美容のウソ・ホントを100時間かけてまとめてみて気付いたこと₋③
専門知識がある人にしかわからない表記になっている
以前、美容関連のセミナーに行ったときの話です。
講師の先生が、こんなことをおっしゃっていました。
「化粧品の世界は、意図的に素人には判断できない表記をするケースが多い。
誰だって、きれいになりたいから、いい商品を選びたい。
しかし、成分表を読んでも、効果や安全性を見抜ける人はまずいない。」と(笑)
実際に、よく見る成分表示の一例ですが、
水、グリセリン、BG、ペンチレングリコール、ジメチコン、ポリソルベート20、カルボマー、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタロール、1,2-ヘキサンジオール、エチルヘキシルグリセリン、トコフェロール
これらには、記載する際にあるルールがあるようです。
・記載する順番は、配合量が多い順
・名前はすべて国際命名法(INCI)を記載
・成分そのものの機能は記載する必要はない
・含有量は記載する必要はない
・商品ごとの酸性、アルカリ性の濃度や作り方などは不明でよい
なので、
「どんな成分が、どれくらい入って、どう働くか」
は、なかなかの知識がないと判断できないということになります。
同じ成分でも「効く・効かない」が変わる
確かに、有効成分が配合されているため肌にはいい。
それでも、効き方に差が開いてしまうトリックが「処方設計」です。
・ビタミンC(アスコルビン酸)は、濃度が低いと効き目がない。酸化しやすく、処方が困難
・ヒアルロン酸は、分子サイズによって潤い方が変わる
・レチノールは、効果が出る濃度と安全性のバランスが非常に難しい
といったように、効果の認められている成分であっても、
「配合量・形状・処方」
次第で、「効くか効かないか」は変わってくるということです。
これ、今後どこかで紹介できたらいいなと思っているのですが、サプリメントの世界でも同様のことが言えるのですよ。
科学的根拠の「グレード」を判別できないと騙される
信用してもらうためにも、
「研究で証明!」
「世界的な情報誌でも取り上げられた!」
というような、エビデンスマーケティングたるものが増えているように思います。
ただ、ひと言で「研究」といっても、かなり幅広いのが現状。
コスメ界では、実際にこんなケースが多かったりします。
・人を対象とせず、細胞レベルの研究で商品化している
・人を対象にしていても、その人数はとても少ない
・使った集団、使わなかった集団で変化を比べていない
・どのくらいの期間使って、どのくらい良くなったかを調べていない
ひとつのポイントは、
「どんな研究が行われているか」
ということです。
・試験管内(in vitro)
⇒ 信頼度(低)
・動物実験
⇒ 信頼度(中~低)
・小規模なヒト試験
⇒ 信頼度(中)
・二重盲検RCT
⇒ 信頼度(高)
これだけでも、
「研究=すごい」
というひとくくりではなくなると思います。
このように美容業界では、根拠よりも魅力的なキャッチコピー、インフルエンサーの案件、レビューや口コミを優先してしまい、
「この人が言っていたから、とりあえず買ってみよう」
「口コミが高いから買ってみよう」
となりがちです。
「そんなこと、いちいち気にしていられない」
と言われることもあります。
しかし、知っているか知らないかで、かなりの時間とお金の無駄を省けたという人も、たくさんいらっしゃいます。
・肌質・年齢・ホルモン状態・生活習慣など、まず見るポイントが違う
・主観の「効いた!」には、ばらつきが多すぎる
・PR案件と広告に惹かれるが……
・成分名だけで見ても、あまり意味がない
ここまでの内容を読んでいただき、今までの商品選びに疑問を感じていただけたなら、美容の無駄がなくなるまでもう少しです。
案外、きれいな肌を手に入れるのに、お金は関係ありませんよ。
