【緊急提言】住宅•食品•医療...連鎖する供給危機 ナフサ供給の嘘と真実

5月9日の報道特集で、プラスチック容器、塗料用シンナーの供給不安の実態を報じていた。政府が調達は足りていると訴えるも、実情は輸入で補ってるのが実情だ。仮に解消しても、間に入る中間業者が目詰まりを解消させる気がないからだ。
過去に小生が本noteで述べた内容が現実となってきた。政府が『在庫はある』と強弁しても、現場に届かないのはなぜか。それは中間業者が『さらなる高騰』を見越した在庫の抱え込みや、次回の入庫が不透明なことへの恐怖からくる『防衛的な目詰まり』を引き起こしているからではないか。川下の悲鳴をよそに、川中の論理で蛇口が締められている実態を直視すべきだ。

プラスチック容器について、4月30日発表において、原料となるポリエチレン、ポリプロピレンの在庫状況について、「国内需要の 1.8 カ月程度の水準を維持しており、日本全体として必要となる量を確保している。」としている。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/material_industry/pdf/430.pdf

報道特集では、調剤薬局における容器在庫は1−2週間と報道されていた。この乖離はなんだろうか?

またシンナーにおいても政府は、「『供給の偏り』や『流通の目詰まり』が生じている」ためで、その原因特定と「サプライチェーン間で原料の供給見通しを共有することで解消済み」と説明している。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/material_industry/pdf/1.pdf


しかしながら実態とかけ離れた状態が相次ぎ、ついに住宅業界は新規注文を止めたり価格転嫁に動いているのはtotoさん、LIXILさんはじめ建材メーカーの動向を見ていただければ腑に落ちるのではないか。

食品業界も然り、食品包装などでは大幅な値上げが相次いでおり、早ければ今夏以降、ナフサ不足を要因とした値上げラッシュの可能性を秘めていると下記で論じている。一見無関係に見える『住・食・医』の危機は、すべて『ナフサ』という一つの根っこで繋がっている。住宅建材の受注停止も、スーパーに並ぶ食品の値上げも、薬局で容器が足りない事態も、根源は同じだ。この上流での揺らぎは、早ければ今夏以降、私たちの生活を直撃する『令和のオイルショック』へと姿を変えて襲いかかってくるだろう。

本議論は、たとえ米イランが解決に向かっても当面継続されるものと推察される。
解決された際、唯一の救いとして挙げたのはUAEのOPEC脱退。これは彼らが独自の判断で『増産』に動くための布石だ。供給不足に悩む日本にとって短期的には追い風になるかもしれないが、それは同時に、長年続いた中東の石油秩序が崩壊し、価格の乱高下を招くリスクも孕んでいる。これが『夜明け』となるのか、さらなる『混乱』の始まりか。自分は後者の予感を拭えない。

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