【自立分配型モデル】なぜにいとうちゃんは、こんなにも金の話をするのか
12月12日に思いついた思考実験「伊藤企画」が、実現性を完全に帯びたため(出演者も決まったようなもん。)、
おさらい自己紹介と、成功したらパクってほしい伊藤企画の建付け「自立分配型モデル」詳細を説明します。
まずは、自己紹介から始めさせてください。
伊藤 毅
(伊藤企画/やしゃご 代表)
俳優・劇作家・演出家。
現代口語演劇の方法論を基盤に、戯曲創作および演出を行う。
主に「社会の中層階級の中の下」に位置する人々の生活を題材とし、大きな成功も破綻もない日常のなかで生じる、宙ぶらりんな喜びや悲しみ、関係の行き違いを丁寧に描くことを目的としている。
登場人物の誰かが明確な悪者であるわけではないにもかかわらず、問題が起き、解決しないまま残ってしまう状況──
そうした答えの出ない出来事を、過度な説明や感情の誇張を避け、会話と俳優の存在を通して舞台上に立ち上げることを作劇・演出の核としている。
原作戯曲・小説の翻案においては、構造や人物関係を尊重しつつ、現代の生活感覚、日本語の口語に引き寄せた再構成を行うことを特徴とする。
主な作・演出歴
『アリはフリスクを食べない2024』
2024年/やしゃご/中野MOMO
作・演出:伊藤毅二本立て公演『旅するワーニャおじさん』
2024年
ブライアン・フリール版『ワーニャおじさん』
ユン・ソンホ翻案『寂しい人、苦しい人、悲しい人』
演出:伊藤毅『この夜は終わらぬ。』
俳優座80周年記念事業 第一弾
2022年/俳優座スタジオ
(作・演出参加)
「伊藤企画」の立ち上げ
伊藤企画の目的は、
主宰・俳優・観客の三者が、精神的にも経済的にも破綻しない興行モデルをつくることです。
僕はこれまで、誠実に演劇という芸術に向き合い、
経済面でも、出来る限り俳優やスタッフにペイをすることを選んできました。無理をしてきました。
それをわかって手伝ってくれる皆には感謝しています。
実際、2018~2024年まで、
1公演あたり100万円以上を俳優ギャランティとして支出してきたらしいです。
これは感覚の話ではなく、帳簿上の事実です。
もちろん、その金額が俳優一人ひとりの生活を支えられる水準だったかと言われれば、答えはNOです。
人数で割れば、決して高い金額ではありません。
それでも私は、「主宰が責任を持つ」という意味で、この支出を続けました。
ただ、はっきり言ってしまうと、
このやり方は、持続可能じゃねー。もう私の冒険時代は終わりました。
なんか、チケット代が上がっても、俳優に入る実入りは増えてねーし。
結果的に主催(でっかい組織)が延命するための構造になっていく。
これは演劇に限らず、多くのエンタメ業界に共通する問題です。
「あ、この戦い方、勝てる見込み無し!」と判断しました。心ポッキリ。
それでも演劇を続けるために
正直に言えば、
これまで僕は「損をしてでも回す」という役割を引き受け続けてきました。
主宰だからね。
しかし、
持ち出し100万円を払い続けても、結局ワンチャンなかったわけです。
(しかも助成金200万とかもらっときながら持ち出ししてんだからアホ)
企画書によく書く「誰かが救われた実感」という嘘も無く、
「また次も、同じやり方をするしかない」という閉塞感だけが残った。
そこでクタッとなって寝ながら考えたのが、
主宰・俳優・観客の全員が“自分のリスクを理解した上で関わる”仕組みです。
企画の根幹となる考え方
伊藤企画が重視するのは、以下の3点です。
俳優が、正当に報われる
演劇経済の透明化
経験が、次につながる形で残る
この設計のために、
華僑社会にある互助制度「頼母子講(中国語圏では“会”と呼ばれる)」の考え方を参考にしました。
これは、
一定額を出し合い受取人が「順番」に回る
借金でも、利息でもなく「信用」だけが担保になる
という仕組みです。
順番が回ってきた人は大きなお金を手にお店を開いたりするそうです。
僕は「チャンスが必ず来る制度」にピンときました。
伊藤企画では、この思想を演劇創作の場に応用しています。
他業界との類似モデル
他業界で近いのは、
IT・スタートアップ分野における
「教育 × 実践 × レベニューシェア型」プログラム。
アクセラレーターやブートキャンプに近い構造です。
主宰(メンター)が、ノウハウ・環境・案件を提供する
参加者は、参加費や労力を提供する
成果が出た場合、利益を参加者に還元する
ただし、伊藤は「育成」「教育」はしないから違うのです。
私は演出家なので、やるのはあくまで演出です。
「芝居良くする」マンなのだ!わーはっはっは!
俳優とは、
「演技する人」⇄「演出する人」という
役割の違う対等な関係でありたいってことね。
公演概要(第一回)
公演期間:全10回公演
会場キャパ:50席
チケット価格:1,500円
上演形式:1ユニット3作品・約100〜110分
参加費について
出演者には、事前に15,000円の参加費をお支払いいただきます。
(※一部ゲスト俳優を除く)
この参加費は、
稽古場代
会場費
制作諸経費
に充てられます。
差し引いて残った分が、
伊藤の戯曲翻案著作権料および演出料となります。
今回の場合、
20名 × 15,000円 = 300,000円
ここからケチりにケチって約10万円の実費。
差し引き、残り約20万円が私の取り分です。
稽古時間で割ると、時給約700円。
しかし、主宰して、演劇でプラスが約束されるのは、初めて。
チケット収入の扱い(重要)
チケット収入は、
1.観客を呼んだ人数分だけ、その俳優に帰属します。
2.均等割りはしません。
(フェアじゃないから確認作業がめんどくさいけど、そうします)。
伊藤自身も、呼んだ分のみを収入とします。
例:
10人呼んだ場合→ 10人 × 1,500円 = 15,000円
→ 参加費が実質0円
それ以上は、すべてプラス収入です。
👉 無理なノルマは起こりようがない!
👉 「少しずつ呼べば回収できる」設計!
このシステムの欠陥
この企画で最も難しいのは、
このモデルが俳優の「プライド」とぶつかる可能性がある点です。
これまで正当なギャランティを受け取ってきた俳優にとって、
伊藤企画は魅力的に映らないかもしれません。
その感覚は、とてもよくわかります。
現在そこそこ売れてる俳優は、
伊藤の周りにはもうあんまり来ない!
でも、もうそれはいいんです。
僕はギャランティを用意する気力と体力がなくなってしまいました。
(※いい俳優って思ってた人達、「伊藤企画」に参加してくれるけどね。
しかも知り合いじゃないから嬉しい。)
もういいよ!ども、ありがとーやっしたー!
伊藤に残るは、演劇界への愛故のアンチな気持ちだけ。
・僕の力で、音響照明舞台美術がいなくてもいいものを作りたいという欲!
・お客さんに
「あそこチケット安いのに、おもしろいよねー」
と言われる我になりたい欲!
そして俳優が、次につながる経験を勝手に持ち帰って、
この場を離れていくのが一番いい!ってマジ思う!
売れろ!あんちくしょー。
で、つまり、その『現実的な選択』が、
これ👇
🐧🗻「伊藤企画」🌊🐟
※この興行モデルは完成形ではありません。
失敗する可能性もあります。
でも、少なくとも「今よりマシな失敗」をしたい。
三が日が終わったら、
公演情報など、
詳細発表をいたします。
(タイトル決めなきゃ)
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