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留年・試験など、うまくいかなかったと思っている方へ

前回のこれから社会人を迎える医師の話と違った側面で
こちらの側面も同時に伝えたいなと思っていました。

毎年、後輩や身近な人からこんな声を聞きます。

「試験に落ちてしまいました」
「留年してしまいました」

その落胆は、よく分かります。

僕自身、浪人もしていますし、
卒業試験に落ちて、留年も経験しました。

そのときに僕が感じていたのは、
悔しさや悲しさというよりも、

「無力感」

でした。

「自分は結局ダメなんだろうな」
「これでダメなら何にもなれないんじゃないか」

そんな感覚でした。

だからこそ、
同じような状況にいる人に向けて、
少しでも力になれればと思いを書いてみようと思います。


遅れることは、悪いことなのか


まず前提として、

ストレートで進むことだけが正解なのでしょうか。

もちろん、

  • 試験に受かる努力

  • 早く社会に出ること

は大事なので、ある意味正解ですよね。

僕も正直、
「あのときもっと精神的にも成熟していれば」
「もっと戦略的にやれていれば」
と思うことはあります。

一方で、

その時間を
「足踏み」と捉えるか、
「チャンス」と捉えるかで、
過ごした時期の価値は大きく変わる

とも思っています。


試験に受かるために必要なこと


まず考えた方がいいと思うのは、

「その試験に受かることは、自分が本当にやりたいことか?」

ということかなと思います。

いやここまで行ったんだから医者でしょ。
今は試験が大事なので余計なこと言わんでください。

と言われると思いますが、

資格はあくまで「手段」です。
その先に何をしたいのか。

そこが曖昧だと、僕の場合、
モチベーションは続かなかった。
多かれ少なかれ、気持ちの波が訪れるからです。

もしイメージが湧かないなら、
試験期間中かもしれないけど、

  • 実際にその職(科・病院)の人に会う

  • もう一度、現場を見る

  • 話を聞く

こういう経験をしてみるのもおすすめです。

実際、試験に落ちた学生が
以前勤めていた勤務先に実習に来た機会が幾度とありました。
「やっぱり医者になりたい」
と言って帰っていく姿を何度も見てきました。


「頑張る」だけでは足りない


もう一つ大事なのは、
戦略です。

僕自身、浪人も留年も、
「努力不足」と言えばそれまでです。

ただ何を努力するのか。

試験には「ルール」があるという事実を割り切ること。

そのルールを理解して、
どう戦うかが「試験対策」です。

僕は正直、
試験対策がかなり甘かったと思います。
僕は昔から、
試験対策というものにどこか抵抗がありました。

教科書とか本当の理解が足りないな、と思うタイプでした笑

でもそれは、ただの甘えだったのかもしれません。
これは普通に大学受験を乗り越えた人が、
自分が高校生にどうアドバイスするかと同じことです。

  • 過去問を分析する

  • 自分の弱点を把握する

  • 必要な知識に絞って学ぶ

  • 記憶に定着する反復の工夫をする

  • 本当に定着したかアウトプットする

これができていれば、
結果は変わっていたと思います。

実際、
専門医試験も合格率80%程度とはいえ、
時間のない中での試験だったので

  • 出題傾向を分析し

  • 足りない知識をpick upし

  • 効率的に情報収集

  • 背景知識不足と思えば、そこだけ原著系を読む

試験の「意図」を読みながら、そんなやり方で、
試験への苦手意識の強い自分でも
時間をかけずに合格することができました。

良し悪しはありますが、
試験は「試験として割り切る」ことも大事
だろうなと思います。


失敗は、自分の弱さと向き合うチャンス


SLAMDUNKはおじさん漫画でしょうか。
この漫画で常勝の山王工業が主人公の高校に負けた際に
監督がこんな言葉を残しています。

「負けたことがあるということが、いつか大きな財産になる」

負け続けている僕からすると、もはや、
「負けは常に財産」
くらいな感覚でしょうか・・笑

ただの負けっぱなしではなく、
僕はこれだけ負け続けると、恥ずかしながら、
いい負け方がわかってきます。

僕自身、

  • 中学受験の失敗

  • 浪人

  • 留年

いろいろ経験しました。

その中で負ける経験は、
自分の弱さと向き合うことのチャンス
になります。

例えば、

  • すぐ誘惑に負ける

  • 変なプライドがある

  • 基礎を軽視する

こういう部分に向き合うのは、
正直かなりしんどいです。
そこに向き合えたときに、
人として一段成長してきた自負があります。


足踏みは、視野を広げる


というのも、順調に進んでいるときって、
意外と視野が狭くなります。

居心地がいいからこそ、進めるからこそ
そのまま進んでしまう。

でも、
止まったときに見えるもからこそ
気づく大切さもあります。

僕はよく、北海道の道を車で走ることがあるのですが、

めちゃめちゃ気持ちよく、走っていると、
目の前やその先の道しか見えません。

でも、信号で止まったときに、
なんだよ、と思いながら、ふと周りの景色を見る。

「ここに川が流れていたんだ、この山きれいだな、あそこに動物もいるわ」と思う。

おそらくこの一年、普通に生きているだけでは、
見つからない・感じられない
思いや経験に出会うはずです。

留年中は、
EBM、海外のGP、料理、Teaching is Learning
に出会えました。

フリーランス医になった時は、
自分の本当にやりたいこと
に向き合う時間になりました。

足踏みしている時間は、
そういう時間かもしれません。

なので、1段落上の記事は、負けに対するややマッチョ的な発言でしたが、
別にただゆっくり過ごすだけでも意味があると思います。


周りは、自分が思うほど気にしていない


これは今は思えないかもしれませんが、

周りは、自分の足踏みをそこまで気にしていません。

確かに、

  • ストレートで進んだ人

  • 失敗していない人

は「すごい」と思われるかもしれません。

でもそれは、
本当に自分の生きたい生き方とどれだけ関係あるのかなーと。

社会人の中の数年は、確実に誤差といえます。

そして、
これから、AIやスキルが自動化されていく中で

「自分らしさ」そのものに価値が出る時代が到来すると言われています。

その「らしさ」は、

  • 成功 だけでなく

  • 失敗や葛藤

  • そのとき考えたこと

も含めて作られるものだと思います。

むしろ、
うまくいかなかった経験が、後でさらなる強みになるんじゃないか
とさえ思います。


最後に


とはいえ、正直、
今まさに落ち込んでいる人には、
この文章はあまり刺さらないかもしれません。笑

当時の僕も、
きっとそうだったと思います。

マッチングで初めて第一志望に受かった、
けど卒業試験に落ちて、行けなかった時。

僕は第一志望には絶対に通らない運命だなとかなり落ち込みました。
でも腐らずに、翌年もう一度就職させてもらえました。

「あのときの自分、大丈夫だ!年次を経るごとに充実してるぞ!」

回り道も含めて、
ちゃんと今につながっています。

そして今、
幸せに生きています。

ということで、誰に何と言われようと
自分史上もっとも充実した1年をお過ごしください^^

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