《悪魔ルシファー》霊視録──堕天使ルシファーを霊視する──
〜9月4日 15:30
ルシファーは、古代ラテン語ではLucifer(ルーキフェル)で、「明けの明星」を意味する。金星崇拝において、最も初期のものとして知られているのはシューメル文明の都市ウルクのエアンナ神殿の女神であるイナンナである。彼女は紀元前4000〜3100年ぐらいのウルク時代には既に崇拝されていたと考えられている。シュメール文明を引き継いだ東セム語を話すアッカド人・バビロニア人・アッシリア人の間では、イナンナは別の系統であった女神イシュタルと同一視され、崇拝されることになる。女神イシュタルは、冥界降りで有名であり、これは日本神話のイザナギの冥界降りやギリシア神話のデーメーテール女神の冥界降りと同一系統の神話である。
メソポタミア文明において金星崇拝は、女神を中心として発達していたが、カナン地方のバアル神話を記すウガリット語の『バアル・サイクル』では、金星神である星の神としてアタルが登場し、バアル神の地位を簒奪しようと試みる者として現れる。また南アラビアにおいてアタルは、最高神であるイル(エル)に代わって最高神へと昇格する。ここから『バアル・サイクル』では、バアル神とアタルの間に緊張関係があり、カナン人の宗教において唯一神に昇格する最高神イルと金星神であるアタルとの間に緊張関係があったことが推察される(バアルとイルとの間にも緊張関係がある)。
金星神が女神として崇拝されていた時には、最高神との間に大きな緊張関係は存在しなかったと考えられるが、カナン地方などで金星神が男神となった時に、最高神との間に緊張関係が生じたことが見て取れるわけである。
この辺りにキリスト教における神と堕天使ルシファーとの緊張関係の震源があると考えられる。
旧訳聖書の『イザヤ書』14:12–13ではバビロニアの王の傲慢さに対するアイロニーを込めた以下の有名な文があり、ルシファーの堕天の描写として後代に拡大解釈されたと見做されていることは有名である。
ああ、お前は天から落ちたのか、
明けの明星、暁の子よ。
お前は地へと打ち砕かれた、
諸民族を打ち負かしていた者よ。
お前は心の中で言った。
『私は天へ昇ろう。
神の星々よりも高く、私はわが王座を掲げよう。
そして私は集会の山、
北の果てにある山に座ろう。』
しかし、これは単にバビロニア王への諷刺文ではなく、当時、人口に膾炙したバアルのザフォン山の玉座を狙うアタルと、その失墜の物語をバビロニア王に適用し、喩えたものであり、金星神のアタルの傲慢と失墜を比喩として用いたものである。イザヤ書の成立期(紀元前8世紀〜7世紀)には、金星神としてのアタルは、高慢によって堕天した者の代名詞だったのである。
その後、ルカの福音書でイエス・キリストの言として
Ἐθεώρουν τὸν Σατανᾶν ὡς ἀστραπὴν ἐκ τοῦ οὐρανοῦ πεσόντα.
私はサタンが、稲妻のように天から落ちたのを見ていた。
上記の『ルカの福音書』におけるイエス・キリストの言としてのサタンの堕天に関する発言と、『イザヤ書』において比喩として使われたセム族に広まる金星神アタルの堕天が結び付き、金星を指すラテン語のルシファーが、堕天使を表すものとして、教父のテルトゥリアヌスやオリゲネスを通して定着していったと考えられる。またアウグスティヌスの『神の国』でも一部の天使の傲慢を由来とする、自由意志による神への反逆について述べられている。
多神教において、オシリスとセトの争いやイザナギとイザナミの黄泉の国での諍い、天照大御神と素盞嗚命の争い、エルとバアル神の争いや星の神アタルとの緊張関係など、神々の対立関係は珍しいことではないが、唯一神の教義において、唯一神と唯一神以外の者との対立・緊張関係は、多神教神話の長閑な兄弟喧嘩の類いとは異なった色彩を帯び、許されざる反逆のニュアンスを得ることになる。そしてこのようなパースペクティブの変化に悪魔ルシファー誕生の由来があるとも考えられる。つまりエジプト神話においてオシリス神を唯一神とすれば、セト神は悪魔と見做されざるを得なくなり、その砂漠の神としての立場は下落せざるを得ないわけである。

以下が《悪魔ルシファー》の霊視記録である。
早めに取った夏休みの最終日の今朝、私は結跏趺坐して、数分間、瞑想に入る。Noteの更新ばかりをして終わってしまった短い夏休みだったが、最後の締めとして私は《悪魔ルシファー》を霊視することを決意している。呼吸を意識し、いつもの方法で変性意識に入る。その後、幾つかの過程を経て、第三の目付近にある特殊な方法で、霊界へと続くポータルを形成し、その先にターゲットとしての「悪魔ルシファー」を念ずる。──そして視界が開ける。
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8月5日 15:30 〜 9月4日 15:30
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