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青く 透明な炎がゆらめく 


Blue, transparent flames flicker.  


大きな窯の内で、動物の唸り声のような音をたて
青く透明な炎がゆらめいている。


燃えているのは、炭材から出た木のガスだ。
酸素に反応して爆発するガスの熱風で、窯の温度は1000℃以上になり
炭材に残っていた不純物を燃やし尽くす。

この熱風には酸素がないため、炭材が燃えて灰になる事はない。
この工程には8時間ほどかかるだろう。

その炎と青煙が、焚き口の通風口からも吹き出してくる。

この「吹き返し」と呼ばれる青煙の逆流は
酸素を取り込んで、ガスが渦をまいて爆発燃焼している証拠で
これが起こらないと、良い炭にはならない。

良い炭は不純物がなく、火をつけた時に煙も臭いも出ないのだ。


だが、学校が終わって様子を見に来た娘は、震え上がった。

窯の中が、こんなすごい事になっているなんて…
熱い! 怖い!

「おっかな〜い!」

でも、見たい…
「さがっとけ。もっとさがっとけよ!」
父さんにどなられても、目が離せない。

じいちゃんにも「後ろでじっとしとけ」と言われた。
じいちゃんは、昨夜から泊まりこんで様子を見ているのだ。


夕方になる頃
煙が淡青色になり やがて透明なかげろうのようになった。

窯の中の炭材は、底の方まで赤白色に変化し、動物の唸り声も止んだ。

通風口から棒を突っ込み、炭材をを倒すと
「カラカラ、シャラシャラ」と、硬い金属音が窯の内に響いた。

炭が焼き上がったのだ。
それを見届けてから、じいちゃんは帰って行った。



青く透明な炎が揺らめく

Blue, transparent flames flicker

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#炎
#炭
#窯


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