【実録】2017年のLet's note (SZ6) をChromeOS Flexで爆速化! 失敗から学んだ全記録
はじめに
かつて35万円近くした相棒、Let's note SZ6。しかし時は流れ、OSの壁にぶつかりました。
2017年購入のLet's noteであり、windows11は載せられない
売っても二束三文
最近Google Workspace使う事が多いから試しにChromebookにすることにした
1. スペック厨も納得? 7年前の「怪物」vs 現行のエントリー機
まず、なぜわざわざ古いPCをChromebook化するのか。それは「腐ってもプレミアムエディション」だからです。
家電量販店で3〜5万円で売られている「現行のエントリー向けChromebook」と、今回の「Let's note SZ6」のスペックを比較してみました。
【徹底比較】7年前の怪物 (Let's note SZ6) vs 現代の格安Chromebook
■ CPU(頭脳)
Let's note SZ6:Core i5 / i7 (第7世代 vPro) 腐ってもCore iシリーズ。処理能力の余裕が違います。
格安機: Celeron / Pentium (低電力版)
■ メモリ(作業机の広さ)
Let's note SZ6:8GB / 16GB (LPDDR3) タブを大量に開いてもサクサク動く余裕の容量。
格安機: 4GB(必要最低限)
■ ストレージ(保存場所・速度)
Let's note SZ6:SSD 512GB (SATA/PCIe) 読み書きが高速なSSD。容量もたっぷり。
格安機: eMMC 32GB〜64GB(SSDより遅く、容量も少ない)
■ 液晶(画面の綺麗さ)
Let's note SZ6:12.1型 WUXGA (1920×1200) 縦に広い画面で、Webサイトの閲覧が快適です。
格安機: 11.6型 HD (1366×768)
■ 重量(持ち運びやすさ)
Let's note SZ6:約0.9kg 金属ボディで驚異の軽さ。
格安機: 1.1kg〜1.4kg(プラスチック製で意外と重い)
■ 価格
Let's note SZ6:0円 (資産の再利用)
格安機: 3〜5万円
捨てるには惜しい名機を、今話題の「ChromeOS Flex」で現役復帰させるまでの記録です。
ChromeOSは低スペックでも動くのが売りですが、高スペックなマシンに入れれば「爆速」にらしい。しかも、特に液晶の解像度と、SSDの速度差は体感で大きな違いを生むだろう。
参考にした元記事 古いノートPCをChromebook化して再利用! 「ChromeOS Flex」のインストール手順を解説
スムーズにいくと思いきや、USBメモリの罠やBluetoothの相性問題など、実際にやってみないとわからない落とし穴がありました。同じ過ちを繰り返さないよう、失敗談を含めてシェアします。
1. 準備編:USBメモリの「7.7GB」の罠
まずはインストールメディア(USBメモリ)の作成です。Google公式によると8GB以上のUSBメモリが必要とのこと。
手元になかったので購入しようとしたのですが、最近は32GBなどが主流で、8GBの単品はあまり売っていません。 そこでネットで「8GB 10本セット 3000円強」という格安品を見つけて購入しました。
意気揚々とPCに挿してみたところ…… まさかの認識容量「7.7GB」。
微妙に容量が足りず、ChromeOS Flexのインストーラ作成に使えませんでした。 「8GB」と書いてあっても実容量が少ない激安メモリには要注意です。結局、手持ちの32GBのUSBメモリを使うことになり、こちらは全く問題なく作成できました。(Windowの回復ディスクつくるならばのもう一つ必要、こちらは32GB以上)
回復ディスク作成
ChromeOS Flexをインストールすると、Windowsのデータはすべて消えます。 「やっぱりWindowsに戻したい」「譲渡するために元に戻したい」となった時のために、必ずWindowsが動いているうちに**「回復ドライブ」**を作成しましょう。
用意するもの:
32GB以上のUSBメモリ(中身は消去されます)
作成手順:
タスクバーの検索窓に「回復ドライブ」と入力してツールを起動。
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れて「次へ」。
USBメモリを選択して作成開始。
※作成には1〜2時間かかることもあります。この作業が終わってから、次のChromeOSの準備に進みます。
Chromebook OS Flexのインストーラー
気を取り直して、作成手順です。 Windows PC、Mac、Chromebookのどれでも作成可能です。所要時間は回線速度によりますが、約10〜20分です。
手順①:拡張機能をインストール
Google Chromeブラウザを開き、Chromeウェブストアから以下の拡張機能を追加します。
Chromebook リカバリ ユーティリティ
手順②:リカバリ メディアの作成を開始
ブラウザ右上の拡張機能アイコン(パズルのピースみたいなマーク)から「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を起動し、「始める」をクリックします。
手順③:モデルの選択(ここが重要!)
