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レコード男子|THE ROLLING STONES『Foreign Tongues』|ロックはまだ、街の壁に貼られる

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ローリング・ストーンズは、もはや“過去のロック”ではない。

新譜が出るたびに、旧譜の棚まで光らせてしまう。

時代に埋もれないどころか、時代のほうが彼らの前を何度も通り過ぎていく。

ベロマークは今日も、街の壁で笑っている。

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ローリング・ストーンズの3年ぶり、通算25枚目となるアルバム『Foreign Tongues』のリリースを記念して、タワーレコードの「タワラブ!」キャンペーンが開催される。

期間は2026年7月10日から。

全国のタワーレコード、TOWER RECORDS miniで「タワラブ!」B1ポスターが掲出されるほか、対象商品購入者へのポスター抽選プレゼント、さらに旧譜キャンペーンとしてスマホサイズステッカーの配布も行われる。

最近は音楽の情報も、配信リンクやSNSのタイムラインで流れてくることが多い。

でも、タワレコのキャンペーンには、いまでも少し違う手触りがある。

店頭に行く。

ポスターを見る。

新譜の棚を探す。

旧譜の棚にも目が行く。

気がつくと、買う予定ではなかったアルバムまで手に取っている。

そういう、音楽との“寄り道”がある。

今回のビジュアルを見ると、まず目に飛び込んでくるのは、やはりストーンズのあのベロマークだ。

ロック史上もっとも有名なロゴのひとつでありながら、何度見ても古びない。

むしろ、時代が変わるほど強く見える。

サブスクの小さなサムネイルでも成立する。

Tシャツでも成立する。

ポスターでも成立する。

スマホステッカーでも成立する。

つまり、メディアが変わっても消えない記号なのだ。

今回の「タワラブ!」ポスターでは、メンバー3人の笑顔とともに、あのマークが中央に掲げられている。

背後の木目調の壁、白い「タワラブ!」の文字、そして巨大な「SAMPLE」の透かしさえ、なんだかロックの展示物の一部のように見えてくる。

もうひとつの『Foreign Tongues』側のビジュアルも印象的だ。

赤い背景に、どこかコラージュめいた人物の顔。

その下に黄色で書かれた「ROLLING STONES」「FOREIGN TONGUES」の文字。

タイトルの“Foreign Tongues”という言葉も面白い。

直訳すれば、異国の舌、異国の言葉。

しかしストーンズの場合、それは単に外国語という意味では収まらない。

ブルース、ロックンロール、R&B、カントリー、レゲエ、ダンスミュージック。

彼らは長いキャリアの中で、いくつもの“外の言葉”を自分たちの舌で転がしてきたバンドでもある。

つまり、ローリング・ストーンズそのものが、ずっと“Foreign Tongues”だったのかもしれない。

異質なものを飲み込み、噛み砕き、ニヤリと笑って吐き出す。

そのたびに、それはストーンズの音になってしまう。

今回のキャンペーンで面白いのは、新譜だけではなく旧譜にも光が当たることだ。

『Foreign Tongues』をきっかけに、過去のCD、アナログ、映像作品へ手が伸びる。

これはストーンズというバンドの強さでもある。

新作が出る。

すると、昔の作品もまた聴きたくなる。

一枚の新譜が、過去の巨大な棚を照らす。

ロックの歴史は、一直線に進むだけではない。

棚の中で、何度もぐるぐる回る。

若い頃に聴いた曲が、今になって別の響きで戻ってくる。

昔は派手に感じた曲が、いま聴くと妙に深い。

逆に、昔から知っているはずの曲が、急に若々しく鳴ることもある。

ローリング・ストーンズは、その時間の回転にとても強いバンドだと思う。

ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド。

この3人が並んで笑っているだけで、そこには説明不要のロックの匂いがある。

若さではない。

懐かしさだけでもない。

しぶとさ。

軽やかさ。

まだ鳴らす気満々の顔。

それがいい。

「タワラブ!」という言葉も、少し照れくさいけれど、ストーンズにはよく似合う。

タワーレコードが、アーティストとファンに愛を込めて全店でプッシュする企画。

その対象がローリング・ストーンズというのは、なかなか胸が熱い。

かつてロックは、街のレコード店から広がっていった。

ポスターが貼られ、試聴機があり、棚の前で迷い、店員の手書きPOPに背中を押された。

もちろん、いまは音楽の聴き方が変わった。

でも、店頭でポスターを見るという行為には、まだ独特の力がある。

スマホの中で出会う音楽は、通り過ぎていく。

でも、街の壁に貼られた音楽は、こちらを待ち構えている。

「おい、まだ聴いてるか?」

「まだロックは必要か?」

そんな顔で。

ローリング・ストーンズの新作『Foreign Tongues』。

そしてタワーレコードの「タワラブ!」キャンペーン。

これは単なる発売記念企画ではなく、ロックがまだ街に出てくるというニュースでもある。

ベロマークは、今日も舌を出している。

時代に向かって。

老いに向かって。

配信全盛の空気に向かって。

そして、たぶんこう言っている。

ロックはまだ、壁に貼られる。

ロックはまだ、棚に並ぶ。

ロックはまだ、笑っている。

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この記事の余韻に触れてみたい方はこらからどうぞ!


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