【全国通訳案内士 2次試験】ピンチのしのぎ方 Part:2 「通訳問題で訳せない単語や語句が出た場合どう対処するか?」 具体的な戦略と演習問題
こんにちは。
いつも当サイトをご支援頂き誠に有難うございます。
今日から10月が始まりまして、段々と朝晩は涼しくなってまいりました。
皆さんは2025年初頭に立てられた資格取得の計画は順調に進んでいますでしょうか?
10/26には総合旅行業務取扱管理者試験、10/19にTOEIC L&R、12/14には全国通訳案内士の2次口述試験が実施されます。
私は、10/19午後にTOEICを受験予定です。
さて、今回は全国通訳案内士の2次試験の合否に直結してくる非常に重要な内容です。
2次試験の通訳(外国語訳)問題において、試験官が読み上げる日本語の文章中に訳せない単語や語句が出てきた場合、あなたならどうしますか?
例えば、下記のような文章が試験官により読まれた場合、あなたならどう通訳するでしょうか?
「祇園祭の起源は平安時代にさかのぼり、当時の疫病退散を願って始まりました。祭りのハイライトは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている山鉾巡行です。」
上記の疫病退散や山鉾巡業に対応する単語が思い浮かばない場合の対処法は本文にて詳しく解説します。
今回は、通訳問題で訳せない単語や語句が出た場合の乗り切り方について具体的な通訳問題例を挙げて対処法を詳しく解説していきます。
私自身、全国通訳案内士の英語と中国語、そして香川県の中国語の地域通訳案内士 (試験形式は全国通訳案内士と同じ、出題範囲は香川県とせとうち地域) の2次試験に対して相当な学習時間とお金を投資して、合格してきましたので、その体験も踏まえてお話しします。
ぜひ、ご活用ください。
著者のプロフィール
森啓成 (モリヨシナリ)
ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント
神戸市生まれ、香川県育ち。米国大学経営学部マーケティング専攻。
大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に20年間従事(北京オフィス所長)。
その後、香港、中国にて外資系商社設立に参画し、副社長を経て顧問に就任。
アメリカ、シンガポール、中国、ベルギーなど、海外滞在歴は計16年以上。
現在はBizconsul Office代表として、ビジネス英語講師、全国通訳案内士(英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタントとして活動中。
観光庁インバウンド研修認定講師、四国遍路通訳ガイド協会会員、トリリンガル讃岐PRオフィサーも務める。
【保有資格】
英語: 全国通訳案内士、英検1級、TOEIC L&R: 965点 (L満点)、TESOL (英語教授法)、国連英検A級、ビジネス英検A級
中国語: 全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級
ツーリズム: 総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、せとうち島旅ガイド
【メディア・研修実績】
香川県広報誌「THEかがわ」インタビュー記事掲載、瀬戸内海放送(KSB)及び岡山放送(OHK)ニュース番組コメント。
観光庁インバウンド研修認定講師として地方自治体や宿泊施設で登壇。
四国運輸局事業コンサルタント、 瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアー公式ガイド、香川せとうち地域通訳案内士インバウンド研修講師認定試験面接官を務める。
・香川県登録通訳案内士サイト
・座右の銘は「雨垂れ石を穿つ

