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葛藤からはじまる本当の成長

「最近の学びは?」研修や面談でこの問いを投げかけるたびに、多くの参加者が一瞬言葉を詰まらせる場面を目にする。
「特に…あまりやっていないですね」と困った顔をされることも少なくありません。あるいは、「資格を取った」「本を読んだ」「新しい業務を担当するのでスキルの習得中」など


新しい知識やスキルの習得は、仕事の幅を広げ、成果にもつながります。ですが私は、人材開発の現場でリーダーシップの育成をして、多くの方と対話する中で、こう感じるようになりました。
「学び」とは、できることを増やすことだけでなく、葛藤からはじまる。
何かに迷ったり、葛藤したり、これまでの価値観が揺らぐような体験の中にこそ、深い意味での「学び」や「成長」の種がある――
最近学んでないなと思っている方、資格やスキルの習得等頑張っている方も、日々の生活の中から深い「学び」「成長」を得られます。

垂直的成長とは何か

私たちが「学び」と聞いてまず思い浮かべるのは、知識やスキルを身につけることではないでしょうか。
新しいツールの使い方を覚えたり、資格を取ったり、業務の幅を広げたり――こうした成長は、「できることを増やす」タイプの学びであり、**“水平的成長(horizontal development)”**と呼ばれます。

一方で、私が注目しているのは、**“垂直的成長(vertical development)”**と呼ばれる、もう一つの学びのかたちです。

それは、単に新しい知識を「追加」するのではなく、ものの見方や価値観そのものが変わっていくプロセス。たとえば、「成果を出すことが正しい」と信じて疑わなかった人が、ある経験をきっかけに「誰とどんな影響を生み出すか」も含めて成果を考えるようになる――そんな視点の転換です。

つまり、水平的成長が「できることを増やす」ことだとすれば、
垂直的成長は「何を大切にするか」「どう世界を見るか」が変わることなのです。

この変化は、簡単には起こりません。
むしろ、自分の前提が揺らいだり、迷いや葛藤に向き合う過程の中で、少しずつ育まれていくものです。


葛藤は成長の入り口

私たちは、葛藤を避けたいものです。正解のない問いに向き合うこと、不安や怒りを感じること、信じていた前提が崩れること──それらは決して心地よい経験ではありません。

でも、だからこそ、葛藤には価値があります。

葛藤は、私たちの内面の無意識に選んでいた判断、見過ごしていた感情、信じていた価値観を揺さぶります。それらと正面から向き合うことで、初めて自分の“前提”に気づくことができるのです。

そして、前提に気づいたとき、私たちは「自分で選び直す」ことができるようになります。それこそが、垂直的成長の入り口です。


安全な場と問いが、変容を支える

では、どうすれば垂直的成長が促されるのか。

私は、葛藤を通じた学びを支えるには、「安全な場」と「本質的な問い」の存在が欠かせないと考えています。

安全な場とは、正解を急がず、感情を否定せず、誰かの物語を受け止める空気のある場。問いとは、「あなたにとって、これは何を意味するのか?」「本当はどうしたかったのか?」といった、内省を促すものです。

組織におけるリーダーシップ開発、1on1、リフレクションの対話。そこには、垂直的成長を支える可能性が眠っています。


一人ではたどり着けない問いがある──コーチングという伴走

葛藤に向き合い、自分の内側の変容を促すには、自分一人の力では難しいこともあります。

私自身、トラストコーチングスクールで学び、現在は認定コーチとして活動していますが、コーチングの現場では「自分では見えなかった問い」に気づく瞬間が何度もあります。

コーチングは、アドバイスをするものではありません。むしろ、問いかけを通じて、自身の中に無意識だったものを見つけるプロセスです。思考の癖、感情の奥にある本音、普段なら避けて通るようなテーマに、安心して向き合える“場”と“時間”を提供するのがコーチングの価値です。

特に、垂直的成長を促すような内面の変容においては、信頼できる伴走者の存在が大きな助けになります。自分の枠の外に出るためには、自分だけの視点では気づけない問いや、揺らぎの中にとどまる勇気が必要だからです。


大人になってからの学びは、「自分の変化を自分でつくる」プロセスです。

その第一歩は、自分が感じている葛藤に気づき、それを言葉にしてみることかもしれません。

今、感じている違和感、不安、問い──それは、未来の自分からのメッセージかもしれません。

もし、今感じている葛藤を誰かと一緒に言葉にしてみたいと感じたら、ぜひ一度コーチングという選択肢も考えてみてください。私もそんな時間をつくるお手伝いができれば嬉しいです。


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Ryo Maeda | Reconnect Lab よろしければ応援お願いします!

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