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消費者金融の正体


お金の問題ではない

社員が消費者金融からお金を借りた。

経営者としては、当然心配になる。

「給料が足りないのか?」

「お金の管理ができていないのか?」

「浪費癖があるのか?」

もちろん、それもあるかもしれない。

しかし私は、
住宅営業時代から数万人の
人生相談を受けてきて
一つの事実に気付いた。

消費者金融の問題は
単なるお金の問題ではない。


消費者金融は何を売っているのか

消費者金融は
お金を貸している会社だと思われている。

しかし、本質は違う。

消費者金融が売っているのは、

「未来」

である。

来月の給料。
半年後の給料。
一年後の給料。

本来まだ手にしていない未来のお金を
今、使わせてくれる。

つまり

未来を売って、現在を買う仕組み。

それが消費者金融である。


なぜ人は借金をするのか

多くの経営者は

「無駄遣いをするからだ」

と考える。

確かに、そう見えることもある。

例えば

課金をする。
ブランド品を買う。
ギャンブルをする。
ガールズバーに通う。
ホストに通う。

これらは一見すると、浪費に見える。

しかし本人が本当に買っているものは
モノやサービスではない。

安心感。

承認。

癒やし。

孤独の解消。

自己肯定感。

つまり
心の不足をお金で埋めようとしているのである。

だから問題は
ガールズバーではない。
ホストではない。
ギャンブルではない。
ブランド品ではない。

本当の問題は

その人の人生に空白があること。

なのである。


社員の問題は、会社の問題ではない

ここで勘違いしてはいけない。

経営者が、社員の人生すべてに責任を持つ必要はない。

しかし、人生100年時代になった今
社員の人生問題は、確実に仕事へ直結する。

将来不安。
住宅不安。
教育費不安。
介護不安。
夫婦問題。
孤独。
自己肯定感の低下。

こうした人生の問題は
やがて仕事の問題として現れる。

離職。
欠勤。
メンタル不調。
生産性低下。
人間関係の悪化。

経営者が職場で見ている問題の多くは
実は人生問題の結果なのである。


給料を上げても解決しない

「給料が低いから借金をする」

そう考えたくなる。

しかし、現実はそれほど単純ではない。

月収30万円でも借金する人はいる。
月収50万円でも借金する人はいる。
年収1,000万円でも破産する人はいる。

なぜか。

人生設計がないからである。

判断軸がないからである。

人は、知識がない状態で不安になると
感情で判断する。

感情で判断すると
未来よりも今を優先する。

そして
少しずつ未来を削り始める。


人生支援経営という考え方

私は、これからの時代
経営は大きく変わると思っている。

これまでの経営は

「どう働かせるか」

だった。

しかし、これからの経営は

「どう人生を支えるか」

になっていく。

もちろん、会社が社員の人生の面倒をすべて見るわけではない。

だが

人生を学ぶ機会を提供することはできる。

お金。
住まい。
保険。
老後。
健康。
災害。

人生の判断軸を持つ人を増やすことはできる。

その結果として、社員は
未来を守る選択ができるようになる。


消費者金融の本当の競合

消費者金融の競合は、銀行ではない。

本当の競合は

人生教育の不在

である。

人生を学ばない。
判断軸がない。
不安になる。
感情で選択する。
未来を前借りする。
そして苦しくなる。

この流れを断ち切るために必要なのは

借金を責めることではない。

浪費を否定することでもない。

必要なのは、

人生を守る判断力を育てること。

である。

私たちが目指しているのは
単に借金をなくすことではない。

一人ひとりが
自分の未来を守れるようになること。

人生の選択に、判断軸を持てるようになること。

それが、私の考える
人生支援経営である。

そしてそれは
人生100年時代に必要不可欠な
新しい経営の形だ。


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