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【読書】2024年読んで良かった本

2024年も終わりなので、今年読んで良かった本を振り返りたいと思います。
2024年は人生で一番本を読んだ年でした。

良かった本たち

これ以外にも良かった本はあるのですが、読書メモを読み返して今も感慨深い本を紹介します、。

プロジェクト・ヘイルメアリー

良かった!
僕の読書史上最高のSFです。
この小説を読むために僕は科学を勉強してきたんだと思ったほどでした。物語のスケールも、舞台装置の納得感も非常に満足でした。
物語の起伏はあれど、悪人も器の小さい出てこないのでハッピーに読めますね。


虐殺器官

うーんこれは流石ゼロ年代のSFの最高傑作!
アイデアや結末もすげー良かったですが、「途上国の人々の屍の上に築かれる平和」という原罪にどう向き合うかというテーマが良いなと。
本書での結論は最善の解とは思わないのですがそれでも必読だと思います。

えーえんとくちから

現代短歌。
めちゃくちゃシュールでとんでもない世界観だなーと思うんですが、グロテスクにも風刺的にもならない。
シュールな詩では谷川俊太郎とかもいますが、谷川俊太郎みたいな自己主張というかエゴを感じない透明感のある作家だなと思いました。

大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇

太平洋戦争中に米軍の作戦をことごとく的中させた情報参謀 堀栄三の回想録。
この人自身はすごいんだけど肝心の日本軍がどうしようもなさすぎて、まぁ敗戦は必然でしたね……。
あと戦犯として処刑された山下奉文の人となりが良すぎて良かったです。

世にも奇妙な人体実験の歴史

自分自身を実験台にした文字通りのマッド・サイエンティストたちの歴史!
とにかく頭がおかしい人達ばかりでめちゃくちゃ面白いです。
「○○○○は人体実験だ!」という人達に、人類がいかにして科学の物証を積み上げてきたかを読んでほしいですね。


赤と青のガウン

三笠宮寛仁親王の御息女、彬子女王のオックスフォード大学留学記。
皇族事情、英国の生活事情、オックスフォード事情、職場だった大英博物館事情、全部面白かった。
留学はめちゃくちゃ大変そうだったけど楽しそうでもあり、すごく勇気を貰える本だと思う。


どこの家にもこわいものはいる

三津田信三の小説はいくつか読んだけど、その中でも一番
お気に入り。
モキュメンタリーの雰囲気が濃くて生々しくて良かったです。
最初の女の子の話が一番気持ち悪くて良かったなー。


BIG THINGS どデカいことを成しとげた奴らはなにをしたのか?

とにかく計画とリスクヘッジが大事だぜ!!!という話。
古今東西あらゆるビッグプロジェクトはとにかく予算超過しがちである。
これ読むと「もうオリンピックやめようぜ!」と思います。


ルワンダ銀行総裁日記

1965年にルワンダ銀行総裁として赴任した服部正也の回想録。
ルワンダの経済が不調なのを欧米人の意見を鵜呑みにせずにウガンダ人にちゃんと聞いて、ルワンダのことはルワンダ人にやらせる、とかポリシーがすごくしっかりしている人。
マジで面白いので必読。


「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら

「日米共同で満鉄を経営していたら」「WWⅠで欧州派兵していたら」などの歴史の「もしも」を考える本。
色んな分岐点はあるのだが、大戦で欧州が大変なときに離れたところで好き勝手やってる日本に対してアメリカは相当不信感を抱いていて、もし仮にやり直すならそこまで戻って英米と協調していかなければ厳しいだろういう感じだった。
そういう世界線もありえたのかなぁと考えるとすごく面白い。


失敗の科学

べき論を語るだけでは失敗の本質は見えてこない。
失敗した側にも合理的な行動理由があったのでは、と考えることが大事、という本です。
これはなぁ、全人類が読むべき本だと思いますよ。


昭和陸軍全史

ひとつにまとめてますが3巻セットなので長いです!
でも真珠湾攻撃前夜のヒリヒリ感はすごい。
スリラー映画とかで「あー、そっち行ったら死ぬ!」みたいなのをずっと見ている感覚なので、誰か映画化しないかなーと思ってます。


昔話の深層 ユング心理学とグリム童話

三年寝太郎みたいな「怠け者」話の分析が特に面白かった。
怠けを推奨するメリットはないのにこの手の昔話が多い理由は、怠け者が「新たな秩序」を表しているからだそうで。
ユング心理学はもはや心理学や精神分析としての価値はないと思うけど、物語の深層やメタファーの分析の道具としてはすごく面白いと思う。


ヒトラーとナチ・ドイツ

左翼の人がよく誰かをヒトラーにたとえてるけど、左派も右派もヒトラーがどうやって政権を獲得したのかをちゃんと知るべき。
ヒトラーの政権獲得までの行動はマジで天才的だが、国家の構造としてもヒトラー以前から超法規的措置を可能とする大統領令が多用されていた。
これは最近よくされている緊急事態条項の議論でも考慮すべきだと思う。

その他2024年に読了した本リスト

いやーいっぱい読みました。
来年も読んでいきたいですね。

  • 三体

  • 土葬の村

  • 宇宙とは何か

  • 完全教祖マニュアル

  • 西洋美術史入門

  • 目の見えない人は世界をどう見ているのか

  • 時間は存在しない

  • 謎解き 聖書物語

  • 古事記を読みなおす

  • 空白の日本史

  • 先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

  • ピストルと刑冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦

  • 戦前日本の安全保障

  • 日本語の大疑問

  • 日本語の大疑問2

  • 怖い村の話

  • 恐怖の構造

  • 「極」怖い話 罠

  • 怪談和尚の京都怪奇譚

  • 石原莞爾 その虚飾

  • 穢れた聖地巡礼について

  • 忌館 ホラー作家の住む家

  • 昭和史 七つの謎 Part2

  • 八甲田山 死の彷徨

  • 煙鳥怪談録 ののさまのたたり

  • 少額から始めて資産も知識も増える!投資の航海図

  • 成瀬は天下を取りにいく

  • 中核派VS革マル(上)

  • 神戸怪談

  • 進化のからくり 現代のダーウィンたち

  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

  • 快楽としての動物保護

  • 宇宙はどうして始まったのか

  • 日本の公安警察

  • 怪を訊く日々

  • 『新約聖書』の誕生

  • 神隠しと日本人

  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

  • なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最大の武器である

  • 腰痛探検家

  • 神は数学者か? ーー数学の不可思議な歴史

  • 絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか

  • 恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白

  • 謎解き日本近現代史

  • 君に恋をするなんて、ありえないはずだった

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