仕事人間のわたしを、いったん成仏させた日
やってもやっても終わらない仕事って、ありませんか。
終わらないんですよ。
本気と書いて、マジで終わらない。
朝からいろんなことが重なって、
今後の見通しだの、長期的な計画だの、人員計画だの、頭の中に一気にいろんなものが流れ込んできた。
その瞬間、私の脳みそは静かに電源を落としました。
プツン。
いつもの私なら、なりふり構わず突き進んでいたと思う。
終電まで仕事したら終わるかな。
休日に出て片づけようか。
家に持ち帰るか。
でも、ちょっと待て。
私はいま、余白をつくる練習中だった。
今までと同じことをしていたら、
今までと同じ私になる。
それはちょっと困る。
目の前には、おそろしいくらい仕事がある。
でもそのとき、ふと思った。
今日はいったん、
仕事人間の私は成仏したことにしよう。
おつかれさまでした。
長い間、よく働きました。
そう思ったら、少しだけ冷静になった。
もし今、自分がこの場からふっと消えるとしたら、何をどうするだろう。
そう考えると、やることが見えてきた。
私以外の人でもできることは、お願いする。
私にしかできないけれど、今はできないことは、上司に相談する。
今日どうしてもやることだけを残す。
決めてからは早かった。
持っている仕事を、いったん全部テーブルの上に出して、ひとつずつ人に渡していった。
すると、背中いっぱいに背負っていた荷物を下ろしたみたいに、頭と体が少し軽くなった。
余白って、こういうことかもしれない。
何もしない時間を作ることだけじゃなくて、
自分ひとりで抱え込んでいるものを、ちゃんと手放すこと。
この日は、どうしても集中したい大きな仕事がひとつあった。
ずっと準備してきたこと。
チームの仕事を少しでも楽にするために、どうしても通したかったこと。
そのひとつに集中することにした。
頭ではわかっていたつもりだったけれど、
マルチタスクが業務効率を下げるとは、こういうことなんだ。
体でわかった。
天国に行った仕事人間の私が、
笑顔でこちらにハイタッチしてきた気がした。
よくやった、Yukko。*.゚+
結果、その日私は、いちばん大きな仕事ひとつに集中して、定時に帰った。
誰も何も言わなかった。
仕事を引き受けてくれたメンバーも、普通に笑顔だった。お願いしたら、快く引き受けてくれた。
ありがたや。゚(゚´ω`゚)゚。
私は、シアワセ者だと思った。
真面目変人、普通の変人へ進化できそうな予感。
変人の階段を、また一段のぼった気がする。
おしまい。
