通訳アプリ泣かせの日本語: 直訳英文 vs 真意を伝える英文
こんにちは。
トリリンガル讃岐PRオフィサーの森啓成 (モリヨシナリ)です。
いつも当サイトをご支援頂き誠に有難うございます。
今回は、通訳アプリがそのまま直訳すると誤解を生んでしまう日本語表現とその適切な英訳についてです。
日本語には、相手の気持ちや立場を考慮した婉曲的な表現や社交辞令、謙遜の言葉が数多く存在します。
そんな通訳アプリ泣かせの日本語表現と直訳した英文と真意を伝える為の英文をあげました。ぜひ、ご参考ください。
あなたは、下記の日本語表現をよく使いますか? まずは、あなたの真意が伝わるように下記の日本語を英語に訳してみてください。
日本語表現:この件に関しては前向きに検討させていただきます。
日本語表現:ちょっと考えさせてください。
日本語表現:難しいかもしれません。
日本語表現:結構です。 (相手の提案や提供物に対して)
日本語表現:すみません。 (サービスを受けた際)
日本語表現:すみません。 (人を呼び止めるとき)
日本語表現:今回は少し(価格を)勉強させていただきます。
日本語表現:ぜひ貴社のノウハウを勉強させてください。
日本語表現:なるほど。 (相槌として)
日本語表現:お気遣いなく。
日本語表現:大変参考になりました。
日本語表現:社内で(日程を)調整させてください。
日本語表現:上の者と相談いたします。
日本語表現:本日、(私が)対応させていただきます。
日本語表現:また近いうちにご飯でも行きましょう。
通訳アプリでビジネス交渉ができるか? アプリ使用のリスクとメリットは? 英語学習は必要なくなるか?
通訳アプリが直訳すると誤解を生んでしまう日本語表現: 直訳英文と真意を伝える英文
この記事では、通訳アプリが直訳することで誤解や問題が生じやすい日本語の表現を、具体的な例ととも詳しく解説します。
日本語のコミュニケーションでは、婉曲表現(遠回しな表現)や社交辞令が非常に多く用いられ、文字通りの意味(直訳)と、話者が本当に伝えたい真意が大きく異なることが頻繁にあります。
これらの日本語が国際ビジネスの場面で通訳アプリにより直訳されてしまうと相手側の誤解やミスコミュニケーションを生じさせてしまいますので、注意が必要です。

1. 婉曲的な「NO」(否定・拒否)の表現
日本では、相手の気持ちをおもんばかり直接的な否定を避ける文化的な配慮から、肯定的な言葉や曖昧な表現を用いて、実質的な拒否や保留を伝えます。
これらの日本語は通訳アプリ泣かせの日本語です。
日本語表現:この件に関しては前向きに検討させていただきます。
直訳が伝える意図(誤解): We will positively consider this matter. (積極的に考慮します。)
真意を伝える適切な英文: "I appreciate the proposal, but we may not be able to accommodate it at this time."
適切な和訳: (ご提案に感謝しますが、現時点では対応が難しいかもしれません。)
解説: 真意は婉曲的な拒否・保留です。
「前向きに」という言葉に反し、「受け入れられない可能性が高い」ことを意味します。
日本語表現:ちょっと考えさせてください。
直訳が伝える意図(誤解): Please let me think about it a little.
真意を伝える適切な英文: "I need some time to assess this internally before I can give you a final answer."
適切な和訳: (最終的な回答を差し上げる前に、社内で検討する時間が必要です。)
解説: 真意は「NO」に近い保留です。
その場での拒否を避けるための時間稼ぎとして使われることが多く、そのまま立ち消えになることもあります。
日本語表現:難しいかもしれません。
直訳が伝える意図(誤解): It may be difficult.
真意を伝える適切な英文: "I'm afraid we won't be able to do that."
適切な和訳: (恐れ入りますが、それは不可能だと思われます。)
解説: 真意は「できません」「無理です」という拒否です。
「かもしれない」という曖昧さで相手に希望を与えてしまうため、不可能なことを明確に伝える必要があります。

2. 文脈に依存し、意味が反転する表現
同じ言葉が、使用する状況やイントネーションによって、肯定と否定のように全く逆の意味になることがあります。
日本語表現:結構です。 (相手の提案や提供物に対して)
直訳が伝える意図(誤解): It is fine / It is enough. (大丈夫です/十分です。)
真意を伝える適切な英文: "No, thank you. I do not require it."
適切な和訳: (いいえ、結構です。それは必要ありません。)
解説: 真意は「不要です」「お断りします」という否定です。
直訳の「Fine」は肯定的なニュアンスを持つため、「受け入れられた」と誤解されるのを防ぐため、否定形を使います。
日本語表現:すみません。 (サービスを受けた際)
直訳が伝える意図(誤解): I'm sorry / Excuse me.
真意を伝える適切な英文: "Thank you for your help."
適切な和訳: (お手伝いいただき、ありがとうございます。)
解説: 真意は「ありがとう」(感謝)です。謝罪と感謝の両方に使われるため、感謝の意をストレートに伝えます。
日本語表現:すみません。 (人を呼び止めるとき)
直訳が伝える意図(誤解): I'm sorry / Excuse me.
真意を伝える適切な英文: "Excuse me."
適切な和訳: (ちょっとすみません。)
解説: 真意は「注意を引く」(呼びかけ)です。

3. ビジネス上の謙譲と社交辞令
謙遜や敬意を示すための言葉遣いが、実際の行動や意思を示す言葉と異なり、取引の事実を不明確にすることがあります。
日本語表現:今回は少し(価格を)勉強させていただきます。
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