マウントレーニア カフェラッテにさせていただきます!🙇‍♀️