『にんにく1回目の追肥の観察ポイント』畑の多様性は一律ではない視点から解説します。
みなさんが育てているニンニクやお野菜に果樹の環境はその畑(圃場)によってすべて異なります。これは腸内環境と同じです。教科書的な栽培方法で実践したけどうまく育たなかったという経験をされた方は多いいでしょう。それは畑の環境に伴い有用菌の違いによって起こっています。そこで今回は、ニンニクの観察ポイントとお世話の仕方についてお伝えします。他のお野菜にも使える観察眼ですので、是非最後まで読んでみてください。
まずニンニクの葉色が薄い場合、主な原因は窒素不足・水分過不足・病害虫・根の障害などがあります。まずは根の状態と土壌環境を確認しておきます。これが1回目の追肥を与えるポイントになります。
ニンニクの1回目の追肥は、葉色と生育の様子をよく観察してから判断するのが理想的です。
葉色チェックと追肥のタイミング
・濃い緑色でツヤがある時は肥料が十分な証拠です。追肥はまだ不要です。
・黄緑〜薄緑で元気がない時は窒素不足の可能性があり、少量の窒素肥料を
追肥(液肥やぼかし)します
・葉先が枯れたりチリチリ 肥料過多・乾燥・病害の可能性 施肥は控え、土
壌や根の状態を確認します

追肥の実践ポイント
時期目安:芽が20cm前後に伸びた頃(11月中旬〜下旬)が理想
肥料の種類:アミノ酸液肥、ぼかし肥料、油粕など
施肥量:少量ずつ、葉色を見ながら段階的に与える
併用資材:カルシウム液肥や乳酸菌液で根の活着と病害予防に効果がある
ふかや村の畑環境に合わせた提案と視点
ふかや村TVの動画でも紹介していたように、有機牡蠣殻石灰やもみ殻くん炭、嫌気性ぼかしなどをすでに施用している畑では、土壌の微生物環境は良好です。そこに葉色を見ながら窒素を補うことで、春の球肥大に向けた準備が整います。たとえば発酵水の濃度ひとつにしても、推奨は500~1000倍希釈ですが、ふかや村では100~200倍希釈で与えて育てています。これは畑の菌干渉が響き合う比率だからです。ただしみなさんの畑にこれが合うかというとまた違いが起こるでしょう。このようにみなさんの畑に合った使い方をするためにも、観察眼はとても大切な手法のひつつになります。
続いて、あなたが管理している畑に迷いがある方向けの具体的な対処法について紹介します。
原因と対処法
1. 窒素不足とは
症状:葉全体が黄緑色〜黄色に変化している。特に下葉から始まるのが特徴です。
対処:窒素を含む液体肥料や速効性の化成肥料(例:8-8-8)を少量ずつ追肥する。有機肥料の場合はぼかしや有機蛎殻石灰を施用しもみ殻燻炭を浅く鋤き込みます。
2. 水分不足
症状:乾燥で葉先が黄色くなり、枯れる。
対処:土壌が乾燥しすぎないよう、少量ずつこまめに水やり。
雑草を取り除くときにマルチの中の土壌の状態を確認しておくとわかりやすい。
3. 病害虫
症状:葉っぱの根元から折れる、主にネキリムシの仕業です。春先になると葉に斑点や変色、枯れ込み、根にゴマ粒状の菌核が見られることもあります。
対処:ふかや村では推奨していませんが、殺菌剤・殺虫剤の使用。根に異常があれば掘り出して焼却。ふかや村的には土壌の物理性を変え病害虫を忌避する。主にもみ殻燻炭や嫌気性ぼかしを浅く鋤き込み、乳酸菌発酵水やEM活性水、カルシウム液肥を与え、土壌微生物の環境改善をします。
4. 根腐れ・過湿
症状:葉の根元から腐る。根が黒ずむ。
対処:通気性の良い土壌に改善する。水のやりすぎを避ける。※これも定期的な雑草除去の際にマルチの中の土壌を定期的に確認しておきましょう。加湿傾向は腐敗を呼ぶため早めの対策が必要です。病害虫対策の対処法で紹介したように物理性を変えるのが長い目で観ても良い対策だと思います。
5. 土壌酸度の問題
症状:肥料を与えても改善しない。
対処:心配な方はpH測定を行い客観的に情報として観ておくのがいい、酸性土壌なら石灰資材で調整します。主に有機蛎殻石灰や苦土石灰を2週間~1か月与えます。ふかや村的には有機蛎殻石灰の方が緩やかでおすすめです。
実践的アドバイス
追肥は「少量ずつ」が基本です。肥料やけ防止のため、一度に多く与えない方がいいでしょう。追肥等に慣れてくれば気にする必要はなくなるでしょう。
土壌pHは6.0〜7.0が理想。客観的な情報が欲しい方は、酸度計で定期的にチェックしましょう。
枯れた葉は取り除き、病害虫の兆候がないか確認しておきましょう。
以下、ふかや村TVの実践記録を紹介します。
こちら👇は一昨年に1回目の追肥をしたときのにんにくの様子です。
こちらは芽が出揃ってきたころにやること3つをお伝えしています。
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