・全国通訳案内士登録証 英語

・全国通訳案内士登録証 中国語

・香川せとうち地域通訳案内士登録証 中国語

・四国遍路通訳ガイド協会会員証

【全国通訳案内士 2次試験】ピンチのしのぎ方 Part:1 「プレゼン問題で3つとも準備していないトピックが出たらどうするか?」

全国通訳案内士 2次試験 (約10分)の内容
🔸2025年度のガイドラインpdf
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001882032.pdf
試験官は外国人1名、日本人1名の2名
・入室、注意事項:
カバンの置き場所、メモは取って良いが、メモ用紙は回収する、等
①プレゼン問題:
3つのトピックから1つ選び、30秒で準備、2分間でプレゼンを行う
・プレゼン内容に関する質疑応答
②通訳問題:
試験官により、読み上げられる日本語を1分程度で受験外国語に通訳(外国語訳)する。
③質疑応答問題:
通訳問題の内容に関してシチュエーションと条件を与えられ通訳案内士として受験外国語で対応する。
2次口述試験の重要ポイント
・試験中は、通訳ガイドになりきる。通訳ガイドとしてすぐに働く予定がない人でも通訳ガイドを演じ切る。今日から試験日まで自分は通訳ガイドだと思って思考し、行動する。2次試験日だけ通訳ガイドになりきれるものではない。普段からの自覚が大切。
・試験中、はっきりと試験官によく聞こえる声の大きさで話す (声の大きさは通訳ガイドの重要な適性のひとつ)。
・試験中、スマイルとアイコンタクトを忘れない。特に知識不足の人は笑顔と愛嬌で乗り切る。通訳ガイドとしてのポテンシャルを感じさせる振る舞いが非常に重要。笑顔、アイコンタクト、声の大きさにより、試験官の印象が全く変わってくる。
・外国人観光客役の試験官におもてなしの気持ちをもって会話(コミュニケーション)を楽しむ姿勢が大事。会話につまってしまって無言にならないように何かをいう。即答が原則だが、難しい質問がきて、考えている間も、無言にならず、let me see とか well とか繋ぎの言葉を使って沈黙を避ける。
・通訳ガイドになりたいと言う本気の思いを言葉に乗せて発する。通訳ガイドの口述試験でも、就職面接でも本気の強い、強い思いは相手に必ず伝わる。強い思いを持つ人は身体から発する気が違う、目の輝きも違う。これまで、数百名の採用面接をしてきた経験から言えることだ。
・入室してから退室するまで一挙手一投足に気を配る。私は、入室のとき一礼をする、試験が終わった後、用紙と鉛筆を揃えて置くとか、椅子を元に戻すとか、退室のとき深々と頭を下げてからドアを静かに閉めるという点に気をつけた。特に最後の印象は強く残る。採点にも影響してくると思われる。
・試験日は、男女問わずスーツを着用する。試験官へのリスペクトを忘れない。試験官に与える印象を少しでもよくする。本気で受かりたいなら考えられうる全ての最善の策を講じる。全国通訳案内士試験は、日本の国が実施する厳格な「国家資格試験」です。民間の資格試験ではありません。変に堅くなりすぎる必要はありませんが、襟を正して臨みましょう。
・姿勢: 背筋を伸ばす、表情: スマイル、アイコンタクト、声の大きさ、はっきりと話す。
↓
一度、2次口述試験のプレゼンや通訳をする自分の姿を録画して上記の点をチェックし、改善する。家族や友人、講師など誰かに見てもらえるなら評価してもらう。
・二次口述試験では、通訳ガイドとしての適性が見られます。
↓
今、この瞬間から通訳ガイドになりきる。通訳ガイドとして働く予定がない人も通訳ガイドとして思考し、通訳ガイドとして振る舞う。口述試験のときだけ急に通訳ガイドになりきり、受け答えできるものではない。普段の思考と行動により、通訳ガイドらしくなっていく。普段から背筋を伸ばし声を大きめにして、はっきりと話すことを心がける。アイコンタクトやスマイルも口述試験の時だけ、急に出来るものではない。
・まずは、身の回りのもの、通勤・通学時に目に入ったもの、食べるもの、飲むものを受験外国語で説明してみる。最初から外国語で説明するのが難しい場合、まず日本語で説明してみる。
下記のようなプレゼン問題に頻出する身近な飲食物や観光地を受験外国語、或いは日本語で説明してみましょう。観光地と和食は毎年、必ず出題されます。
飲食物:
寿司(回転寿司、寿司の食べ方を含む)
ラーメン、うどん、そば
和食全般(出汁、醤油、一汁三菜など)
おせち料理
観光地:
京都(神社仏閣、錦市場などを含む)
世界遺産(富士山、姫路城、厳島神社など)
温泉地 (露天風呂を含む)
日本の伝統的な観光体験(人力車、屋形船など)
身近な日本の文化・習慣(鳥居、お守り、初詣など)
2次口述試験の評価項目
合否判定は、当該合格基準点 (原則として7割) に達しているか否かを判定することに より行う。
・プレゼンテーション
・コミュニケーション(臨機応変な対応力、会話継続への意欲等)
・文法及び語彙
・発音及び発声
・ホスピタリティ(全国通訳案内士としての適切な受け答え等)

通訳問題で試験官が読み上げる文章に訳せない単語や語句が出てきた場合の対処法
上記で説明した通り、通訳問題は、試験官により、読み上げられる日本語を聞いてから1分程度で受験外国語に通訳(外国語訳)します。メモを取っても構いません。
この通訳問題において、試験官が読み上げる文章に訳せない単語や語句が出てきた場合の対処法は、合否を分ける重要なポイントになります。
パニックになって沈黙してしまわず、落ち着いて、いかに元の情報を損なわないような通訳をするかが鍵となります。
下記で訳せない単語や語句が出た場合の様々な対処法の具体例と通訳プロセスについて詳しく解説していきます。

原則
訳せない単語があったとしても、絶対に沈黙してしまってはいけません。沈黙は、
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