「やしゃご公園」で喋ったり喋らなかったこと
「やしゃご公園」で喋ったり喋らなかったこと〜思ひでnote〜
11月15(土)、11月16(日)に開園した「やしゃご公園」。
そこで語ったり語り忘れたりした、伊藤ちゃんの思いつき言葉3選!!!(+番外編)。
来れなかった方と僕の記録用です。



1.台詞の前に入れる「間」のおもしろさ―“何を言うか”より“いつ言うか”
これはもうそのまんま。
「好きだよ」という同じ台詞でも、発語のタイミングだけでニュアンスが全部変わる。
0秒〜すぐ言う:そのままの感情
2秒:言葉に“質量”がのる
4秒:迷いがにじむ
4.5秒:「嘘かも?」と相手が感じる
6秒以上:本気、あるいは言いにくい背景があるように見える
高校演劇の審査で「上手くなりたいんですけども」と聞かれたら、
ストップウォッチ10秒チャレンジを勧めます。
10秒ぴったりに止めるやつね。
「で、応用にもっていけばええんとちゃう?」と関西弁で煙に巻きます。
稽古方法は色々なので、断言はしません。
※高校演劇だと本番一発勝負のパターンが多いので、緊張感バクバクです。
なので、本番集合して10秒チャレンジをすると、今日の体感速度がわかるので、「あ、今日は早めに押しちゃったから、気持ちゆっくりにすると稽古のスピードになるな」とかもわかります。
昔は0.2秒単位で指示してたりもしたけど、最近は皆勝手にやってくれるのでお任せが多い。
役者さんへのおすすめは、1台詞につき最低3パターン(弱・中・強)用意して稽古に臨むことかしら。
ストⅡでいう、弱・中・強。いけたらパンチとキックの使い分け。
大体それで周りの役者さんや戯曲とも会話できますよ。
2.同時多発言―平田オリザさんと僕の用途の違い
オリザさんの同時多発はオーケストラ的で美しい旋律です。
奥行きを音で感じさせる同時多発。
ちゃんと耳をすませばどちらの会話も聞き取りが可能です。
これは、台詞の長さや情報量をオリザさんが制御している賜物です。
対して僕のは、目的がリアリティ感、現状の世界の混沌(カオス)を表現すること。
聞き取れるように作っていない。
どっちの台詞も聞くことも見ることもおそらく無理です。
同時多発の台詞もあえて長くしています。
ただ二つのコミュニティの台詞のおしりを同じワードにして、無駄な奇跡感を出したりして遊んでいます。
※これは体験しないと説明しづらいけど、参加してくれた方には伝わっているはず。
3.なぜ「良い人最強論」をしつこく言うのか
演劇界だけでなく、大きく社会がそうなると予想されると思うのですが。
岡田斗司夫さんの言葉を借りれば「ホワイト化社会」で生き残る術になる考え方だと伊藤個人が思うので、繰り返しこのnoteでもXでも友達にもよく書いたり言ったりしています。
SNSなどの普及が広がりつつ、ハラスメントの問題が渦を巻く現代社会は、人との距離が近くて遠い。
特にヤバいと思っているのが、
役者が芝居下手こいてても、誰もそのことに触れられない現象。
現在の演出家の一番のゴールは「誰も傷つかずに千穐楽を迎える」こと。
もちろん『芸術として」の演劇の担保はしつつ。
だいぶ言葉を選んで演出をするので、
下手こいてる役者に「自分、下手こいてるで」とハッキリ言う事はもうありません。以前もないか。
じゃあ、どうすれば“教えてもらえる側”になれるのか。
答えはシンプルで、バカっぽく見えるように生きる。
人の下に行く
ノーガードでいる
人にやさしく、無知の知を実践
すぐになんでも「え、わかんない。チョコ食べる?」って言える人が吉です。
僕は、10代・20代のとんがりコーン時代は人見知りも相俟って、斜に構えて喋らないタイプでした。なんか喋んないほうがモテるかと思ってたし。
今思うと、もっと「わかんない」を出してたら、もっとアドバイスもらえてたのにね。
そしたら今ごろ山田孝之さんと洒落たバーとかで飲んでたかもしれない。
(もう断酒だから関係ないけど。)
《番外》演出家にしか出来ないこと
高校三年生の子に「演出家にしか出来ないことって何ですか?」と聞かれたので、その考えをまとめ直したものです。
【演出家だけが“全体を俯瞰する”】
舞台にはいろんな“位置”がある。
作家:作品世界を生む神様。だが、その守備範囲は作品内。
役者:登場人物とその状況に籠もる。
音響・照明・美術:役者のすぐ後ろで、作品世界に寄り添わせる技術を使う。
制作:現実世界で戦う人。宣伝・誘導・お金・受付など。
観客:現実と演劇を行き来する存在。(※作品タイプで役割が変わるけど)
で、演出家はその全員のさらに後ろに立つ。
劇場空間では、誰よりも――神様の劇作家よりも――空高く飛び上がる人。
作家の意図を汲みながら、役者・音響・美術を動かし、制作と相談して客席の居心地も調整。
全員が同じ方向を向けるようにする。
各所で問題が出たら火消し。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。超大変。
その分プレッシャーは最大だけど、うまくいった公演は誰よりも充実した気持ちになるのは確かです。
【まとめ】
こんな話をしながら、役者さんに合わせて演出したり、ぶっこむ役者さんに笑かされたりして遊んでたら、いつの間にか閉園時間になっていましたとさ。
【久々のやらしいやつ】
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肩揉むとかか?…ちがうか。ちがうな。
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