【#2】中2と小5を置いて、ひとりでオーストラリアへ。私の人生を変えた9日間の「日常」
前回の初投稿には、想像を遥かに超えるたくさんの方から「スキ」やフォローをいただき、本当に驚いています。画面の向こうで応援してくださる方がいることが、こんなにも心強いものなのだと実感しています。ありがとうございます!
今回は、私が「オーストラリアに移住したい!」と本気で思い詰めるきっかけになった、ある旅のお話をさせてください。
それは、転職前の有給休暇を利用して訪れた、6月のことでした。
夫と、中学2年生、小学5年生の2人の子どもたちを日本に置いて、私はひとりでオーストラリアのゴールドコーストへと飛び立ちました。
観光地を巡るきらびやかな旅行ではなく、現地に住む知人ファミリーのご自宅に9日間滞在させていただくという、半分「暮らすような旅」でした。その何気ない日常のすべてが、私の価値観をガラガラと変えていくことになります。
■ 日本とは違う、時間の流れと心地よさ
ゴールドコーストの郊外。海も山もすぐ近くにあり、市街地までは車で30分という、自然と利便性が最高に調和したその場所で、私はオーストラリアの「生き方のリズム」を肌で感じました。
何よりも驚いたのは、日本との時間の流れ方の違いです。
朝は早くから街が動き出し、夕方には仕事もお店もきっちり終わる。形成された社会そのものが、夜は当たり前のように「家族の時間」になる。 日本で目まぐるしく働いていた私にとって、そのメリハリのある暮らしは、あまりにも新鮮で豊かに映りました。
街のあちこちで見かける「心のゆとり」にも魅了されました。
例えば、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいると、車がすっと停まる。歩行者は焦って走るわけでもなく、ただお互いに「Thank you」というマインドを交わして通り過ぎていく。誰もイライラしていない、あの独特の優しい空気が本当に心地よかったです。
治安が良く子どもたちだけで外で遊べる環境があることや、多国籍で多様な文化が集まっているのに、みんなが「オーストラリア」という一つの秩序の中でリスペクトし合って暮らしている雰囲気。
一歩歩くたびに、「ああ、いいな」「なんて過ごしやすい国なんだろう」という感動が、胸の中に溜まっていきました。
■ 「役割」に追われる日々の中で、自分の『核』を思い出した場所
オーストラリアのあのどこまでも広い空の下、ゆったりとした時間の中に身を置いたとき、私は久しぶりに「ただの、ちとせ個人」の感覚を強く思い出していました。
私は3人兄弟の真ん中として生まれ育ちました。「真ん中っ子あるある」かもしれませんが、兄弟の中で一番手間暇をかけてもらえなかったという自負が、ちょっとあります(笑)。でもそのおかげで、私は幼い頃から「自分で考え、自分で選び取って生きる」という強さを自然と身につけてきました。
大人になり、その「自分で選び取った自分」の中に、大切な夫や子どもたちを迎え入れ、先生やマネージャーといった様々な仕事を取り入れながら、全力で日々を積み重ねてきました。
どの役割も自分で選んだ大切なものであり、愛おしいものです。
けれど、日本での毎日はどうしてもそれらの役割を「こなす」ことで精一杯になりがちです。
オーストラリアのあの心地よい空気の中にひとりで立ったとき、肩の看板がすっと降りて、心の奥底にあった私の原点――「自分で考え、自分で人生を切り拓いていく、ちとせ個人の核」が、目を覚ますような感覚がしました。
新しい自分に出会ったのではありません。ずっと私の中にあった大切な『核』を、あの場所でもう一度思い出したのです。
そして、その愛おしい自分の核を、これからの人生後半の40年でも絶対に手放したくない。その強い気持ちが、今の私をオーストラリア移住へと突き動かしているのだと、今になって気づきました。
■ 帰国後に知った、教育方針の違い
日本に帰国してからも、オーストラリアへの想いは冷めるどころか、調べるほどに深くなっていきました。特に、子育て世代として私の心を動かしたのが「教育方針の違い」です。
日本の教育は、どちらかといえば「みんな平等に、広く浅く」全体的な底上げを目指すイメージがあります。 一方で、オーストラリアは「その子が興味のあることを、とことん深掘りして得意を伸ばす」という方針だと知りました。
中2と小5という、これから自分のアイデンティティを確立していく我が子たちにとって、そんな「個性がそのまま強みになる環境」は、きっと素晴らしい人生のギフトになるのではないか。そして私自身も、もう一度あの場所で、自分としての人生をのびのびと生きてみたい。
私の心は完全に決まりました。
「あの国で、家族みんなで生きてみたい」
……と、ここまでは私の頭の中の熱いお話。
ここからいよいよ、現実の「リビング」へと舞台は移ります。
(次回、リビングでついに私が『行きたいな〜』とつぶやき始めた時の、家族のリアルな反応をお届けします!)
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