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REAPRAとMinerva Universityの考え方──「自分で考える力」の、その先へ

近年、世界の高等教育の中で注目を集めている大学の一つがMinerva Universityです。

キャンパスを持たず、世界各都市を巡りながら学ぶ教育モデルや、知識の暗記ではなく、自ら考え、複雑な課題を構造的に捉える教育は、多くの教育関係者から注目されています。

REAPRAは、Minerva Universityの学生が企業や行政、スタートアップなどと実社会の課題に取り組むCivic Projectsを通じて接点を持ち、その後も対話を重ねながら、お互いの取り組みについて学び合っています。

興味深いのは、話せば話すほど、両者が見ている問いが驚くほど近かったことです。

「何を知っているか」より、「どう考えるか」

今回、Minervaで学ぶ学生や卒業生に、

「Minervaで一番学んだことは何ですか。」

と尋ねました。

返ってきた答えは、プログラミングでも、経営戦略でもありませんでした。

「自分で考える力。」

「複数の視点からシステムとして捉える力。」

「複雑な問題を構造化し、自分で判断する力。」

彼らはそう語っていました。

正解を教わるのではなく、自ら問いを立て、複数の視点から世界を理解し、自分自身で意思決定する。

その力こそが、これからの社会で最も重要だという考え方です。

REAPRAも、同じ問いから始まる

REAPRAもまた、複雑な社会課題をシステムとして捉えることを重視しています。

しかし、私たちはもう一つ問いを加えます。

「自分自身を、システムとして見ることはできるだろうか。」

社会を俯瞰することは、多くの人ができます。

市場を分析することもできます。

組織を構造化することもできます。

しかし、不思議なことに、

自分自身になると、その力は急に弱くなります。

感情。

思い込み。

恐れ。

成功体験。

過去の傷。

それらが混ざり合い、自分だけは客観視できなくなる。

私自身も、まさにそうでした。

他者や事業はシステムとして見られるのに、自分自身だけは見られない。

だからこそREAPRAでは、事業だけではなく、自分自身の癖や思考パターンも観察し続けます。

世界を理解することと、自分を理解することは、一つの営みである

社会課題は複雑です。
「社会課題」という言葉を使ってしまっているうちは、その構造を理解できていないのかもしれません。

だからこそ、多面的に考える力が必要になります。

一方で、その複雑な世界をどう見るのかは、自分自身の価値観や経験によって大きく変わります。

何に反応するのか。

何を重要だと感じるのか。

どんな未来に心が動くのか。

つまり、

世界の見方を深めることと、自分を理解することは切り離せません。

だからREAPRAでは、「自己理解」を単なる内省とは考えていません。

それは、自分というフィルターを理解し、より正確に社会を見るための営みです。

複雑な時代に必要なのは、「答え」ではなく「問い」を育てること

生成AIの発展によって、知識へのアクセスはますます容易になります。

だからこそ価値を持つのは、

正解を知っている人ではなく、

問いを立てられる人です。

そして、その問いを更新し続けられる人です。

Minervaが育もうとしている「自ら考える力」。

REAPRAが育もうとしている「自分自身を理解しながら学び続ける力」。

アプローチは異なります。

しかし、その先に見ているものは非常に近いと感じています。

複雑な世界を前にして、誰かの正解を待つのではなく、自ら問いを立て、世界を理解し、自分自身も更新し続ける。

そのような人が増えることこそが、これからの社会に必要なアントレプレナーシップなのではないでしょうか。

REAPRAは、これからも大学や教育機関との対話を通じて、「起業の方法」を教えるのではなく、「複雑な社会の中で問いを持ち続けられる人」を育てる営みに挑戦していきたいと考えています。

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