私の思い出のお料理”ほうれん草のソテー”
【はじめに】
イタリア料理の世界で、数えきれないほどの皿を作ってきました。
けれど思えば、料理との出会いはもっとずっと前――まだ小学生の頃のことです。
炊きたてのご飯の湯気、フライパンの中でふわりと膨らむ炒り卵、そして味噌汁の香りが部屋いっぱいに広がる、あの台所🍳
気づけば、手伝いというより“料理研究”に夢中になっていました。
高校生になると、姉の影響で家の近くのファミリーレストランでアルバイトを始めることに。
お客様のために料理を作り、対価としてお金をいただく💰
今思えば、それが「料理人としての第一歩」でした。
今回は、そんな“初めてお金をいただいて作った料理(思い出のお料理)”についてのお話です。

【初めてのキッチンバイト】
ファミレスといえども、はじめは洗い場からのスタート🧽
慣れてくるとソテー場、サラダ場、グリル場、そして最後にディッシュアップ場と、いわば“ステージ制”でレベルアップしていくのです。
意外にも洗い場を器用にこなしていた私は、すぐにソテー場へ。
そこで先輩から教わったのが「ほうれん草とベーコンのソテー」でした🥬🥓
――これが、私にとって“初めてお金をいただいた料理”です💰✨
まずは先輩のお手本、そして次は私の番。
出来上がったところで――
私:「できました!」
先輩:「オッケー、提供お願い!」
私:「え? それお客様に出すんですか?」
先輩:「もちろん! なんで?」
私:「味、大丈夫でした?」
先輩:「大丈夫っしょ! 平気平気!」
……えぇ!? 😳
そんな簡単に出してしまっていいの!?
もっと何度も練習をして、完璧なクオリティになってから出すものだと思っていた私は、正直拍子抜けでした。
納得がいかず、家に帰ってからは親に報告。
そして家のキッチンで“ほうれん草ソテー特訓”を始めることに(笑)💪
親も「ファミレスなんてそんなものよ」と笑いながら見守っていたのを覚えています。
それからというもの、料理の覚えが早かった私はどんどん先輩に教え込まれ、いやむしろ…
頭がグルグルするほどのスピードでレシピを叩き込まれる日々🌀
しかも、すべてそのまま提供されるという恐ろしい展開に😅
先輩…テキトーすぎるって‼️
土日の忙しい時間帯は、朝から夜まで立ちっぱなし☀️🌙
終わる頃にはもうヘトヘト……完全に“いいように使われていた”わけです(笑)
でも、振り返ってみれば――
手際の良さやスピード感、そして失敗してもすぐに修正する臨機応変さ⚡
その全部を、この時期に身につけた気がします(笑)
今となっては、あれも立派な修行だったんでしょうね。
もちろん、楽しかったのは言うまでもありません。

【最後に】
気付けば…高校生の頃から大学を卒業するまで、私はずっとファミレスでバイトをしていました。
あの時、初めて作った“ほうれん草とベーコンのソテー”を見ると、今でも当時の厨房の風景がふっと蘇ります🥬✨今では子供のお弁当のおかずの仲間入り。
また、今となっては、お店でさすがに“ぶっつけ本番”で料理を出すことはありません。
……と言いたいところですが、
お客様から「ホソピーのなんか美味しいパスタお願い!」なんてオーダーをいただくと、結局ぶっつけ本番で作ってしまうんですよね(笑)😅🍝
ただ、あの頃と違うのは――
どんな時でも必ず味を確かめてから出すということ。
スタッフや部下の料理も、必ず味見をしてからお客様のもとへ。
あの“味見をせずに出してしまった”経験が、今の自分にとっての大切な教訓になっています。
ちなみに、ほうれん草のソテーはイタリアのレストランでもよく見かける一皿🥬
メイン料理の付け合わせとして提供されることが多いのですが、実はイタリアでは、付け合わせ(Contorno)は別で注文するのが一般的なんです🇮🇹🍽️
そのあたりの“イタリア流サイドディッシュ文化”についても、
また別の機会にお話しできたらと思います😊
以上、私の“初めてお金をいただいた料理”のお話でした。
いいね💓の数が多ければ…続編あるかもよ。それはいずれどこかで。
Grazie mille! 👨🍳✨