「Chromebookの識別」画面になりますが、今回は特定のChromebookを復旧するわけではないので、リストから選択します。
メーカーを選択: 「Google ChromeOS Flex」
製品を選択: 「ChromeOS Flex」
ここを選んだら「続行」をクリック。
手順④:USBへの書き込み
※注意:USBメモリの中身は完全に消去されます!
用意したUSBメモリ(16GB以上推奨!)をPCに挿します。
プルダウンメニューからそのUSBメモリを選択。
「今すぐ作成」をクリック。
あとは待つだけです。ダウンロード、解凍、書き込み、検証が自動で行われます。 「リカバリ メディアの作成が完了しました」と表示されたら完成です。(Macだとマウントされなくなりますが、大丈夫でした)
【警告】「回復ドライブ」と「ChromeOSインストーラー」は絶対に同時進行で作ってはいけない
うちのAIがやたら強調していたので、誰かのためにLet's noteをChromebook化するにあたり、準備するUSBメモリは2種類あります。
回復ドライブ(Windowsに戻すための保険)
ChromeOS Flex インストーラー(新しいOSを入れるための道具)
「どうせ時間かかるし、USBポートも2つあるから、2本挿して一気に作っちゃおう!」 あるいは、 「1本のUSBメモリで、まず回復ドライブを作ってパソコンに保存して、そのあとChromeOSを作ればいいか」
そう考えた方。 今すぐその手を止めてください。
その「効率化」が、後戻りできない悲劇を招く可能性があります。
理由はシンプル。「誤消去」のリスクが高すぎる
なぜ「1つずつ」やるべきなのか。理由は2つあります。
1. どっちがどっちかわからなくなる(誤フォーマットの恐怖)
2本のUSBメモリを同時にPCに挿していると、作成ツール上で**「どっちがUSB Aで、どっちがUSB Bか」**の判別がつきにくくなります。
もし間違って、苦労して作ったばかりの「回復ドライブ(保険)」の方を指定して、ChromeOSインストーラーを書き込んでしまったら? その瞬間、Windowsに戻るための保険は消滅します。
2. 「1本のUSB」で使い回すのは危険
「とりあえず回復ドライブを作って、PC本体にデータを移して……」というのもおすすめしません。 回復ドライブは**「USBメモリそのもの」が起動ディスク**になります。中身のファイルだけをコピーしても機能しません。
つまり、**「回復ドライブ用のUSB」と「ChromeOS用のUSB」は、物理的に2本(別々)**用意するのが鉄則です。
正しい「安全第一」の手順
急がば回れ。以下の手順を徹底してください。
まず「回復ドライブ」を作る。 (1〜2時間かかりますが我慢して待ちます)
完成したら、USBメモリに「Windows回復用」と油性ペンで書く(または付箋を貼る)。
【最重要】そのUSBメモリを、PCから抜く。
**それから初めて、**もう一本のUSBメモリを挿す。
「ChromeOS Flex インストーラー」を作成する。
PCに挿さっているUSBメモリが常に「1本だけ」の状態にしておけば、間違って上書きするミスは100%防げます。
面倒くさがらず、「作ったら、抜く」。 このひと手間が、あなたのPCライフを救います。
2. インストール編:BIOS画面への入り方
ここが一番の難関でした。USBを挿して再起動しても、いつものWindowsが立ち上がってしまいます。AIはF12連打すればいいと言いますが、、、
私: 普通にWindowsが立ち上がっちゃうんだけど……
AI: BIOS(UEFI)の設定で、起動順序を変える必要があります。
Let's noteの場合、電源を入れてPanasonicロゴが出ている間に F2 キーを連打してBIOS画面に入ります。(AIは1秒に3回、と指定しました)、そうすると無骨な青い画面に入ります。AIと話ながらすると早くすすみます。
私: 「Secure Boot」は無効にした。「Fast Boot」が見当たらない。
AI: 「UEFI優先度」を確認してください。
ここで、起動順序(Boot Option)を以下のように変更しました。
UEFI: SMI USB DISK(作成したUSBメモリを最優先に)
Windows Boot Manager
...
さらに「USB UEFI起動」が「有効」になっていることを確認。設定を保存して再起動すると……
私: Chrome Flexが立ち上がりました!
BIOS画面に入ったら、「UEFI優先度」の設定でUSBメモリを一番上に移動させ、設定を保存して再起動。 これで無事にChromeOS Flexのインストーラーが立ち上がりました。
3. インストールと初期設定
ChromeOS Flexのロゴが表示され、インストールが始まりました。
私: 日本語を選んで、キーボードはどうすれば?
