ここではない気がして‥
会えたり、会えなかったり
施設内感染の連絡もあったり。
それでも、ガラス越しの面会は月に1回から2回に増えていました。
母の白髪は相変わらずでしたが、髪型は綺麗に整えられていて、少しだけ安心しました。
ある日、
面会を終えて帰ろうとすると、
施設の事務の方に呼び止められました。
「キヨさん、施設に入所してから一年が経ちましたね。
コロナの影響もあって、今後のお話しが途中になっていましたが」
そして、提案されました。
「一ヶ月ほど、紹介する有料老人ホームで過ごしていただいて、また、
こちらに戻るという方法もあります」
「そういう方法が‥」
答えながら、何故かしっくりきませんでした。
気がつくと、またお尻に火がついている。
そんな状況にため息が出ました。
一ヶ月、別の施設へ。
慣れない場所で、また母は混乱する。
そしてまた移動?
では、別の介護老人保健施設を探す?
でも
結局、数ヶ月後には動くことになる。
こんな状況で、
母が落ち着いて過ごせる場所が本当にあるのだろうか。
‥‥それでも
いまは情報を集めようと思えば、難しくはない時代です。
思いついたのは
母の暮らしていた地域に戻り
施設を探してみることでした。
