戦中の”金属類回収令”によって代々伝わる甲冑や刀剣類は回収されてしまった! 忠犬ハチ公像から鍋、釜、ベーゴマ、鐘、銅製狛犬などが回収された!
こんにちは。
トリリンガル讃岐PRオフィサーのモリヨシナリです。
今回は、戦時中に発令された金属類回収令についてです。
祖父から聞いた話し
子供の頃、父方の祖父から家には代々、伝わる甲冑と刀、槍があったが、戦時中に国により回収されてしまったと聞いた。
子供の頃は、「へー、そうか」と深くは考えなかったが、今になって考えてみると、そんな金属不足の状態でよく戦争を続けたなと愕然とする。
家庭の鍋やお釜、寺の鐘、銅製の狛犬、銅像、学校の手すりや門、忠犬ハチ公像も回収された。
金属類回収令が発布されたのが、1941年だから1945年の終戦まで、深刻な金属不足状態だったにも関わらず、冷静な判断を下さず戦争を止めることをしなかった軍部の責任は重い。
日本国内だけでは到底追いつかず、当時日本が統治していた朝鮮や台湾、樺太、南洋諸島からも回収された。
1941年の時点で、石油や金属などの資源、レーダーなどの軍事技術などあらゆる面で、すでに連合国側と戦争を続けられる状態にはなかったのだ。
最後には特攻隊や人間魚雷など人権蹂躙も甚だしい狂った策を取り、将来を嘱望されていた多くの若い命が無謀な戦争の犠牲となった。
私のもう一人の祖父も戦争で亡くなった。香川県の善通寺にあった日本陸軍第11師団に所属していた。
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引田の合戦
戦国時代の1583年、四国統一を目指す長宗我部元親軍と羽柴秀吉の命を受けた仙石秀久軍は、讃岐の大内郡引田で戦った。
この引田の合戦で、長宗我部元親軍は、5000の兵に対して、仙石軍は2000の兵。数に勝る長宗我部軍に引田城に追い詰められた仙石秀久らは、海路、淡路島に逃げた。
仙石軍の2000名の中には、阿波水軍の森村吉、次男の森権平久村(長男は森甚五兵衛村重)一族と阿波水軍の兵士たちが参戦していたが、森権平はじめ多くの兵士が亡くなった。
この戦いに森権平一族として参戦していた私の先祖は、引田の戦い後、引田にいた日下家(森権平の叔母が日下家に嫁いでいた)を頼り、馬宿に住むようになった。その後、森家は高松藩に普請方として仕えた。馬宿は高松藩の東端に位置し、志度街道沿いにある要所で、道路や橋の整備、維持を必要とした。金刀比羅宮の石段の築造にも参画した。丹生村の小磯の浜に松平の殿様が来た際には接待をせねばならず経済的に大変だったと聞いた。
江戸時代の後期には、藩を跨いで、隣りの徳島藩の碁浦番所の八田家と姻戚関係を持った。これは、外国船に対する海防の情報収集や幕末の藩境の番所での情報収集を目的とする藩の思惑もあったようだ。
そんな、戦国時代から森家に代々、伝わる甲冑と刀剣類が1941年に国に回収されてしまった。
今、それらが残っていれば先祖のいろいろなことが明らかとなったであろう。
戦後、刀のツバが三個ほど見つかり、飾ってあった。
金属類回収令
1941年に公布された金属類回収令によって、甲冑や刀といった歴史的価値のある金属製品も供出の対象となった。
金属類回収令は、第二次世界大戦中に日本が軍需品の材料となる金属資源を確保するために制定された法令だ。
この法令に基づき、全国の家庭や寺社、学校などから、鉄、銅、アルミニウムなどの金属製品が回収された。
回収された金属製品は、兵器や軍需品の製造に利用された。甲冑や刀といった歴史的価値のある品々も、例外ではなかった。
文化財としての価値を持つ甲冑や刀の供出は、当時大きな議論を呼んだ。しかし、戦時下の状況から、金属資源の確保が優先され、多くの貴重な品々が失われることとなった。
現在でも、この金属類回収令によって失われた文化財の調査や復元が進められている。
もちろん、文化財としての価値が高いものや、歴史的に重要な意味を持つものは、供出を免れたものも存在する。
例えば、国宝や重要文化財に指定されている甲冑や刀は、厳重に保管され、供出の対象とはならなかった。
また、一部の寺社や旧家では、先祖伝来の甲冑や刀を密かに隠し、供出を免れたケースもあったようだ。
ただし、これらのケースはごく一部であり、多くの甲冑や刀が金属資源として回収され、失われてしまったことは事実だ。
現在でも、失われた甲冑や刀の調査や復元が進められているが、その全てが元の状態に戻ることは難しい。
回収された物の具体例
マンホール・建物の鉄柵や手すり、銅像、寺院の仏具や梵鐘などのほかにも、不要不急のもの・余分に持つものについては、家庭の鍋や釜、洗面器、ブリキの玩具、火鉢などの日用品、さらには鉄道の線路にまで及んだ。
しかし、当時の庶民が提供できるのは鍋、ベーゴマ、仏具などの僅かな金属製品のみであり、到底不足分を補えるものではなかった。
※金属類回収令(きんぞくるいかいしゅうれい)とは?
第二次世界大戦中に日本が軍需品の材料となる金属資源を確保するために制定された法令です。1941年に公布され、全国の家庭や寺社、学校などから、鉄、銅、アルミニウムなどの金属製品が回収されました。回収された金属製品は、兵器や軍需品の製造に利用されました。この法令により、多くの貴重な金属製品が失われました。中には、歴史的価値のある甲冑や刀なども含まれていました。
金属類回収令は、戦時下の日本の状況を物語る出来事の一つと言えるでしょう。現在でも、この法令によって失われた文化財の調査や復元が進められています。
モリヨシナリのプロフィール
ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント
神戸市生まれ、香川県育ち。米国大学経営学部留学マーケティング専攻。
職歴:
大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に20年間従事 (北京オフィス所長)
香港、中国にて外資系商社設立に参画、副社長を経て顧問
海外滞在歴:
アメリカ: 2年
シンガポール: 2年
中国: 12年
ベルギー: 1ヵ月
現在の活動:
Bizconsul Office 代表
ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント
観光庁インバウンド研修認定講師
四国遍路通訳ガイド協会 会員
トリリンガル讃岐PRオフィサー
保有資格:
英語: 全国通訳案内士、英検1級、TOEIC L&R: 965点 (L満点)、TESOL (英語教授法)、国連英検A級、ビジネス英検A級
中国語: 全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級
ツーリズム: 総合旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、せとうち島旅ガイド
メディア実績:
香川県広報誌「THEかがわ」インタビュー記事掲載
瀬戸内海放送 (KSB) ニュース番組コメント
岡山放送 (OHK) ニュース番組コメント
研修/コンサルティング実績:
観光庁インバウンド研修認定講師として登壇 (香川県善通寺市役所、愛媛県西予市宿泊施設、他)
四国運輸局事業 (訪日外国人観光客向けレンタカー利用調査、アドベンチャーツーリズム振興、他) コンサルタント
香川県主催 瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアー公式ガイド
香川せとうち地域通訳案内士インバウンド研修講師認定試験 面接官

※参考