AI: 通常は「日本語キーボード」を選択します。
私: 「始める」をクリックして……20分ほどかかるらしい。 (〜待機中〜) 私: あと43秒でシャットダウン、まで来ました。完了です。
アカウント設定
Googleアカウントでログインします。
私: 「仕事向け」って何?
AI: 企業管理下で使う設定です。個人の場合は「個人用」を選んでください。
私: 複数のGmailアドレスを持っている場合は?
AI: メインのアカウントでログイン後、「別のアカウントを追加」で切り替え可能です。スマホのように簡単に切り替えられます。
4. 起動後の使用感とスムーズさ
インストール自体は指示通りに進めるだけで完了。 実際に起動してみると……とにかくスムーズです!
Windows時代のもっさり感が嘘のように、WebブラウジングやYoutube視聴がサクサク動きます。「腐ってもLet's note」、基本スペックが高いのでChromeOS Flexとの相性は抜群のようです。
5. 直面した課題と注意点
「これで完璧!」と思いきや、いくつか運用上の課題も見つかりました。
①「@」マークが入力できない!
「メールアドレスの『@(アットマーク)』が打てない!」
Let's noteのキーボードの刻印通り、Pの右隣にある@キーを押しても、画面に出てくるのは[(カッコ)などの別の記号。 これではログインできず、先に進めません。
原因は「USキーボード」判定
ChromeOS Flexは海外発のOSなので、初期状態だとキーボードが**「US配列(英語配列)」**として誤認識されていることがあります。 日本のキーボード(JIS配列)とは記号の場所が違うため、刻印通りに打てなくなっていたのです。
解決策①:とりあえずの入力方法(緊急回避)
ログイン画面で詰んでしまった時は、US配列のルールで打てばOKです。 「@」は以下のショートカットで入力できます。
「Shift」キー + 「2」キー
これで無事に「@」が入力でき、ログインを突破できました。
解決策②:設定で直す(恒久対策)
ログインしてデスクトップ画面に行けたら、設定で正しい日本語配列に直しましょう。
画面右下の時計エリアをクリック > 歯車アイコン(設定)。
左メニューの「デバイス」 > 「キーボード」。
「入力設定の変更」をクリック。
「日本語」を追加し、有効にします。
これで、キーボードの刻印通りに「@」が打てるようになります。 焦らず**「Shift + 2」**。これを覚えておいてください。
② ブックマークバーを同期したい
ブックマークの同期にはひと手間必要
複数のGoogleアカウント(仕事用、個人用など)を使い分ける場合、アカウントを切り替えるだけではブックマークバーまでは同期されません。 アカウントごとにブラウザ設定で「同期」をオンにする必要があり、最初だけ少し設定の手間がかかりました。
③ Bluetoothがつながらない(Realforce R3ほか)
これが一番の痛手でした。 Let's note SZ6の内蔵Bluetooth(v4系)が古いせいか、ChromeOS Flexとのドライバ相性の問題か、Bluetoothがうまく機能しません。
愛用しているキーボード「Realforce R3」を接続しようとしましたが、つながらず……。 最近の周辺機器を使いたい場合は、USB接続(有線)にするか、ChromeOS対応のUSB Bluetoothアダプタを別途用意する必要がありそうです。
というわけでこちら買いました。
④悲報:「クルクルスクロール」は使用不可
Let's noteのアイデンティティである円形タッチパッド(ホイールパッド)。 縁をなぞってスクロールするあの便利な機能ですが……
ChromeOS Flexでは機能しませんでした。
ドライバーが対応していないため、「ただの丸い形をした普通のタッチパッド」として認識されます。 カーソル移動やタップは問題ありませんが、スクロールは「2本指で上下になぞる」という一般的な操作になります。慣れれば問題ありませんが、あのクルクル感が恋しい人は要注意です。
⑤軽いUSBーCメス+ACアダプタ
使いたかったんですよ、これ。やっぱり軽いです。
まとめ
結論:サブ機としての再生は大成功、でも周辺機器には注意
USBメモリはケチらず、容量に余裕があるもの(16GB以上推奨)を用意する。
BIOSへは「F2連打」で入る。
Bluetooth機器は使えない前提で考えるか、ドングルを用意する。
これらさえクリアできれば、引き出しで眠っているLet's noteが、爆速のWeb閲覧マシンとして見事に蘇ります。古いPCの処分に困っている方は、ぜひ週末に試してみてください!
