日本が世界で大差に負ける姿を、もう見飽きた。
また大差。
また「高さが違った」。
また「フィジカルが違った」。
また「経験不足」。
世界大会のたびに、同じ言葉が並びます。
私は、もうこの光景を何度見たか分かりません。
日本では、小学生で県大会を制した。
中学では強豪クラブで活躍した。
高校では全国大会へ出場した。
SNSでは、
「○○県No.1」
「優勝!」
「日本一!」
そんな言葉が並びます。
でも、その選手たちがU16、U17で世界へ出た瞬間、
現実は一変します。
世界では、大差で負ける。
この落差を、私たちは真剣に受け止めているでしょうか。
私は国内で勝つことを否定しているわけではありません。
大会も必要です。
競争も必要です。
ただ、日本は国内での勝敗に価値を置きすぎています。
その結果、
世界で必要な能力より、
国内で勝つ能力ばかりが磨かれる。
これでは世界との差は縮まりません。
ミニバスで全国に行った。
クラブチームで優勝した。
強豪校に進学した。
もちろん素晴らしいことです。
でも、それはゴールではありません。
世界では、その肩書は何の意味もありません。
FIBAのコートには、
「全国大会優勝」のアドバンテージも、
「強豪校出身」のボーナスもありません。
あるのは、
今、どれだけプレーできるか。
それだけです。
だから私は思います。
日本はもっと、
世界を基準に育成を考えるべきです。
国内でイキることではなく、
世界で通用する選手を育てること。
それが育成の目的ではないでしょうか。
世界大会で大差をつけられるたびに、
「世界はすごい」
で終わるのではなく、
「なぜ日本はここまで差が開いたのか」
を本気で議論しなければいけません。
練習方法なのか。
試合環境なのか。
指導者教育なのか。
評価基準なのか。
構造そのものなのか。
そこから目を背けてはいけません。
私は、日本代表を応援しています。
だからこそ悔しい。
だからこそ、世界で苦しむ子どもたちをこれ以上見たくない。
ミニバスで勝ったこと。
クラブチームで勝ったこと。
高校で勝ったこと。
それらを否定する気はありません。
でも、それだけで満足する文化は変えたい。
世界で戦える選手を育てる。
その視点を、日本の育成の中心に置かなければ、
この景色は何年経っても変わらないと思っています。
