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🍎偏差値45の教員。先生になる


年度当初の職員会議も終盤に差し掛かったころ、部活動担当の村田先生から全体に連絡があった。
「部活動の件についてお世話になっています。個々の先生の話を伺い、部活動配置を一部変更しました。ご協力してくださった先生方ありがとうございます。今年度はこの部活動配置で決定としますので、よろしくお願いします。」

ペラで配られた紙を見た。何個かの部活動で顧問の先生が変更されており、難航をしたことがよく分かった。

私は剣道部で佐々木先生と組むことになった。佐々木先生は再任用の先生で年齢も60を越している大ベテランだ。とりあえず、平気だろうと安心していると、前に座っている上谷先生から声をかけられた。
「職員会議が終わったら教科部会を開こう。」と、言われた。上谷先生の指示通り、家庭科室に行くと町田先生もいた。曙中学校の国語の先生は私を入れてこの3人みたいだ。

教育実習ぶりに手に取った2年生の国語の教科書はずっしりと重く、これから始まる1年間の不穏さを物語っていた。

学年配置は、1年生を上谷先生、2年生を私が、3年生を町田先生が持つことになった。


上谷先生も再任用で40年以上教員をしているベテランだ。週に2回ほど、上谷先生の授業にサポートしながら学ぶ形で参加することになった。

「何か横山先生みたいな若い先生と国語が持てるなんて、嬉しいわ。おばさんだから、色々忘れちゃうけどよろしくね。」と気さくに挨拶をしてくれたのに対し、ぶっきらぼうに
「お願いします。」とだけ答えた。町田先生に
「いつから2年生は授業を始めるの?」と、聞かれたが、いつからですか?と、いう感じだった。

他の学年は、最初の1週間の授業がもう決まっており、週明け3日後から少しずつ授業が始まるそうだ。上谷先生から
「教材研究とか大丈夫?必要な教材買った?」と、聞かれたが、そんなもの知るよしもなく、何のことですか?と聞いた。
そこから、上谷先生とワークやファイルの注文を一緒に行い、一通り授業の流れや授業の仕方について聞いた。上谷先生がプリントで授業を行っているので、とりあえず自分です作成したプリントを使い授業をすることにした。

職員室に戻り、教科書をとりあえず開いてみた。ページには「詩を味わおう。」と書かれており、長年使われていなかった軟弱な脳みそが弾け飛ぶ感じがした。

詩を味わうの意味がわからない。詩を口の中に入れて舐め回したことなど1度もない。詩の味が酸っぱいのか甘いのかもわからなければ、どうやって味わうのかもわからない。教科書に掲載されている今読んだ詩が、口から出てきてゲロを吐きそうになった。


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